━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジン
         第87号(平成26年6月号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NISE(ナイセ)━━━
■目次
【お知らせ】
・平成26年度第一期特別支援教育専門研修開講
・特別支援教育教材・支援機器等の活用のための研究協議会の開催について
・「特別支援学級に在籍する自閉症のある児童生徒の自立活動の指導に関す
る研究」公開研究協議会の開催について
【NISEトピックス】
・NISEの活動紹介 (2)教育支援部の活動について
【海外情報の紹介】
・CSUN 2014(テクノロジーと障害者会議)での情報収集について
【連載コーナー】
・インクルーシブ教育システム構築に向けて(全7回連載)
 第4回 「インクルーシブ教育システム構築支援データベース(インクル
DB)」について
【NISEダイアリー】
【特別支援教育関連情報】
・全国特別支援教育推進連盟主催「特別支援教育コーディネーターの養成講
座」開催のお知らせ
【研修員だより】
【アンケートのお願い】
【編集後記】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】お知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●特別支援教育教材・支援機器等の活用のための研究協議会の開催について
 本研究所の特別支援教育教材普及促進事業の一環として、標記の研究協議
会を開催します。各都道府県の指導者層を対象に、教材や支援機器等の活用
に係る協議、情報交換とした内容で行うものです。
 開催通知は、都道府県・指定都市教育委員会、都道府県私立学校主管課及
び附属学校を置く国立大学法人事務局にお送りし、所管の学校及び学校法人
等に対し、周知をお願いしています。

 ◇期日:平成26年8月18日(月)~8月19日(火)
 ◇会場:本研究所研修棟
 ◇内容(予定):
 1.文部科学省行政説明
   講師: 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育調査官
      丹羽 登氏
 2.ワークショップ
   講師: 兵庫教育大学大学院学校教育研究科講師 小川修史氏
 3.教育支援機器等の活用に関連した特別講演
   講師:東京大学先端科学技術研究センター教授 中邑賢龍氏
 4.教育支援機器等の活用に関する実践事例発表会
   進行:教育情報部総括研究員 金森克浩
 ◇参加者(募集人員):障害のある児童生徒のための教育支援機器活用に
  関わる教職員(50名程度)
 ◇参加申込:申込期間は、6月10日(火)より開始します。
  ※6月10日以前の申込は、受付しませんのでご注意ください。

○詳しい内容はこちら→
 https://www.nise.go.jp/cms/news/detail.9.9497.html

●「特別支援学級に在籍する自閉症のある児童生徒の自立活動の指導に関す
る研究」公開研究協議会の開催について
 8月21日(木)、本研究所において、標記の研究協議会を開催します。
 募集定員は30名程度です。特別支援学級(知的障害、自閉症・情緒障害)
の先生方にぜひご参加いただきたいと思います。
 詳しいご案内は、6月中旬に本研究所のWebサイトに掲載する予定です。

●平成26年度第一期特別支援教育専門研修開講
 5月8日、平成26年度第一期特別支援教育専門研修(視覚障害・聴覚障害教
育コース)が開講しました。
 特別支援教育専門研修では、約2ヶ月間、全国から派遣された、今後指導
的立場に立つことが期待される教職員が本研究所に宿泊し、特別支援教育全
般と各障害種別に関わる専門的な講義や演習、研究協議、実地研修等を通し
て研修します。
 特別支援教育専門研修は、年に三期開講し、今期(平成26年5月8日~7月
9日)は、全国から集まった35名の教員が研修に励んでいます。
 この研修では、知識、技術の習得のみならず全国から集まった教員同士の
情報交換やネットワークづくりも魅力となっています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】NISEトピックス 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●NISEの活動紹介 (2)教育支援部の活動について
             尾崎 祐三(教育支援部長/上席総括研究員)

