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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第27号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第27号(平成21年 6月号)2009.6.1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NISE ━━ 【目次】 ■お知らせ ■NISEトピックス トピックス ■研修員だより ■編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★NEWS★ ●研究所の最新状況 ◇研修現況報告 第一期特別支援教育専門研修開講 研究所では、4月より専門研究等に参画する研究研修(平成21年 4月15日 ~平成22年 3月17日)が始まり、現在、各都道府県等から派遣された8名の 研究研修員が研究・研修に励んでいます。 これに続き、第一期特別支援教育専門研修知的障害・肢体不自由・病弱教 育コースが 5月11日に開講し、108名の研修員が日々研鑽に励んでいます。 この『特別支援教育専門研修』(年三期、3コース各2ヶ月)は、各都道 府県の障害のある幼児児童生徒の教育を担当する教職員の指導力の一層の向 上を図るものですが、特別支援学校の教員や小・中学校の教員等、コースに 置かれる専修プログラムの内容に応じて、たくさんの教員に参加いただいて おります。今後、参加された教員の方々により、各都道府県等における特別 支援教育が一層充実されることを願っています。 ●研究所の一般公開について 来る 6月27日(土)に研究所の一般公開をします。また、同時に隣接する 筑波大学附属久里浜特別支援学校の授業公開も実施されます。 ご近所やお仲間と連れ立ってお気軽にお越しください。お待ちしています。 ◇日時:平成21年 6月27日(土) 9:00~12:00 ◇場所:独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 〒239-8585 神奈川県横須賀市野比5-1-1 ◇費用:無料 ◇主な催しもの(予定) ◆研究所概要コーナー 研究所の沿革、組織などの概要と事業活動(研究・研修・相談・国際交流 活動な ど)をパネルで紹介。 ◆研究紹介コーナー 今取り組んでいる重要な研究課題や最新の研究成果をパネルや報告書など で紹介。 ◆障害種別の紹介コーナー 障害種別による概要をパネル、体験、デモンストレーションで紹介。 ◆障害の疑似体験と支援種別の紹介コーナー 障害ごとの特徴と支援方法・機器のついて、パネル、疑似体験、デモンス トレー ション等で紹介。 ◇研究所公開に関するお問合せ先 国立特別支援教育総合研究所 総務部企画調整課広報国際係 TEL 046-839-6810 (平日 9:00~17:00) ◇筑波大学附属久里浜特別支援学校の授業公開 授業公開は 9:30~10:30までです。 その他、展示・体験コーナーもあります。 参加申し込み: 6月15日(月)までに氏名・住所・連絡先を明記し、電話・メール・FAX のいずれかの方法で下記まで。 筑波大学附属久里浜特別支援学校 担当:倉見(副校長) 〒239-0841 神奈川県横須賀市野比5-1-2 TEL 046-848-3444 FAX 046-848-3740 E-mail wschool@kurihama.tsukuba.ac.jp ○研究所の一般公開についての詳細はこちら→ http://www.nise.go.jp/blog/2009/05/post_10.html ●特別支援教育担当教員対象の免許状更新講習の開設について 改正教育職員免許法の成立により、平成21年度から教員免許更新制が導入 されております。教員免許更新制は、その時々で教員として必要な資質能力 が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自 信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すものと されています。 20年度において、本研究所では文部科学大臣の認定を受けて、更新講習と 同等の予備講習18時間を実施したところですが、21年度においても、特別支 援教育担当教員対象の講習開設の重要性に鑑み、学校の夏期休業期間中に選 択領域、18時間の講習として、以下のとおり、 5月18日付けで文部科学大臣 認定を受けて、開設することとしたところです。 受講申込等の諸手続きなどについては、今後、研究所Webサイトにも掲載 する予定です。 □講習名: 平成21年度国立特別支援教育総合研究所免許状更新講習 (選択領域:教科指導、生徒指導その他の教育の充実に関する事項) □期 間: 平成21年 8月24日(月)~26日(水) □講習内容(案): 3日間連続した講習として開設する。