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      国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジン
         第104号(平成27年11月号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NISE(ナイセ)━━━
■目次
【お知らせ】
・研究所公開のご案内
・NISE特別支援教育国際シンポジウムの開催について
・平成27年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの開催について
【NISEトピックス】
・世界自閉症啓発デー2015 in 横須賀のご案内
【研究紹介】
・共同研究「3D造形装置による視覚障害教育用立体教材の評価に関する実
際的研究」(平成25~26年度)
【連載コーナー】
・諸外国におけるインクルーシブ教育システム構築の状況
 第3回 フランスにおける障害のある子どもの教育について
【NISEダイアリー】
【研修員だより】
【アンケートのお願い】
【編集後記】

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【1】お知らせ
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●研究所公開のご案内
 先月号でもご案内したとおり、11月7日(土)、本研究所の一般公開を開
催します。
 平成28年4月に「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(障
害者差別解消法)」が施行され、障害のある子どもと障害のない子どもが一
緒に学ぶインクルーシブ教育システムの構築に向けて教育現場が大きく変わっ
ていくことになります。学校や生活環境における、障害のある子どもととも
に学ぶための様々な配慮や工夫等をわかりやすく紹介します。また、新しい
企画として映画の上映会や障害者スポーツ体験等を用意しております。是非、
お誘い合わせの上、お気軽にお越しください。

◇日時: 平成27年11月7日(土) 9時30分~15時(14時受付終了)
◇主な内容
・映画「みんなの学校」上映会
・障害者スポーツ体験「ブラインドサッカー」
・ミニ講義「発達障害の特性に関する疑似体験」
・障害のある子どものための教育支援機器の展示・実演
・障害のある子どもがくつろげる心地よい環境づくりの体験
・障害のある子どもに対する生活環境面での身近な配慮や工夫の紹介
・国内で唯一の特別支援教育専門図書室の自由見学
・本研究所の最新の研究成果等の紹介
・作業所によるイベント出店(「よこすか海軍カレー」などを販売)

◇参加費: 無料
◇事前申込不要

○研究所公開の詳しい内容はこちら→
 http://www.nise.go.jp/sc/koukai/

●NISE特別支援教育国際シンポジウムの開催について
 本研究所では、インクルーシブ教育システムの構築に関する協議及び情報
交換を行うために国際シンポジウムを開催します。本研究所として、初めて
開催する本格的な国際シンポジウムです。 
 国際シンポジウムの中では、基調講演、本研究所が進めてきた国際調査等
の成果の報告、本研究所と協定を締結しているフランス国立特別支援教育高
等研究所(INS-HEA)及び韓国国立特殊教育院(KNISE)の専門家からの報告
により、初等中等教育におけるインクルーシブ教育システム構築に向けた現
状、課題を検討し、今後の展望を明らかにしていきたいと考えています。
 申し込みは11月24日(火)に開始する予定です。具体的な内容や参加申込
等の 詳細は研究所Webページにてご確認下さい。

◇日時:平成28年1月21日(木)
◇会場:一橋大学一橋講堂・中会議場(学術総合センター内)
    (東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
◇定員:200名
◇申込期間:平成27年11月24日(火)~平成28年1月8日(金)

○NISE特別支援教育国際シンポジウムのWebページはこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/9,0,22,295.html

●平成27年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの開催について
 国立特別支援教育総合研究所(NISE)では、研究活動等の成果普及や質の
向上、教育関係者や関係機関との情報共有を図るため、毎年、本セミナーを
開催しています。
 本研究所は、今年度第3期の中期計画期間(平成23年度~平成27年度)を
終了することになります。第3期は、国の施策に寄与するため、インクルー
シブ教育システム構築に係る研究活動や事業を行ってきました。
 本セミナーでは、第3期の総括として、講演やシンポジウムを企画すると
ともに、ポスター発表や各種展示、分科会を通じて、本研究所の紹介や主要
な研究成果の報告を行います。そうした中で、第4期中期計画期間(平成28
年度~平成32年度)に向けて、参加者から本研究所に対する率直なご意見等
をお聞かせいただければ幸いです。本セミナーが、参加された皆様にとって、
特別支援教育の推進のための実り多い機会となることを期待しております。
 参加申込等の詳細は、11月初旬に研究所Webサイトに掲載するなど、周知
を図る予定です。多数のご参加をお待ちしています。

◇日時:平成28年2月25日(木)、26日(金)
◇会場:国立オリンピック記念青少年総合センター
    (東京都渋谷区代々木神園町3-1)
◇定員:700名
◇申込期間(予定):平成27年12月14日(月)~平成28年1月25日(月)
◇これまでの国立特別支援教育総合研究所セミナーはこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/9,0,22.html

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【2】NISEトピックス
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●世界自閉症啓発デー2015 in 横須賀のご案内
 国立特別支援教育総合研究所では、12月の横須賀市障害者週間キャンペー
ンの一環として、筑波大学附属久里浜特別支援学校とともに「世界自閉症啓
発デー2015 in 横須賀」のイベントを開催します。今年度のテーマは、「自
閉症の世界を知ろうよ ~ちいさな つながりを ひろげよう~」です。自閉
症の方とその家族への支援、地域のつながりについて考えます。多くの皆様
のご参加をお待ちしております。