 教育支援部は、学校教育支援、教育相談、インクルーシブ教育システム構
築関連データベースの大きく3部門の業務を担当しています。
 一つ目の学校教育支援に関しては、特別支援学校担当、幼・小・中・高等
学校担当、小中学校(通級・特別支援学級)担当、教育センター等担当の4
セクション体制で、障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教
育の実現に向けた支援・連携を推進するための活動に取り組んでいます。
 特別支援学校担当は、全国特別支援学校長会(以下「全特長」)との連携
に努めています。本研究所と全特長との組織的な連携が円滑に進むように、
本研究所の研究活動に関する調整を行うとともに、全特長事務局等の各組織
との連絡・調整を担っています。全特長が行う調査研究についても連携・協
力が進んでおり、平成25年度から基本情報を共有しています。
 幼・小・中・高等学校担当は、全日本私立幼稚園連合会、全国国公立幼稚
園長会、全国連合小学校長会、全日本中学校長会、全国高等学校長協会との
連携・協力を進め、特別支援教育等の理解啓発に努めています。
 小中学校(通級・特別支援学級)担当は、特に、全国特別支援学級設置学
校長協会との連携を積極的に進めています。全国の特別支援学級の実態調査
に関して、精度の高い調査結果が得られる等、連携の成果が出ています。
 教育センター等担当の業務では、特別支援教育に関連する研修や相談等に
おいて重要な役割を果たしている全国の都道府県、指定都市、中核市等の教
育センター及び特別支援教育センターとの連携を深めることを任としていま
す。このため、特に特別支援教育センターとの情報交換ならびに連携・協力
を進め、教育センターの機能を充実させるための具体的な取組の在り方につ
いて検討しています。
 二つ目の教育相談に関しては、日本人学校担当、教育相談情報提供システ
ム担当、相談連携・調整担当の3セクション体制で、外部からのニーズに応
えています。
 日本人学校担当は、国外に在住する日本人学校等の保護者や教員を対象と
した教育相談や海外日本人学校に対する特別支援教育の理解啓発活動等を行
っています。
 教育相談情報提供システム担当は、教育相談実施機関における資質の向上
を支援するために、教育相談を実施する上で必要な情報を蓄積した「教育相
談情報提供システム」の運用等に取り組んでいます。
 教育相談連携・調整担当は、発生率の低い障害等の事例に関する教育相談
や障害のある子どもの教育に関するコンサルテーションが円滑に実施される
ように所内の調整等を担っています。
 三つ目のインクルーシブ教育システム構築関連データベースに関しては、
関連情報を閲覧できるWebサイトを立ち上げました。「合理的配慮」実践事
例データベースについては、7月の開設に向け準備中です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【3】海外情報の紹介 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●CSUN 2014(テクノロジーと障害者会議)での情報収集について
                梅田 真理(教育情報部 総括研究員)
                武富 博文(教育支援部 主任研究員)

 平成26年3月18日から21日まで、米国カリフォルニア州サンディエゴで開
催された標記の会議(正式名称は、29th Annual International Technolog
y and Persons with Disabilities Conference)に参加しました。「CSUN」
と呼ばれるのは、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校(Carifornia St
ate University, Northridge)がこの会議を開催するためで、世界各国より
障害のある方をはじめ、研究者や大学生、教員、企業関係者等、様々な方が
参加されています。
 期間中には多様なプログラムが用意されており、今年も、基調講演やプレ
会議、ワークショップ、一般セッション、福祉関連機器の展示等が行われま
した。特に福祉関連機器の展示では、世界15ヶ国、114社からの出展があり
ました。展示品は、視覚障害者向けの拡大読書器、点字プリンター、音声読
み上げソフト、聴覚障害者向けの携帯端末や音声認識ソフト等が多数を占め
ており、その他にも、車椅子や音声出力コミュニケーション機器、視線入力
式意思伝達装置等、他の障害においても活用可能な機器が展示されていまし
た。
 今年の一般セッションでは、13のテーマにわたって、合計367本のタイト
ルが発表されました。その中で最も発表数の多かったテーマは「Webアクセ
シビリティ」に関するもので、115本でした。続いて「視覚障害」をテーマ
とした発表が、86本発表されました。「Webアクセシビリティ」に関する発
表では、数学の数式や図表に関するもののデジタル化の話題等について触れ
られていました。その他にも、「雇用」、「テクノロジー」、「LD」、「聴
覚障害」、「後期中等教育」、「法律問題」等がテーマとして設定されてい
ました。
 特に興味深かったのは、「K-12」と略称される幼稚園から高等学校までの
教育期間を示すテーマでの発表で、タブレット端末やコミュニケーションデ
バイスを学校の教育活動の中で活用し、読み書き障害への対応やコミュニケ
ーション能力の向上に活かしている実践事例等について発表されました。こ
れらは日本においても同様の取組がなされていますが、被験者の設定の在り
方や般化状況の確認等、研究デザインの設計において、いくつかの示唆を与
えるものでした。
 米国以外からの参加者との情報交換の機会もあり、偶然にも同じ日本から
参加していた研究者との情報交換では、産業技術分野における聴覚空間認知
訓練システムの開発等、大変興味の持てる内容を伺うことができました。
 これらの情報を今後の研究活動に活かしていきたいと考えています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【4】連載コーナー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●インクルーシブ教育システム構築に向けて(全7回連載)

