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      国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジン
         第128号(平成29年11月号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NISE(ナイセ)━━━
■目次
【お知らせ】
・研究所公開のご案内
・NISE特別支援教育国際シンポジウムの開催について
・世界自閉症啓発デー2017 in よこすかのご案内
・研究職員の公募について
【海外情報の紹介】
・生体医工学系国際会議2017参加及びアムステルダム近郊の大学訪問に関す
る報告
【連載コーナー】
・「地域実践研究員」だより[第4回]
【NISEダイアリー】
【研修員だより】
【アンケートのお願い】
【編集後記】

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【1】お知らせ
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●研究所公開のご案内
 先月号でもご案内しましたとおり、11月11日(土)、本研究所の一般公開
を開催します。
 年に一度の機会ということで、多くの方々にお越しいただけるよう、準備
を進めているところです。この日にしか見られない企画もございます。
 是非、お誘い合わせの上、お気軽にお越しください。

◇日時: 平成29年11月11日(土) 9時30分~16時(15時受付終了)
◇主な内容
・横浜高校野球部前監督の渡辺元智氏による講演会
・障害者スポーツ体験「車椅子バスケットボール」
・特別支援教育の視点からの授業づくり体験
・特別支援学校生徒によるあん摩マッサージ体験
・NISE特別支援教育スタンプラリー
・ミニ講義「発達障害の特性に関する疑似体験」
・障害のある子どものための教育支援機器の展示・実演
・障害のある子どもがくつろげる心地よい環境づくりの体験
・障害のある子どもに対する生活環境面での身近な配慮や工夫の紹介
・本研究所の最新の研究成果等の紹介
◇参加費: 無料
◇事前申込不要
◇駐車場有(80台分)

 各企画内容については、WebサイトやFacebookにて紹介していますので、
是非ご覧下さい。

○研究所公開の詳しい内容はこちら→
 https://www.nise.go.jp/sc/koukai/ (WEBサイト)
 https://www.facebook.com/nisekoho/ (Facebookサイト)
 https://twitter.com/nisekoho/ (Twitterサイト)

●NISE特別支援教育国際シンポジウムの開催について
 本研究所では、「インクルーシブ教育システムの推進 -日英の取組の現
状から、今後を展望する-」というテーマで国際シンポジウムを開催します。

 イギリス・リーズ大学から来日される研究者からの基調講演を中心に、イ
ギリスの取組や本研究所のインクルーシブ教育システムに関する研究を基に、
学校が果たす役割や指導者がもつべき視点、考え方についてシンポジスト及
び指定討論者と議論し、会場の皆様と理解を深めます。
 また、基調講演に先立ち、イギリス(イングランド)の通常の学校や特別
学校での障害のある子どもへの指導・支援の実際について、本研究所海外派
遣研究員による実地調査の結果をご報告します。

 申込は11月1日(水)に開始いたします。具体的な内容や参加申込等の詳
細は研究所Webページにてご確認ください。

◇日時:平成30年1月20日(土)13:00 ~ 17:30
◇会場:一橋大学一橋講堂(学術総合センター内)
    (東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
◇定員:400名
◇申込期間:平成29年11月1日(水)~ 平成30年1月10日(水)

○NISE特別支援教育国際シンポジウムのWebページはこちら→
 https://www.nise.go.jp/cms/9,13467,22,295.html

●世界自閉症啓発デー2017 in よこすかのご案内
 本研究所では、今年度も筑波大学附属久里浜特別支援学校と協力して「世
界自閉症啓発デー2017 in よこすか」のイベントを開催します。本イベント
は、横須賀市障害者週間キャンペーンの一環として行うもので、今回で9回
目となります。
 今年度のテーマは、「知ろう つながろう ―自閉症のある子どもが学び
やすい学校や社会をめざして―」です。今回は、横須賀市教育委員会ともよ
り連携を深め、主に学校の教職員や保護者等向けの理解啓発ワークショップ
も計画しました。
 例年とは少し趣向を変え、皆様に実際に体験していただく「参加」型の催
しを用意しています。参加費用、事前申込は必要ありません。定員、時間の
拘束もありませんので、お気軽にお立ち寄りください。
 多くの皆様のご参加をお待ちしております。

