メルマガ連載記事 「発達障害教育情報センター」Webサイトをご存じですか???
第4回


教材教具や支援機器が知りたい!
 

大城 政之 (教育情報部 総括研究員)  
 

 読者の方々の中には、もう既に「発達障害教育情報センター」のWebサイトをご覧になった方がいらっしゃるのではないでしょうか?
 本連載では、すでに当Webサイトをご存知の方には一層、ご活用いただくために、また、より多くの方々に「発達障害教育情報センター」Webサイトについて関心を持っていただくために、当Webサイトについてご紹介していきます。

 第4回目は、「教材教具や支援機器が知りたい!」です。
 
 このページには、発達障害のある子どもの教育的支援に活用されている教材・教具や教育支援機器、または市販されているもので発達障害のある子どもに活用可能なもの等を紹介しています。

 



 今回は、【教材・教具データベース】と【教材教具・支援機器のモニター調査データベース】についてご紹介します。

1 「教材・教具データベース」の紹介!

 Webサイトには、教材・教具、支援機器を、発達障害のある子どもの特性に応じて11のカテゴリーに分類して、データベース化しています。
 また、対象とするおよその年齢等も想定しています。

 特性に応じた11のカテゴリーを下表に示してみました。

特性に応じたカテゴリー 主な内容
①「聞くこと」を支援する ことばや話、指示の理解等が苦手な子どもの学習を支援する。
②「話すこと」を支援する 筋道をおって話すことが苦手な子どもの学習を支援する。
③「読むこと」を支援する 音読や読解が苦手な子どもの学習を支援する。
④「書くこと」を支援する 文字を書いたり、作文が苦手な子どもの学習を支援する。
⑤「計算すること」を支援する 算数の計算問題が苦手な子どもの学習を支援する。
⑥「推論すること」を支援する 算数の文章題や図形問題、位置や空間を把握することが苦手な子どもの学習を支援する。
⑦「運動と姿勢」を支援する 手指の操作や目と手の協応、協調運動等が苦手な子どもの学習を支援する。
⑧「日常生活活動」を支援する 身辺自立や生活習慣に関することが苦手な子どもの学習を支援する。
⑨「不注意による困難」を支援する 注意を集中したり、持続することが苦手な子どもの学習を支援する。
⑩「多動・衝動性による困難」を支援する じっとしていることが苦手であったり、衝動的に行動してしまう子どもの学習を支援する。
⑪「社会性・コミュニケーション」を支援する 集団活動が苦手だったり、会話が一方的であったり、文章や言葉の意味理解が難しかったり、予定変更やルール理解が苦手だったりする子どもの学習を支援する。

 

 「教材・教具のデータベース」では、各カテゴリ、対象年齢の他に、それぞれの特性や仕様等に含まれるキーワードで検索ができます。
 

 

 2 「教材教具・支援機器のモニター調査データベース」の紹介!

 当センターでは、Webサイトで提供している発達障害のある子どもの教育に役立つと思われる教材教具・支援機器の情報について、教育実践の場で役立つ情報として提供していくため、Webサイトで紹介している教材教具・支援機器について、発達障害のある子どもの教育的支援を行っている学級や教室の先生方に一部貸し出しを行い、有用性の検証や使い方等についてのモニターをしていただいています。
 そして、モニター調査の結果をデータベース化し、必要な情報を検索することができます。


 

  教材教具・支援機器のモニター調査データベース → こちら

 「教材教具や支援機器が知りたい!」の詳細ページはこちら→
  http://icedd.nise.go.jp/?page_id=17

【お願い】
 当センターでは、すべての情報を網羅している訳ではありません。ご覧になった皆様からの新たな情報を募集しています。使用してみての感想や皆様の学校、家庭、各種団体、企業等での取り組みについて、情報をぜひお寄せください。

 第5回目は、「発達障害に関する研究が知りたい!」のページをご紹介します。
こ こでは、発達障害のある子どもの特性に応じた、教育的支援に関する研究や、文献、研究会など、発達障害に関する教育について、より詳しい情報を提供しています。お楽しみに!
 


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