特別支援学校高等部（専攻科）における進路指導・職業教育支援プログラムの開発

研究代表者: 原田公人
研究分担者: 柳澤亜希子，工藤傑史，菊地一文，小田侯朗
研究協力者: 大内　進，小林倫代，笹森洋樹，藤井茂樹，田中良広，梅田真理，玉木宗久，植木田潤
研究班: 移行支援班（研究班長　原田公人）
概要: 　障害のある児童生徒については，高等部卒業後の就職率の低下や社会福祉施設等への入所者の増加の課題が指摘されています。また，特別支援学校の新学習指導要領では，自立と社会参加を推進するための職業教育の充実を挙げています。これを踏まえ，本研究所では，専門研究A「障害のある子どもへの進路指導・職業教育の充実に関する研究」（平成20年度～平成21年度）において，その研究成果として「進路指導・職業教育支援ツール（案）」を提案したところです。
　本研究は，上記研究の発展的研究として２カ年計画で「支援ツール（案）」の実用性を検証します。具体的には，①各学校種における指導内容及び評価，②保護者支援にかかる支援内容及び配慮事項，③関係諸機関との連携内容及び課題への対応に焦点をあてた進路指導・職業教育の支援プログラムの開発を目的とします。
　第１年次に，全国の特別支援学校高等部及び高等特別支援学校，専攻科を対象に，上記３つの観点について質問紙調査を実施します。合わせて特別支援学校高等部（専攻科を含む）の協力を得て，支援ツール（案）の活用の実際について情報収集を行います。２年次には，前年度までの研究を基に，特別支援学校高等部（専攻科を含む）または高等特別支援学校において，「進路指導・職業教育の支援プログラム」の開発に向けた実践研究を行います。
　本プログラムは，専攻科を含む特別支援学校高等部における今日的課題である障害のある生徒の就労に関する課題解決の方向性を示し，進路指導・職業教育の充実に資することが期待できます。

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