◇日時:平成30年1月24日(水)14:00~16:00
◇会場:横須賀市生涯学習センターまなびかん 2階 市民ホール
(京浜急行「逸見駅」またはJR「横須賀駅」から徒歩5分)

◇主なプログラム
 作品展示(横須賀市内特別支援学級、久里浜特別支援学校)
 自閉症、及び発達障害関連の教材・教具展示
 自閉症、及び発達障害関連の疑似体験(自閉症のある子どもの聞こえ方等)

 自閉症、及び発達障害関連の書籍・映画等の紹介
 自閉症、及び発達障害に関する研究紹介
 筑波大学附属久里浜特別支援学校の紹介

●研究職員の公募について
 研究職員を下記のように募集しています。

◆採用予定職種 主任研究員(研究職3級)または研究員(研究職2級)
        (採用職種は、経歴等を勘案して決定する。)
◆任  期 任期なし。ただし、経歴等を勘案し、任期付(任期は3年
      以内、再任あり)となることもある。
◆募集人員 1名
◆担当職務  主として、下記の全ての職務に従事する。
 (1)障害のある児童・生徒のキャリア教育、障害者雇用、福祉・労働
    機関等との連携など学校段階を終えた後の就労等への移行に関す
    る研究
 (2)本研究所が実施する研修等における講義・実習等及び本研究所が
    実施する諸事業の担当
 (3)所属部署における業務
◆応募資格
 (1)修士以上の学位(採用予定日までに取得見込みを含む)またはそ
    れと同等の研究業績を有すること。
 (2)キャリア教育または障害者雇用等に関する研究業績があること。
 (3)教育機関、障害者就労支援機関、福祉機関、医療機関等において、
    障害者の教育、相談・指導、就労支援等の業務の経験があることが
    望ましい。
◆採用予定日 平成30年4月1日
◆応募期限  平成29年11月27日(月)(必着)

○公募の詳細はこちら→
 https://www.nise.go.jp/cms/6,0,77.html

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【2】海外情報の紹介
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●生体医工学系国際会議2017参加及びアムステルダム近郊の大学訪問に関す
る報告
           西村 崇宏(発達障害教育推進センター 研究員)
           土井 幸輝(研究企画部 主任研究員)

 平成29年8月7日.8日、オランダのアムステルダムで開催された生体工
学等に関わる国際会議(International Conference on Bioinformatics, 
Computational Biology and Biomedical Engineering、以下ICBCBBE)に参加
しました。学会が開催されたアムステルダムは、オランダで最も人口が多く、
商業や観光業が盛んな都市です。ICBCBBEは、生体工学等に関わる研究テー
マを取り扱う国際会議であり、今回の大会では、肢体不自由児の移動を促進
させるための早期リハビリテーション用ロボットの開発等をはじめ、障害児
者のための支援技術やリハビリテーション技術に関する研究発表がいくつか
なされました。最先端の研究に触れることのできる貴重な機会となりました。
 また、科研費(基盤研究(B)「触知案内図の表示法の規格に求められる
人の皮膚感覚特性に基づく表示法の確立」(研究代表者:藤本浩志教授(早
稲田大学)、基盤研究(B)「アクセシブルデザインの理念に基づく晴盲共
用の触知シンボルの形状とサイズの解明」(研究代表者:土井幸輝)で取り
組んだ研究成果の報告を行いました。会場にいた他の参加者からは高い関心
を示していただき、実験の詳細や今後の展望についてディスカッションを行
うことができました。こうした取組を通じて研究成果を広く公表することで、
より多くの方々に成果を活用していただければ幸いです。
 ICBCBBEへの参加に合わせて、障害のある学生への支援の様子や支援方法
に関する情報収集を行うために、アムステルダム市内にあるアムステルダム
大学とアムステルダム自由大学を訪問しました。どちらも多くの学生が在籍
する大規模な大学であり、障害学生支援に関する見学の申し出を快く引き受
けてくださいました。紙面の都合上、すべてをご紹介することはできません
が、アムステルダム大学では、図書館での障害学生支援サービスについてお
話を伺うことができました。支援を求める学生の数は年々増加しており、大
学の図書館では、コンピュータによる図書の音声読み上げや、スキャンデー
タのテキスト変換といったサービスが提供されていました。
 今回の学会参加及び大学訪問で得られた情報は、本研究所の専門研修や国
内での学会発表などでも紹介していければと思います。