◇日時:平成27年12月5日(土)13:00~16:30
◇会場:横須賀市総合福祉会館 5階ホール
   (京浜急行汐入駅下車徒歩6分、JR横須賀駅下車徒歩8分)
◇主催:国立特別支援教育総合研究所
    筑波大学附属久里浜特別支援学校
◇共催:横須賀地区自閉症児・者親の会「たんぽぽの会」
    筑波大学附属久里浜特別支援学校PTA
◇後援:横須賀市、横須賀市教育委員会

◇主なプログラム
・映画「シンプル・シモン」の上映(字幕あり)
・自閉症についてのミニ講義
・自閉症のある方からのメッセージ
・自閉症のある子どもの作品展

◇申し込み方法
・FAX、Webサイトからお申し込みください。
FAX→ 046-839-6938(氏名、職種、連絡先、情報保障の必要性等を明記)
Webサイト→ http://www.nise.go.jp/waad/
・申込期間は11月2日(月)から11月27日(金)までです。

◇その他
・参加費は無料です。どなたでも参加できます。
・定員は400名です。定員になり次第、締め切らせていただきます。
・当日は駐車場が使えませんので、公共の交通機関をご利用ください。

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【3】研究紹介
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●共同研究「3D造形装置による視覚障害教育用立体教材の評価に関する実
際的研究」(平成25~26年度)
                   大内 進(企画部 客員研究員)

 視覚に障害がある子どもの教育では、触覚の活用が重要な意味を持ってお
り、立体的な触察教材が大変有効です。しかし、3次元的な触察教材を自作
することは大変な労力を必要とします。近年、目覚ましく普及してきた3D
プリンターを活用することにより効率よく触察立体教材を作成することが可
能となります。
 本研究では、3Dプリンターで実際に立体教材を作成し、視覚障害教育用
触察教材としての利用という観点からその有効性について検証するとともに、
現在普及しているFDM方式(熱溶解積層法) による3Dプリンターを用い
て触察教材を作成する場合の配慮点や課題点について明らかにしました。
 また、3Dプリンターで教材を作成するためには、3Dデータを用意する
必要があります。本研究では、3Dデータの取得について、(1)造形ソフト
を用いて自作する方法、(2)既存の3Dデータを利用する方法、(3)3D
スキャナーを利用する方法という3つの方法について検討し、それぞれの作業
における工夫すべき点、配慮点、課題点等について整理しました。それぞれ
の方法で作成した教材例も具体的に示しました。
 これらの研究成果を踏まえて、視覚障害教育に携わる教職員向けのガイド
ブック『視覚障害教育用触察立体教材作成のための3Dプリンター活用ガイ
ドブック』を取りまとめました。

○本研究の研究成果報告書はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/7,10823,32,142.html

○ガイドブックはこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/7,10825,32,142.html

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【4】連載コーナー
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●諸外国におけるインクルーシブ教育システム構築の状況
 第3回 フランスにおける障害のある子どもの教育について
                 棟方 哲弥(企画部上席総括研究員)

 本研究所では、平成28年1月21日(木)にインクルーシブ教育システムの
構築に関する国際シンポジウムを開催します(参加募集開始は11月から)。
このシンポジウムでは、基調講演に続いて、本研究所と協定を締結している
フランス国立特別支援教育高等研究所(INS-HEA)及び韓国国立特殊教育院 
(KNISE)の専門家からの報告により、初等中等教育におけるインクルーシブ
教育システム構築に向けた現状、課題を検討し、今後の展望を明らかにして
いく予定です。本連載は、このシンポジウムの開催に向けたカウントダウン
連載の形で、フランスと韓国の特別支援教育の状況や両国の特別支援教育の
ナショナルセンターについて、企画部の調査・国際担当職員が全7回で紹介
していきます。第3回は、フランスにおける障害のある子どもの教育につい
て紹介します。

・・・続きはこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/6,10981,13,257.html

・・・全7回の連載内容はこちらのリンクへ→
 http://www.nise.go.jp/cms/6,10765,13,257.html

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【5】NISEダイアリー
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         「アドリブの勧め」
           宍戸 和成(国立特別支援教育総合研究所理事長)

 昔、学校現場で子どもたちに教えている頃、研究授業をした後で、先輩か
ら次のような指摘を受けたことがある。「その時の子どもの言葉や様子に従
い、アドリブをきかせた展開ができるようにすることが課題だな。」と。
 その頃は、なかなかその意図が理解できなかった。授業経験を積んだり、
役所で仕事をしたりする中で、おぼろげながら、言いたいことが想像できる
ようになった。以前の先輩は、答えを丁寧に教えてはくれない。「後は自分
で考えろ!」という鍛え方だった。今なら、「不親切!」と、後輩から逆に
責められかねない。でも、お陰で、自分で考える習慣が身に付いた。

