知的障害特別支援学級における指導においては、障害のない児童に対する教育課程をそのまま適用することが適当でない場合には、児童生徒の実態や発達段階を踏まえて特別の教育課程を編成できることが、学校教育法施行規則第138条に規定されています。
特別の教育課程を編成する場合には、学級の実態や児童の障害の程度等を考慮の上、特別支援学校小学部・中学部学習指導要領を参考にして、実情に合った教育課程を編成することが大切です。例えば各教科の目標・内容を下学年の教科の目標・内容に替えたり、各教科を、知的障害者である児童に対する教育を行う特別支援学校の各教科に替えることなどが考えられます。また、「教科別の指導」、「領域別の指導」に加えて「領域・教科を合わせた指導」を位置付け、児童生徒の生活に即した事柄を実際的、体験的に学習できるように工夫することが必要な場合もあるでしょう。また、児童生徒が障害による学習上又は生活上の困難の改善・克服を目的とする自立活動の指導を教育課程に位置付け、一人一人の児童生徒について個別の指導計画を作成し、適切な指導及び必要な支援を行うことも大切です。
「教科別の指導」や「領域別の指導」、「領域・教科を合わせた指導」、総合的な学習の時間などの指導計画を作成する際には、学習内容を相互に関連付け総合的に学習できるように配慮することが重要です。例えば、生活単元学習において「校外学習に出かけよう」の単元を行う場合、国語科の指導において見学先に送る礼状を書く活動を行ったり、算数科の指導においてバスや電車などの運賃を計算したりする活動を行ったりするなど、児童生徒の実際的、社会的な活動に即して学習内容を関連付けながら指導を展開することで一層の効果が期待できます。
また、小・中学校のいずれの特別支援学級においても、通常の学級の児童生徒と活動を共にする機会を設け、集団生活への参加を促し相互理解を深めていくことが大切です。その際、特別支援学級の児童生徒の負担が大きくならないように配慮し、一人一人の指導目標を明確にするとともに具体的な活動内容や活動方法を工夫し、全教職員の共通理解の下に指導に当たることが大切です。