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【3】連載コーナー
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●「地域実践研究員」だより[第4回]
「インクルーシブ教育システム構築に向けた研修に関する研究」
             地域実践研究員(長期派遣型) 坂口 勝信
                (埼玉県立深谷はばたき特別支援学校)

 久里浜に来て約半年が経ちました。季節は春から夏、夏から秋へと移り変
わっています。地域実践研究員室から窓の外を眺めると海が目の前に広がり、
その先には房総半島を見渡すことができます。野比海岸から聞こえる静かな
波音をBGMに、爽やかな海風を感じながら、毎日充実した研究生活を過ごし
ています。
 今年度、私が取り組んでいる地域実践研究のテーマは「インクルーシブ教
育システム構築に向けた研修に関する研究」です。その具体的取組の一つと
して、埼玉県内の小・中学校の校長先生及び特別支援教育コーディネーター
を対象としたインクルーシブ教育システム構築に向けた研修プログラムの実
施マニュアルの作成に取り組んでいるところです。今年度は研究の2年目に
あたり、まとめの年となります。本研究では、埼玉県内の3市の教育委員会
が主催するインクルーシブ教育システムの構築に向けた小・中学校の校長先
生及び特別支援教育コーディネーターを対象とした研修に参加し、講義やグ
ループ協議など研修内容及び方法の実際を拝見しながら、インクルーシブ教
育システム構築に必要な研修像を模索しています。
 今年度は、昨年度開発した「研修の現状と課題把握のためのチェックリス
ト」を活用した研修企画書の作成方法や研修の現状や課題について調査や情
報収集を行っています。約半年が過ぎて、少しずつではありますが、研修実
施マニュアルの完成イメージを描くことができるようになってきました。
 当初は、研究を進めていく上で見通しが持てずに悩むこともありましたが、
研究チームの先生方からご助言とお力添えをいただくことで、自信を持って
研究に取り組むことができるようになりました。また、他県から派遣されて
いる地域実践研究員の方々とは相談や情報交換をさせてもらい、時には励ま
し合いながら、地域の課題解決に向けて共に歩めることも心強く思っていま
す。
 地域実践研究員としての研究生活も折り返し地点を過ぎ、残すところ約半
年となりました。研究に携わらせていただけることへの感謝の気持ちを忘れ
ずに、埼玉県のインクルーシブ教育システムの構築に向けた「羅針盤」とな
るような研修実施マニュアルの完成を目指したいと思います。そして、埼玉
県に研究成果をしっかり還元できるように、「あせらず、あわてず、あきら
めず」をモットーに研究活動に邁進していきたいと思います。


「地域におけるインクルーシブ教育システム構築に関する研究」
             地域実践研究員(長期派遣型) 髙味 翔三
                     (神奈川県立鶴見養護学校)