講習内容は、学習指導要領の改訂や 本研究所の研究成果等を踏まえた、特別支援教育の基礎理論と各障害種(視 覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱、言語障害、自閉症・情緒 障害、発達障害及び重複障害)にかかる教育論の講義を中心に行う。 また障害のある子どもへの支援機器の活用についても学ぶ機会を持つ。 □会 場: 国立特別支援教育総合研究所研修棟 □主な受講対象:特別支援教育担当教員で、更新講習受講対象者 □受講予定人数:50名 □募集期間:平成21年 6月中旬~ 7月中旬を予定 □受講料: 18,000円 □その他: 研修員宿泊棟の希望利用を可とする。 なお、宿泊料(1泊800円、2泊1,600円)も事前振込。 ○平成21年度国立特別支援教育総合研究所免許状更新講習の開設計画は こちら→http://www.nise.go.jp/PDF/H21menkyo.pdf ●「発達障害教育情報センター」Webサイトの最新情報 Webサイトのリニューアル 6月 1日に発達障害教育情報センターのWebサイトがリニューアルしまし た。 従来のデザインやアクセシビリティーを生かしつつ、さらに「教材・機器」 と「イベント情報」をデータベース化し、利用しやすくしました。 これからも充実したWebサイトにしていきたいと考えておりますので、新し くなったサイトをご覧いただき、ぜひご意見、ご感想をお寄せください。 なお、リニューアルにともない、トップページ以外のアドレスが変わ りました。トップページ以外をブックマークされている方及びリンク等をさ れている方は、お手数ですがアドレスの変更をお願いいたします。 ○本センターWebサイトはこちら→http://icedd.nise.go.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■NISEトピックス ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★トピックス★ ●平成21年度研究課題一覧 本研究所の研究については、中・長期的な見通しを持って研究を着実に遂 行するために「研究基本計画」を策定し、体系的・系統的な研究を推進する ために研究班制を導入してその活動に取り組んでいます。 平成21年度の研究活動の概要については、メールマガジン4月号で既にご 案内したところです。 この度、それぞれの研究の活動計画が確定しましたので、重点推進研究、 専門研究A・B及び共同研究について、詳細をお知らせします。 ◇重点推進研究 専門研究の内、重要性及び緊急性という観点から重点的に推進する研究で す。 1.特別支援教育における教育課程の在り方に関する研究-複数の障害種への 対応及び幼・小学部から高等部までの一貫した教育課程の工夫-(20~21年 度・継続) 2.障害のある子どもへの一貫した支援システムに関する研究-後期中等教育 における発達障害への支援を中心として-(20~21年度・継続) 3.自閉症スペクトラムの児童生徒に対する効果的な指導内容・指導方法に関 する実際的研究-小・中学校における特別支援学級を中心に-(20~21年度 ・継続) 4.小・中学校等における発達障害のある子どもへの教科教育等の支援に関す る研究(20~21年度・継続) ◇専門研究A 障害種別によらない、特別支援教育推進のための総合的研究です。 8課題(新規3課題、継続5課題) ◇専門研究B 障害種別等に対応した専門的研究です。 10課題(新規2課題、継続8課題) ◇共同研究 本研究所において実施されている実際的・総合的研究と大学や大学共同利 用機関、医療・福祉機関等において実施されている基礎的・理論的な研究を 融合する研究です。 4課題(新規2課題、継続2課題) ○研究所の研究についての詳細な内容はこちら→ http://www.nise.go.jp/blog/kenkyunaiyou.html ○4月号のメールマガジンの内容はこちら→ http://www.nise.go.jp/blog/2009/04/magabk_25.html ◆ちょっと一息 -電車で出かける楽しみ- 久里浜近郊に住む人、通学・通勤する人がよく利用する駅の一つ「京急久 里浜駅」。研究所に研修にこられたことのある先生方にもお馴染みの駅です よね。かなり以前に研修にこられた先生は「京浜久里浜駅」としてご記憶か もしれません。昭和62年 6月、現在の「京急久里浜駅」に改称されています (京浜急行電鉄Webサイトより)。 ところで、最近この京浜急行電鉄のいくつかの駅では列車の接近を知らせ るメロディに、その駅近郊にちなんだ曲が使われています。ちなみに、京急 久里浜駅は「秋桜」、三崎口駅は「岬めぐり」です。