ア 基本的な配慮

 

  • 児童生徒の苦手な面を指摘するのではなく、得意な面や努力している面を見つけて、誉めたり、クラスでさりげなく紹介したり、あるいは、単元全体の 中のどこかに活躍できる場面を意図的に取り込んで、発表の機会を作ったりして、自信をもたせるようにします。
  • 児童生徒の学習面での苦手なことや偏りについて理解し、苦手なことをたくさん要求したり、みんなと同じ水準を要求したりするのではなく、その児童生徒の 努力や達成を認め、励ましていくことが大切です。
  • 児童生徒が安心して学習や活動に参加できるように、グループ編成や座席の位置などを工夫したり、仲間との遊びに入れるように担任から働きかけたりして、 友達との関係がよい方向に広がるように配慮します。なお、特別な配慮を必要とする児童生徒を意識しすぎるばかりに、他の子に不公平感を抱かせたりしないよ う十分に留意することが大切です。
  • クラスの児童生徒に対し、LD、ADHD、高機能自閉症等について話題にする時は、児童生徒の発達段階等を踏まえた説明を行うようにします。
  • 保護者とのこまめで前向きな情報交換を心がけるようにします。特に、小学校低学年では、普段から連絡帳や電話で連絡を取り合ったり、必要によって話合い をしたりする機会を設けるようにします。
     

  イ 具体的な支援


○学習面での支援
【指示の伝え方】
クラス全体には、注目させてから短くポイントを絞って指示をし、そのポイントを板書するようにします。聞き取りが苦手な児童生徒には、クラス全 体への指示の後、個別にもう一度指示を伝えます。さらに、伝えたことを理解したかどうか復唱させたり、行動を見せたりして確認します。

【課題の出し方】
書くことの苦手な児童生徒への対応としては、学習プリントやワークシートは、本人と相談の上、一定の大きさのマス目のあるものを用意します。ま た、消しゴムで消した時に破れにくい紙を用意します。言葉だけではイメージがつかみにくい児童生徒への対応として、図や絵や写真など、言葉以外に視覚的な 手掛かりを提示するようにします。
読むことの苦手な児童生徒への対応としては、漢字にふりがなをふったり、文字の位置を指で押さえながら読んだり、読んでいる行だけが見えるカ バーシートを使ったりします。さらに、文字を拡大したり、分かち書きしたりしたプリントを用意することも考えらます。これらのことは、家庭と連携して行う ことが大切です。

【事前の打合せ】
学年でのティーム・ティーチングや少人数学習等を生かした支援を設定する際には、授業前に、担任とティーム・ティーチングや少人数の担当教員が 支援を必要とする児童生徒の対応について必要な打合せをすることが大切です。


○行動面での支援
【見通しをもたせる】
教室でのルール、決まりごと、スケジュール等は、視覚的に分かりやすく掲示し、児童生徒が目で見て確認できるようにします。また、一日の予定は 朝の会などで児童生徒に説明し、もし変更があればできるだけ早く知らせるようにします。
落ち着きがなくじっと座っていることができない、整理整頓ができない、次の学習の用意ができないといった場合は、児童生徒と話し合って目標を決め、その取 組方法について確認し、目標の行動ができたかどうかのチェックをするようにします。努力した時や達成した時は、誉めることが有効であり、重要です。実施の 際は、児童生徒の実態に合わせて取組方法や手立てを工夫します。