 研究所での研究が始まり半年が過ぎました。研究室の窓から見える海は夏
の日差しを受け輝いていた風景から、秋を感じる冷たい風とゆるやかな波音
が響く静かな海の風景へと移り変わってきています。学校現場での経験しか
ない私にとって、当初、研究を進めていくことへの見通しが持てず、その不
安はとても大きいものでした。しかし、研究所の先生方や他県の地域実践研
究員の先生方に助けていただきながら研究を進めていくにつれて、その不安
は徐々に薄らぎ、今では見通しを持って研究に取り組むことができています。
また、研究を通して、多くの方と出会い、学ばせていただくことで、これま
での自分では考えられなかった視点や考え方、知識を得る機会になっていま
す。このような経験ができたことは、私にとって財産になると感じています。

 現在、私は「地域におけるインクルーシブ教育システムの構築に関する研
究」に参画し、その一部として神奈川県内の特別支援学級の通学支援に関す
る現状と課題を把握し、地域における通学支援の在り方や方向性を探る研究
を行っています。地域の小・中学校の特別支援学級に通う障害のある児童生
徒において、通学に関するニーズと課題は何かについて明らかにしていくこ
とを通して、地域における通学支援の在り方を探っていきたいと思います。
 調査を進めていくにあたり、各教育委員会や教育事務所、各学校の先生方
など、多くの方々にご協力いただいております。その中で教育は多くの方と
の繋がりが重要であると改めて痛感しました。今回の研究の成果や得られた
知識、たくさんの方々との繋がりを神奈川県に一つでも多く還元できるよう
に今後も努力していきたいと思います。

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【4】NISEダイアリー
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        「想像力を働かせよう」
           宍戸 和成(国立特別支援教育総合研究所理事長)

 今、研究所では、第二期の専門研修が実施されている。発達障害・情緒障
害教育専修コースと言語障害教育専修コースがそれぞれ開講され、11月8日
の閉講式を目途に、研修員が日々の研修に励んでいる。
 私も、時々だが、研修棟での講義をモニターで拝見しながら、頭の錆を落
とすため、勉強している。
 先日、自閉症の子どもの他者理解の話を聞いていた。心の理論については、
久里浜特別支援学校にいた時に耳にした。私は聾学校しか経験がないので、
とても新鮮に思えた。そして、「加齢による発達に伴い、心の理論理解は高
次化される」という説明に興味を覚えた。併せて、自分の経験にある「立場
の理解」と結び付けて考えた。聴覚障害の子どもに立場の違いによる思い、
行動等をどうやって気付かせるか、苦労したことを思い出す。
 講義の中の一例として、「相手の行動を見て、『緊張している』などと推
測すること」が、心の理論理解の一つの例という話が出てきた。このことが
私の頭に残っている。
 教育において、「思考力・判断力・表現力」などと並び、想像力が大切だ
と言われるが、もともと、日常生活における想像力が重要なのだと思う。
聾学校の経験として、「ある子どもがお休みをした。その際、『どうして
Aちゃんはお休みしたと思う?』とクラスの子どもたちに訊ねることが大切
だ。」と、先輩から言われたことがある。「分からない。」と答える子もい
れば、「熱を出したのかも。」という子もいた。「どうしてそう思うの?」
と、続けて訊ねると、「だって、昨日、咳をしていたもの。」と理由を言っ
てくれた。
 つまり、これは、相手の立場で考えることであり、見たことを元に自分な
りに想像したことである。
 心の理論を考えるにしても、立場の理解を考えるにしても、共通している
のは、「想像すること」ではないかと思う。
 小学校等に上がり、教科学習に入れば、例えば物語文の中で、登場人物の
思いや考えを想像しなければいけない。「かさじぞう」であれば、吹雪の中、
雪をかぶって立っているお地蔵様の気持ちを想像しなければいけない。「ご
んぎつね」であれば、山の恵みを兵十に届けたごんの気持ちを類推しなけれ
ばいけない。こんなことをねらうためだと思うが、小学校学習指導要領国語
科の目標には、「・・・思考力や想像力を養う。」と明記されている。
 想像力は、子どもだけの話ではない。大人の世界でも大切だ。「こんなこ
とを言ったら、相手はどう思うだろう。」、「あんなことがあったけど、今
はどんな気持ちだろう?」などと、日常生活で様々に想像を巡らすことが必
要になる。「想像力を働かせよう」と口で言うのは容易いが、実際に行動で
示すことは大変だ。でも、子どもの頃から言われてきたこと、諭されてきた
ことを思い出してみよう。「相手の身になって考えてごらん。」、「なぜ、
先生はあんなことを言ったのだろう?」いずれも、想像力がなければできな
いこと。だから、もう一度、それを働かせることの大切さを日々の生活から
考えてみたい。

