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      国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジン
         第105号(平成27年12月号)
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■目次
【お知らせ】
・平成27年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの参加申込みについて
・平成28年度国立特別支援教育総合研究所研修計画について
・平成27年度研究所公開の開催(終了報告)
・平成27年度交流及び共同学習推進指導者研究協議会の開催(終了報告)
【NISEトピックス】
・NISE特別支援教育国際シンポジウムの開催について
【連載コーナー】
・諸外国におけるインクルーシブ教育システム構築の状況
 第4回 韓国国立特殊教育院(KNISE)について
【NISEダイアリー】
【研修員だより】
【アンケートのお願い】
【編集後記】

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【1】お知らせ
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●平成27年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの参加申込みについて
 前号で、平成27年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの開催について
ご案内したところですが、12月14日から参加申込の受付を開始します。
 参加申込は、本研究所Webサイトより直接お申込みください。多数のご参
加をお待ちしています。

◇テーマ:インクルーシブ教育システム構築に向けた特別支援教育の推進
     ー学校・地域の取組を支える教育資源の活用に視点を当ててー

◇期日:平成28年2月25日(木)、26日(金)
◇会場:国立オリンピック記念青少年総合センター
◇申込期間:平成27年12月14日(月)~平成28年1月25日(月)

○国立特別支援教育総合研究所セミナーの詳細・参加のご案内はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/9,10460,22,119.html

●平成28年度国立特別支援教育総合研究所研修計画について
 平成28年度研修事業は、特別支援教育に携る教職員に対して、インクルー
シブ教育システムの充実に向けて、国の重要な特別支援教育政策や教育現場
の喫緊の課題等に対応する指導者の養成を目的として実施します。
 研修は、専門研修と研修協議会の2種類があります。専門研修は、2か月
間の障害種別の研修です。研究協議会は、インクルーシブ教育システムの充
実に関わる課題等について、2日間の日程で年に4回開催しています。
 参加方法は、都道府県教育委員会等からの推薦になります。参加にご興味
がありましたら以下の時期に当研究所の研修情報課か各都道府県教育委員会
等へお問い合わせください。

◇特別支援教育専門研修は、平成27年11月下旬
◇研究協議会は、平成28年2月上旬

○平成28年度国立特別支援教育総合研究所研修計画はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/9,10956,21,274.html

●平成27年度研究所公開の開催(終了報告)
 11月7日(土)に平成27年度研究所公開を開催し、学校教員、大学生、保
護者や地域の方など、383名の方にご参加いただきました。
 今年度の研究所公開では、本研究所に研究成果や取組を紹介するとともに、
様々な障害の疑似体験、教材・教具や教育支援機器の展示・実演、障害のあ
る子どもに対する生活環境面での配慮や支援の工夫についての紹介、教員を
目指す大学生との交流イベント「NISEカフェ」、発達障害の特性に関するミ
ニ講義等、幅広い内容の催しを行いました。
 また、新企画として、映画「みんなの学校」上映会やブラインドサッカー
体験を開催しました。上映会では、終了後に涙を流す参加者の様子が見られ
ました。さらに、ブラインドサッカーを体験した参加者からは、見えないこ
との怖さや声の掛け合いの大切さを感じたという感想が寄せられました。

●平成27年度交流及び共同学習推進指導者研究協議会の開催(終了報告)
 11月19日(木)及び20日(金)の2日間の日程で、文部科学省の協力を得
て交流及び共同学習推進指導者研究協議会を本研究所で開催しました。
 この研究協議会は、インクルーシブ教育システムの構築をめざし、各地域
における交流及び共同学習と障害の理解推進に資することを目的として、各
地域で障害のある児童生徒と障害のない児童生徒との交流及び共同学習を推
進する立場にある教職員を対象に、毎年開催しているものです。本年度は、
全国から特別支援学校、小中学校教員や指導主事等70名が参加しました。
 一日目は、文部科学省による行政説明、教育実践にかかる話題提供等が行
われ、二日目は、分科会に分かれて研究協議が行われました。研究協議では、
各参加者のレポートに基づく報告や意見が活発に交わされました。

