自閉症等の児童生徒は、教員が設定した課題に応じること、つまり基本的な学習態勢の形成に困難を示すことが多く見られます。指導者の指示を理解するようになること、課題に取り組もうという態勢がつくられ、それに応じること、ほめられてまた取り組もうとする姿勢などが生まれることにより、基本的な学習態勢が形成されていきます。
そうした基本的な学習態勢を形成していくためには、場面の設定や理解を補助するための手掛かりを用いるなど、学習する環境や教材・教具等を工夫しながら、児童生徒ができるようになるまで課題を細かく設定して提示したり、できたことに対して本人に伝わるようすぐに評価したりすることにより、学習に対して意識を向けさせていくことが大切です。
不登校等は、学業でのつまずきがきっかけとなる場合が少なくありません。学習する習慣や学ぶ態勢の形成に問題がある場合、また、学習方法や基礎的な内容の理解に問題がある場合、時には、生活リズムの乱れや教員との人間関係が、学業の不振に関連していることがあります。指導に当たっては、まず適切な実態把握に基づき、個々の実態に基づいて事態の改善を図るという姿勢をもつことが大切です。
また、児童生徒一人一人の個性が異なることを常に意識し、具体的な指導の方法や学習進度について、児童生徒の側に立った配慮が必要です。例えば、各教科等において、理解の状況や習熟の程度に応じた指導を行うなど、わかりやすい授業を実施したり、補充指導の充実を図ったりするなど、きめ細かな指導を進めることが大切です。