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【5】研修員だより
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 今号は、平成12年度短期専門研修(聴覚障害教育コース)を修了された山
下英志先生からお寄せいただきました。

「よき思い」
          山下 英志(山梨大学教育学部附属特別支援学校)

 今から17年前になります。私は、平成12年度短期研修(聴覚障害教育コー
ス)を受講しました。採用がろう学校であり、ろう学校6年目に全国で同じ
志を持つ仲間と久里浜の地で出会いました。その当時、ろう教育について昼
夜場所を問わず「深い学び?」を仲間としていたと思っています。この研修
は、それからの私の教師生活に大きな影響を与えてくれるものでした。仲間
と真剣に対話したこと、課題に対して思考したり、判断したりして行動に移
せたこと、それが「よき思い」となったと思います。
 現在は、山梨大学教育学部附属特別支援学校で知的に障害のある児童生徒
と日々奮闘中であります。児童生徒にも「よき思い」をしてもらいたいと思
い、担任時代には小学部で授業づくりに励み、現在は教務主任という立場で
快適な学習環境づくりを行いながら広く児童生徒とかかわっています。「よ
き思い」は学びの姿勢を引き出し、また、何かあっても心の支えになります。
私は、短期研修で知識やネットワークを増やす一方、「よき思い」をするこ
とができました。17年前に味わわせていただいた気持ちは今も健在です。き
っと、その頃一緒に研修を受けた仲間も同じように思っているに違いありま
せん。

○山梨大学教育学部附属特別支援学校のWebサイトはこちら→
 http://www.futoku.yamanashi.ac.jp/

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【6】アンケートのお願い
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 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。

○アンケートはこちら→
 https://www.nise.go.jp/limesurvey/index.php?sid=57985&lang=ja

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【7】編集後記
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 メールマガジン第128号はいかがでしたでしょうか?
 私のデスクには特別支援学校で担任した子どもたちの写真が飾ってありま
す。私はあまり器用な方ではないので、他の人よりも仕事が遅く、自分でも
呆れるくらい毎日バタバタしています。そうなると気持ちに余裕がなくなり、
いただいた仕事の本来の目的を見失って、仕事を終わらせることに終始しが
ちになります。
 そういった自分をうまくコントロールして、目的的に仕事ができるように
なるにはどうしたらよいか?考えた末、自分が仕事をする上でモチベーショ
ンとなっている担任した子どもたちの写真をデスクに飾ることにしました。
不思議なものですね。デスクに飾った写真を見ると、「何のために仕事をす
るのか」「誰のために仕事をするのか」といった本来の仕事の目的や意味が
見えてきます。「ここから始まってるんだよな~」という思いが自分を支え
てくれます。
 まだまだ質の高い良い仕事ができているとは到底いえません。しかし、常
にモチベーションを保ちながら目的的に取り組むことは、いただいている仕
事の完成度を高めるとともに、近い将来、自分の取り組んだことが少しでも
子どもたちの役に立つように思えてきます。まだまだ頑張らないと、です!
!
                  (第128号編集主幹 村井 敬太郎)

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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第128号(平成29年11月号)
       発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
           E-mail a-koho[アットマーク]nise.go.jp
          ([アットマーク]を@にして送信してください。)

○研究所メールマガジンの利用(登録、解除、バックナンバーを含む)につ
いてはこちら→
 https://www.nise.go.jp/cms/6,3646,13.html

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