○第4回 「インクルーシブ教育システム構築支援データベース(インクル
DB)」について
              藤本 裕人(教育支援部 上席総括研究員)
              森山 貴史(教育支援部 研究員)

 文部科学省では、平成25年度から、各学校の設置者及び学校が、障害のあ
る児童生徒等に対して、その状況に応じて提供する「合理的配慮」の実践事
例を蓄積すること等を目的とした「インクルーシブ教育システム構築モデル
事業」を実施しています。この事業における先導的な取組について普及促進
と共有化を図る必要があるため、本研究所が実践事例をデータベース化する
役割を担うことになり、Webサイト「インクルーシブ教育システム構築支援
データベース(インクルDB)」を開設しました。
 このWebサイトには、【関連情報】と【『合理的配慮』実践事例データベ
ース】という2つのコンテンツがあります。
 前者の【関連情報】には、障害者の権利に関する条約への対応(これまで
の経緯)、関連する法令・施策、関係用語の解説、Q&A(インクルーシブ
教育システムに関する基本的な考え方:9問、学校・地方公共団体向け:1
2問、保護者向け:13問)、障害のある子供の就学に関する手続き(学校教
育法施行令、文部科学省「教育支援資料」)、インクルーシブ教育システム
構築に関する研究成果、諸外国における障害のある子供の教育に関する情報
などを掲載しています。
 後者の【『合理的配慮』実践事例データベース】は、「合理的配慮」の実
践事例を検索できるシステムで、平成26年7月に公開を予定しています。こ
れには、キーワードを入力して検索する方法と、実践事例の対象児童生徒等
の障害種や在籍している学校・学級、学年等を指定して検索する方法を用意
しており、必要な情報にアクセスしやすいように設計しているところです。
また、各実践事例には、中央教育審議会初等中等教育分科会「共生社会の形
成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(
報告)」で示された「基礎的環境整備」の8項目と、「合理的配慮」の11観
点毎に実際の取組を記載する予定です。公開時には、ぜひ、各実践事例をご
覧いただき、有効にご活用いただきたいと思います。詳細については、本連
載の第7回(メールマガジン第90号)でもご紹介する予定です。

○インクルーシブ教育システム構築支援データベース(インクルDB)はこち
ら→
 http://inclusive.nise.go.jp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【5】NISEダイアリー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
              「温故知新」

