障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献します。

発達障害のある子どもの教育情報の収集と提供に関する実際的研究-情報共有・連携システムの構築と連携した情報提供の試行と評価-

研究代表者
渥美義賢
共同研究機関
国立情報学研究所
研究分担者
笹森洋樹,梅田真理,伊藤由美,大城政之,海津亜希子
研究協力者
太田容次,滝川国芳,金森克浩
関連する研究班
発達・情緒班
概要
 発達障害のある子どもについて,教育的支援にあたる小・中学校等の教員に対する専門性の向上,及び保護者や関連機関・者への情報提供等による総合的な支援の充実は喫緊の課題であり,これが本研究所に発達障害教育情報センターの設置された理由でもあります。そこで,本センターでは発達障害のある子どもの教育に関する情報を,本研究所で行ってきた教育研究成果等,本研究所の現有の情報を分かりやすく提供してきました。しかし,早急に子どもへの対応について知識を得たい教員のニーズは広範であり,本研究所の有する情報だけでは充分とはいえず,一方で新たな研究成果の追加には時間がかかります。
 そこで,本研究では都道府県等や同特別支援教育センター等との有機的な連携を基にして,発達障害のある子どもの教育についての情報収集・整理・公開のシステムを,国立情報学研究所・社会共有知研究センターによるCMSであるNetCommonsをベースに検討・開発します。本センターでは,すでにNetCommonsを導入しており,これによってさまざまな双方向でのコミュニケーションによる情報のやり取りが可能となっています。また,NetCommonsは2007年10月現在で約1500か所の教育委員会や教育センター,教育機関等で導入されており,それらにおける研究成果を有機的に連携させること等により,独自の情報システムで公開する場合と比較して,容易に成果が普及されることが期待されます。
 これによって,教育関係者を中心に発達障害のある子どもの教育に関係する人への的確で豊富な情報の提供,さらには国民全体への広汎な啓発が可能となります。
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