障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献します。

小・中学校等に在籍している視覚障害のある児童生徒等に対する指導・支援に関する研究

研究代表者
田中良広
研究分担者
大内 進,澤田真弓,金子 健,土井幸輝
研究班
視覚班(研究班長 田中良広)
概要
 本研究所による平成18年度~19年度の課題別研究「通常の学級に在籍している視覚障害児童・生徒の支援に関する調査」においては,視覚に障害がある児童生徒の学習面での支援に関して学習環境や教材・教具の整備,学力向上のための適切な指導が必ずしも保障されていない傾向が認められました。同じく平成19年度に実施した「全国小・中学校弱視特別支援学級及び弱視通級指導教室実態調査」の結果からは,指導・支援を行う担当教師の専門性が必ずしも高いとは言えない状況も浮かび上がってきました。
 現在,小・中学校等に在籍する視覚障害のある児童生徒に対しては,特別支援学校(視覚障害)からのセンター的機能による支援が実施されています。全国の特別支援学校(視覚障害)の協力を得て,小・中学校等に在籍する視覚障害のある児童生徒に関し,当事者・指導者・支援者及び支援機関の双方を対象に,指導法や教材・教具への配慮や支援体制を把握することを目的として,小・中学校等に在籍している視覚障害のある児童生徒等に対する適切な指導・支援を保障するために必要な拡大教材の提供と活用,点字指導や歩行指導の実施,環境面への配慮などに関する実地調査及び質問紙による調査を実施します。その結果を基に特別支援教育体制での視覚に障害がある幼児児童生徒への適切な支援の在り方を提案します。
 本研究による調査結果は,全国の特別支援学校(視覚障害)及び児童生徒等が在籍する小・中学校等に提供し,小・中学校等に在籍している視覚障害のある児童生徒等に対する指導・支援の改善及びセンター的機能充実のための資料として活用できます。また,本研究により明らかとなる課題は政策面での対応方策を見いだすという観点からも意義のあるものです。なお本研究は単年度で実施するものですが,その提案は次年度以降の研究推進にも活用します。
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