障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献します。

盲学校および弱視学級等における情報システムおよび地域ネットワークを活用した
視覚障害教育にかかわる情報収集・提供の在り方に関する研究

本年度の活動および成果

  1. 視覚障害児童生徒のための教材・教具および相談に関する情報の整備に関する研究
    1. 教材・教具の作成・活用に関する情報整備
      点字教科書における図版の触図化について-触図作成マニュアルの作成-

       通常の教科書をもとにして作成される点字教科書には、編集されて点訳された文章とともに、図版も触図化されて掲載されている。 その触図化については、多様な図版に対応し、かつ触覚的に容易に分かるものを作成するという点で、工夫を要する点が多い。

       本研究では、点字教科書に掲載されている触図のほとんどをしめる点図について、その具体的な作成方針を明らかにすることを目指した。

       その方針の理論的枠組みとして、いくつかの基本的観点を示し、そのもとに、実際の図版を例示しつつ、具体的な作成方針を述べた。

       その基本的観点としては、以下の5つを示した。

      1. 原本教科書の図版のうち触図にする図版の選択基準と触図にしない図版についての文章による代替などの対処方法
      2. 基本的には点のみで構成される点図の特性による、線種、線の長さなど作成上の制約
      3. 触覚の特性に対応した、要素間の間隔や単位面積あたりの要素の数といった点図作成の基準
      4. 図の属性として形が重要な図版と必ずしもそうではない図版など、教科書の図版の種類に対応した点図作成
      5. 点図の理解を容易にするために詳細な文字情報を付加することの必要性
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