障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献します。
発達障害児等へ活用できるデジタル教科書等の活用及び配信に関する基礎調査
- 研究代表者
- 金森克浩
- 研究協力者
- 梅田真理
- 関連研究班
- 情報支援機器班,発達情緒班
- 概要
- 平成20年に施行された「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律」によって,障害のある児童・生徒のための教科用特定図書等の発行の促進が図られています。そして,文部科学省の調査研究「発達障害等に対応した教材等の在り方に関する調査研究事業」の中でもデジタル教科書等の研究が進められています。また,文化庁による「著作権法一部改正(2010年1月1日施行)」により障害者のための著作物利用について,権利者に無許諾で行える範囲が拡大され,また,障害者が必要とする幅広い方式での複製等が可能となりました。
一方,文部科学省は「学校教育の情報化に関する懇談会」において,「社会の情報化の急速な進展に伴い,ICTを最大限活用した21世紀にふさわしい学校づくりが求められている。」として2015年までにデジタル教科書等を提供することについての検討を始めています。
そこで,本研究では
- 現在進みつつある教科書のデジタル化の国内での動向の整理
- 海外で行われているデジタル教科書等の配信システムの情報収集
- 学校現場での利用ニーズの調査
を行います。
今後国内でも障害のある児童・生徒のためのデジタル教科書等がネットワーク上で配信される可能性もあり,そのための様々な条件整備を検討する必要があります。本研究ではそのための基礎資料を作成することをねらいとします。
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