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【2】NISEトピックス
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●NISE特別支援教育国際シンポジウムの開催について
 先月号でもご案内したとおり、本研究所では、インクルーシブ教育システ
ムの構築に関する協議及び情報交換を行うために国際シンポジウムを開催し
ます。本研究所として、初めて開催する本格的な国際シンポジウムです。
 国際シンポジウムの中では、基調講演、本研究所が進めてきた国際調査等
の成果の報告、本研究所と協定を締結しているフランス国立特別支援教育高
等研究所(INS-HEA)及び韓国国立特殊教育院(KNISE)の専門家からの報告
により、初等中等教育におけるインクルーシブ教育システム構築に向けた現
状、課題を検討し、今後の展望を明らかにしていきたいと考えています。
 既に参加申込の受付を開始しておりますので、参加をご希望される場合に
は、本研究所Webページよりお申込みください。多くの皆様のご参加をお待
ちしております。

◇日時:平成28年1月21日(木)
◇会場:一橋大学一橋講堂・中会議場(学術総合センター内)
    (東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
◇定員:200名
◇申込期間:平成27年11月24日(火)~平成28年1月8日(金)

○NISE特別支援教育国際シンポジウムのWebページはこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/9,0,22,295.html

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【3】連載コーナー
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●諸外国におけるインクルーシブ教育システム構築の状況
 第4回 韓国国立特殊教育院(KNISE)について
                   生駒 良雄(企画部総括研究員)

 本研究所では、平成28年1月21日(木)にインクルーシブ教育システムの
構築に関する国際シンポジウムを開催します(参加募集は11月24日から開始
しております)。
 このシンポジウムでは、基調講演に続いて、本研究所と協定を締結してい
るフランス国立特別支援教育高等研究所(INS-HEA)及び韓国国立特殊教育院
(KNISE)の専門家からの報告により、初等中等教育におけるインクルーシ
ブ教育システム構築に向けた現状、課題を検討し、今後の展望を明らかにし
ていく予定です。本連載は、このシンポジウムの開催に向けたカウントダウ
ン連載の形で、フランスと韓国の特別支援教育の状況や両国の特別支援教育
のナショナルセンターについて、企画部の調査・国際担当職員が全7回で紹
介していきます。第4回は、KNISEについて紹介します。

・・・続きはこちら→
http://www.nise.go.jp/cms/6,11047,13,257.html

・・・全7回の連載内容はこちらのリンクへ→
http://www.nise.go.jp/cms/6,10765,13,257.html

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【4】NISEダイアリー
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         「思いがけないプレゼント」
           宍戸 和成(国立特別支援教育総合研究所理事長)

 11月10日、第二期の特別支援教育専門研修が最終日を迎えた。夏休みが明
けて間もない9月2日に開講式を行い、研修が始まった。それから二ヶ月間
が過ぎた。

 閉講式は、研究所の講堂で行われる。今回の研修員は、総勢113名。講堂
の座席は、研修員や研究所の職員で埋まっている。後ろの方には、立って式
に参加している職員も見受けられる。
 研修員には、開講式の時の緊張した面持ちとは打って変わり、研修を終え
た安堵感や一緒に研修を受けた仲間との惜別感が伺える。
 式も順調に進み、修了証書を授与したり、私の挨拶を述べたりして、研修
員代表のお礼の言葉になった。研修における感想やエピソード、そして、地
元に帰ってからの抱負などが話され、名前を述べて終わりかなと思った時、
その研修員から意外な一言があった。「研修員全員で歌を歌います。」との
申し出。突然のことだったが、雰囲気や目の前の研修員たちの真剣なまなざ
しに、「分かりました。」と返すことに。
 指揮を務める研修員が壇上に上がり、合唱が始まった。後で分かったこと
だが、曲名は「旅立ちの日に」であった。私の年頃であれば、「仰げば尊し」
や「蛍の光」が定番であったが、この曲は、「贈る言葉」と並んで、今時の
卒業式ソングの定番だという。
 壇上で耳を傾けることになったが、研修員たちによる、きれいにハモった
大合唱が、講堂全体に響き、とても印象に残る時間となった。
 思いがけないプレゼントとは、このことである。