発車や接近を知らせる いわゆる駅メロは、地域にもよりますが、多くの駅で各鉄道会社が導入して いるようです。通勤、出張、休日のお出かけ、等々、電車に乗る機会は様々 でしょうが、馴染みのメロディに出会ったり、心を和ませてくれたり、駅メ ロが電車で出かける楽しみになっている人も多いかもしれませんね。 (教育支援部 牧野 泰美 記) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■研修員だより ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今号は、平成20度第二期特別支援教育専門研修知的障害・肢体不自由・病 弱教育コース修了の坂本つやみ先生からお寄せいただきました。 「『思い』をつなげる。」 坂本 つやみ(佐賀県立大和養護学校 教諭) 私は、平成20年度 第二期特別支援教育専門研修において、97名の先生方 と共に十週間の研修を受講致しました。特殊教育から特別支援教育へと移り 変わっている時に実にタイムリーな研修が出来たことは本当に幸せなことで した。 宿泊棟の310号室から眺めた久里浜の風景は、今でも鮮明に思い出すこと が出来ますし、仲間と笑い語り合った日々が、とてもかけがえのない時間だ ったと自分の胸に深く刻まれているのを感じています。特に研究協議では、 それぞれ立場の異なる先生方と「子どもがHAPPYになる教育支援計画」 というテーマに向かって、試行錯誤しながら話し合いを重ねたことは忘れら れません。それまで全く面識のなかった先生方と、特別支援教育への「思い」 でつながり、全国各地へと「思い」を広げられたことは、自分自身の教職生 活への励みになっています。 研修を終え職場に戻った時、担当する子どもが「先生は、今日から僕と勉 強。一緒。」とつぶやいたのを聞いて、「子ども達の『思い』と自分の『思 い』は、うまくつながっているのかな?」とはっとさせられ、子ども達のこ とを更に愛おしく感じ、共に学びたいと強く思いました。こういう「思い」 に気づかされたのも研修のおかげです。 さて、現在は小学部4年生を受け持ち、7人の子ども達と共に学校生活を 送っています。7人7色ということで「にじいろ・すてきな4年生!」を学 年のテーマにし、日々色々な学習に挑戦しながら「HAPPY」の種を蒔い ているところです。 6月に入り、九州地方は間もなく梅雨の時期を迎えます。同時にプール開 きも行われます。水遊びが大好きな子ども達の「思い」に応えられるように 職場の仲間と共に力を合わせてやっていきたいと思っています。 ○佐賀県立大和養護学校のWebサイトはこちら→ http://www3.saga-ed.jp/school/edq10042/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■編集後記 今月のメルマガいかがでしたでしょう? おかげさまで、今号も無事にお届けすることができました。佐賀県立大和 養護学校の坂本先生をはじめ、原稿をお寄せいただいたみなさまに感謝申し 上げます。 新型インフルエンザの問題は、ひとまず落ち着きを見せ始めていますが、 学校はたくさんのお子さんを預かる場所だけに心配は尽きませんよね。一刻 も早く終息してほしいものです。 メルマガ読者のみなさまにもどうぞご自愛くださいますよう、うがい、手 洗い、そして、メルマガのご愛読をお願いいたします。 (第27号編集主幹 植木田 潤) ○「メールマガジン」へのご意見・ご感想はこちら→ a-koho@nise.go.jp(@を半角にして送信してください。) ○研究所メールマガジンの利用については、こちら→ http://www.nise.go.jp/magazine/policy.html ○研究所メールマガジンPC版の登録は、こちら→ http://www.nise.go.jp/blog/magazine.html ○研究所メールマガジン携帯版の登録は、こちら→ http://www.nise.go.jp/magazine/keitai/index.html ○研究所メールマガジンのバックナンバーは、こちら→ http://www.nise.go.jp/magazine/back.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第27号(平成21年 6月号) 発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内 国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部 E-mail a-koho@nise.go.jp (@を半角にして送信してください。) 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