 以前、ある学校で研究授業を参観する機会があった。幾つかの指定授業が
用意されていて、順番に見て行った。「後、10分残っているので、今はまと
めでもやっているかな?」と思い、そのクラスに入ったら、子どもがそれぞ
れ思い思いに動き回っていた。先生ものんびりしている。つい、「授業は?」
と担任に尋ねたら、「もう終わりました。」との返事。つまり、指導案通り、
授業が進んだので、早めに終わりましたということだった。「どう考えれば
いいのだろう。」と、何か複雑な気持ちになった。
 指導案通り進むということは、もしかすると、展開が子どもにとっては容
易過ぎたのかもしれない、あるいは子どもの反応に適切に応えられたのだろ
うかなどと、即座に考えなければいけないことがあるはずだ。また、「順調
に進んだら、こんな課題も扱ってみよう」などという準備はしていなかった
のか、余った時間がもったいないな、などということが頭に浮かんだ。

 授業では、兎角、突発的な出来事に見舞われる。予想もしていない子ども
の反応、いつもと異なる子どもの状況、様々である。指導案を作る際には、
いくらかそんなことも想定しながら作成する。「こんな発問をしたら、あの
子はこんな答えをするだろう。」、「この子はこんなことを言い出すかも。」、
「子どもが乗ってこなかったら、こんなことをして気持ちをほぐそう。」、
「あの子は今日の授業でこんなことを言っていたから、明日はそれを思い出
させよう。」など、展開の折々にどんなことをするかを想定しながら、頭の
中で授業の流れを繰り返す。それでも、思い通りにはいかないものだ。そこ
で、アドリブが必要になる。

 アドリブをきかせるというのは、「その場その場で、適当にやればいい」
という意味ではない。事前にあれこれ思いを巡らしておかないと、いざとい
うときにアドリブもきかせられないと思う。こうしたことは、授業だけでは
ない。研究所における日々の生活においても同様だ。特に、リスク管理など
においても、アドリブをきかせることは大切である。いろいろ考えていても、
予想もしないことが起きるもの。でも、考えていないと即座に対応はできな
い。アドリブをきかせるとは、そんなことを求めていたのでは?

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【6】研修員だより
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 今号は、平成27年度第一期特別支援教育専門研修を修了された林智也先生
からお寄せいただきました。

「研修が私に与えた変化」
               林 智也(千葉県立仁戸名特別支援学校)

 研修から3か月が経ちましたが、研修員だよりを書いていると当時のこと
が昨日のことのように思い出されます。
 初任研を終えたばかりの私から見ると一緒に研修を受ける先生は大ベテラ
ンの方ばかりで協議会や日常の中で話をしていても児童生徒に対する考え方
や授業の引き出しの多さなどで圧倒されることばかりでした。研修で受けた
講義でもたくさんのことを学ぶことができましたが、私自身は一緒に研修を
受けていた先生方からも強い影響を受けました。
 そのような環境の中で、私の中では「もっと色々なことに挑戦してみたい!」
という気持ちが強くなり、研修が終わり学校に戻ったときから新たなことに
挑戦しました。生徒を改めてよく見てみたり、教材の出し方を変えたり、楽器
の練習を始めてみたり・・・
 すべてがうまくいったわけではありませんが、いくつかは自分の糧となり、
精神面、技術面共に教員としての幅が広がったのではないかと思います。
研修に参加するため約2か月学校から離れることに不安もありましたが、今
ではそこで得たものを生徒や地域の方々に還していけるようにしていきたい
と思っています。

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【7】アンケートのお願い
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 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。

○アンケートはこちら→
 https://www.nise.go.jp/limesurvey/index.php?sid=32597&lang=ja

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【8】編集後記
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 電子メールが当たり前の時代ではありますが、年賀はがきの発売の時期に
なりました。今月は、本研究所の第二期専門研修の仕上げの時期にあたりま
す。研修員だよりでは、第一期専門研修の修了生から、「もっと色々なこと
に挑戦してみたい!」という言葉をいただきました。第二期の修了生からも、
新たな挑戦が始まることを期待しています。
 さて、本研究所では、海外の特別支援教育の研究機関との交流を目指し、
今年の3月、フランス国立特別支援教育高等研究所(INS-HEA)との研究協
力協定を締結しました。この機会を活用させていただきまして、フランス、
韓国及びわが国の特別支援教育に係る比較を通して考える場として、国際シ
ンポジウムを企画しております。
 特別支援学校の校長会をはじめ様々な機会を捉えて宣伝していますので、
すでにご承知かと思いますが、教育関係者、行政関係者、研究者、保護者、
学生の皆様、ぜひ年明けの1月21日木曜日の午後は、東京の竹橋にあります
一橋講堂に足をお運びいただきますようお願い申し上げます。
                   (第104号編集主幹 生駒 良雄)

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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第104号(平成27年11月号)
       発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
           E-mail a-koho[アットマーク]nise.go.jp
          ([アットマーク]を@にして送信してください。)

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