障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献します。

肢体不自由のある児童生徒の障害特性に配慮した教科指導に関する研究-表現する力の育成をめざして-

研究代表者
長沼俊夫
研究分担者
徳永亜希雄,金森克浩,齋藤由美子,笹本 健
研究班
肢体不自由班(研究班長 長沼俊夫)
概要
 肢体不自由のある児童生徒が「生きる力」をはぐくむためには,各教科等の指導においても障害による経験の不足や障害特性から生じる学びにくさを踏まえた配慮や工夫が必要です。一方,重度重複化の傾向が顕著な特別支援学校(肢体不自由)においては,教科指導のノウハウが継承されにくくなっている状況にあります。また,小・中学校の特別支援学級(肢体不自由)についても,この10年間で在籍する児童生徒数が約2倍に増えていますが,特別支援教育制度になってからの教科指導の実態については十分に把握できていない状況にあります。
 そこで,本研究では,肢体不自由のある児童生徒の教科指導において表現する力の育成を図るという観点から,指導法,教材教具,配慮・工夫点等の関連資料の収集整理蓄積に取り組むとともに,特別支援学校及び特別支援学級の実態を把握し,児童生徒一人一人の実態に応じた適切な指導の在り方を提案します。
 特別支援学校(肢体不自由)を対象とした教科指導(単一障害,重複障害)に関する実施状況を把握し,これまでの特別支援学校(肢体不自由)の実践記録等の分析をとおして,専門的指導の内容(指導法,教材教具,配慮・工夫)を整理します。また,小・中学校特別支援学級(肢体不自由)における教科指導に関する教育課程実施の実態を把握し,教科指導上の課題を明らかにした上で,集積した専門的指導の内容(指導法,教材教具,配慮・工夫)を活用した指導実践の在り方を提案します。
 教員向けの平明な報告書を作成し,全国関係機関に配布します。本研究は,肢体不自由のある児童生徒が,特別支援学校,小・中学校等のいずれの場で学習しても,肢体不自由教育に求められる専門的な支援に基づく教科指導の展開に寄与できます。
肢体不自由特別支援学級の指導に関する調査
 → 記述してある調査は、12月初旬で終了しました。
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