 「旅立ちの日に」という曲の成り立ちについても調べてみた。
 関東近郊のある中学校が、ちょうど荒れている時期に、校長先生が生徒た
ちに歌わせたいと思い、作詞をしたそうだ。それにその中学校の音楽の教師
が曲を付けたという。その学校の生徒たちに歌わせたいと考えていたら、い
つの間にか、全国で歌われるようになり、卒業式の定番ソングとなったそう
である。
 私は聾学校に勤めていたので、子どもたちの合唱を聞くという経験は乏し
いが、改めて合唱のもつ意味や人に訴える力を感じた。中学校などで、学級
対抗の合唱コンクールが開かれているのも宜なるかなと思った。

 第二期の研修員も、このメルマガが発行される12月の始めには、それぞれ
の地元で忙しい日々を送っていることと思う。「研修の成果を地元に還元し
て欲しい」と、挨拶の中で述べた。それぞれのやり方で、着実に歩んでいっ
て欲しい。そして、それぞれの地域に即した特別支援教育の充実に貢献して
もらえればと願う。

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【5】研修員だより
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 今号は、平成26年度第一期特別支援教育専門研修を修了された佐藤進先生
からお寄せいただきました。

「築かれたネットワーク」
                佐藤 進(宮城県立視覚支援学校)

 視覚障害教育に携わってわずか3年目の私にとって、久里浜での専門研修
は、志高い仲間と一緒に視覚支援教育の専門性の向上を目指した有意義な学
びの時間でした。
 研修にあたり、私自身「分かったつもり」、「知っているつもり」ではな
く、「分からない」「知らない」ということを恥じずに、研修会講師や研究
員の方々、そして同期研修員へ何でも質問しました。専門性が高い特別支援
教育の情報を得るとともにネットワークを築くことができました。
 久里浜の波音が聞こえる宿舎では、「一人一人の子どものために」という
視点のもと、研修の内容理解や他県での特別支援教育の取り組みの現状や課
題などについて、意見や考えの交換を行うことができた夢のような毎日でし
た。

 昨年の11月には、仙台で研修員の同期会を開催しました。被災地域をめぐ
ると、復興の現状や復興の半ばで暮らし続けている人々、学校で学ぶ子供た
ちへ思いをはせる仲間がいました。障害のある子供たちに、自分の命は自分
で守ることができる力をどのように育んでいけばいいのか、どんな支援が必
要なのか・・・答えはでませんでした。見聞きした現状を所属校へ持ち帰り、
同僚と話合い、考えるきっかけにしたいという思いで参加者は、帰路につき
ました。
 今年は、長崎の思案橋での同期会です。久里浜で築いた全国の先生方との
ネットワークを生かして、更なる研鑽を積んでいきたいと思います。

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【6】アンケートのお願い
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 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。

○アンケートはこちら→
https://www.nise.go.jp/limesurvey/index.php?sid=93142&lang=ja

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【7】編集後記
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 先日、前任校の保護者の方から「卒業して2年が経ち、来年の1月に成人
式を迎えます。みんな元気に働いています。」という連絡をいただきました。
時の流れの早さを感じるとともに、生徒たちの顔とあの頃の学校生活の様子
が蘇ってきました。
 前任校は、高等特別支援学校で、障害のある生徒を就労へつなぐ支援を行
っていました。生徒たちに毎日伝えていたことは、「働く力」を身に付ける
ためには、日々の学習の積み重ねが大切だと言うことです。身に付いた力を
生かすためには、職場の方々とのコミュニケーションが欠かせません。その
ためには、自分からあいさつを行い、コミュニケーションをとっていくこと
をキャリア教育の一つとして、生徒たちに伝えていたことを思い出しました。
生徒たちは、今も忘れることなくそれぞれの職場で守ってくれていることで
しょう。
 そこで、今の私を振り返ってみました。職業人としてまた、キャリア教育
の担当者の一人として、自らあいさつを行いコミュニケーションがとれてい
るでしょうか・・・。
 働く上で連携をより深めるためには、もっと率先して行わなければならな
いと感じました。社会へと送り出した生徒たちには、負けられませんからね。

                                    (第105号編集主幹 定岡 孝治)

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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第105号(平成27年12月号)
       発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
           E-mail a-koho[アットマーク]nise.go.jp
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