 研究所においては、ゴールデンウィーク明けから、今年度の第一期特別支
援教育専門研修が始まった。それで、ようやく新しい一年が動き出したとい
うのが、率直な感想だ。
 三期に分けて行われる専門研修は、それぞれ二ヶ月間である。第一期は、
視覚障害教育と聴覚障害教育コースであり、7月の初旬まで続く。専門研修
では、最初に理事長講話というコマがあり、研修員全員に話をする機会があ
る。80分ほどの時間だが、話す内容については私に任されている。何を話そ
うかと、連休中に考えていたが、今年度は研究所がある横須賀市や久里浜に
ついてと特殊教育(特別支援教育)の草創期の事柄について話してみたいと
思った。
 というのは、遠方から参加している研修員の方々が、土日などに久里浜近
辺を散策して、気分転換をするのに役立てるとともに、研修が終わって学校
に帰った時に子供たちに伝える土産話を作ってほしいと思ったからである。
 話すに当たっては、市内の図書館へ出掛け、本を探して読み、下調べをし
た。何も難しいことを伝えようとは思わない。例えば、小学生が話を聞いて
興味をもつような題材がないかと考えた。市のHPには、開国史クイズという
ものも用意されていて、身近な話題が取り上げられていた。
 久里浜は幕末にペリーが来航し、開国を求めて上陸した場所でもある。ま
た、浦賀には深い入り江を利用して横須賀製鉄所が作られた。その後、浦賀
ドックとして咸臨丸の修理もしたとのこと。さらに、日露戦争で活躍した戦
艦「三笠」を記念艦として保存している三笠公園もある。
 こうした歴史的なことに加え、現在では米軍や自衛隊の基地があり、どぶ
板通りには、独特の雰囲気(スカジャンの店やミリタリーショップ、そして
海軍カレーやネイビーバーガーなどの宣伝も。)が醸成されている。
 京都や東京ほどではないが、横須賀や久里浜にも、幕末から明治へと時代
が大きく動いたときに活躍した人たちの足跡が見付けられる。
 我が国において、盲啞学校が作られたのも、そんな時期である。特に、東
京に訓盲院ができるきっかけとなったのは、長州出身の五人の若者たちが密
かにイギリスへ渡航し、その中の一人、山尾庸三がグラスゴーの造船所で働
く聴覚障害の工員と出会ったことがきっかけとも言われている。
 また、「日本点字の父」と言われる石川倉次は、盲教育の世界だけでなく
聾唖学校の教員も務め、「啞生ノ希望」として、聴覚障害者の思いをまとめ
ている。
 このように、研修員に話をする機会だったが、私にとっては横須賀や久里
浜の歴史を振り返りながら、我が国の特殊教育の嚆矢について思い浮かべる
機会となった。
 今、我が国では、ここ数年の懸案事項であった「障害者の権利に関する条
約」の批准を終え、特別支援教育の更なる推進に努めることが喫緊の課題で
ある。「故きを温ねて新しきを知る」ではないが、研修に参加された先生方
には、それぞれの教育に関する最新の知識や技術の習得に努めるとともに、
一方では、この教育を作るために情熱を傾けられた先人たちの“気概”も身
に付けて帰ってほしいと期待する。
 今、必要なことは、そんなフロンティア精神ではないかと思う。

           宍戸 和成(国立特別支援教育総合研究所理事長)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【6】特別支援教育関連情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●特別支援教育コーディネーターの養成講座開催のお知らせ
                    (全国特別支援教育推進連盟)

 全国特別支援教育推進連盟では、前年度に引き続き、本年度も夏期に特別
支援教育コーディネーターの養成講座を計画しています。先進気鋭の講師陣
をそろえましたので、ふるってご参加ください。

 ◇主催:全国特別支援教育推進連盟

 ◇コース・期日:(定員各コース40名)
  応用コース:特別支援教育コーディネーターの経験が2年以上5年未満
        7月29日(火)・30日(水)9:45~16:30
  専門コース:特別支援教育コーディネーターの経験が5年以上
        8月 7日(火)・ 8日(水)9:45~16:30

 ◇会場:全国たばこビル7F会議室(東京都港区大門1-10-1)

 ◇受講費(テキスト・資料代を含む)が必要となります。

 詳しくは、全国特別支援教育推進連盟にお問い合わせください。

○全国特別支援教育推進連盟のWebサイトはこちら→
 http://homepage3.nifty.com/suishinrenmei/news.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【7】研修員だより
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 今号は、平成22年度第三期特別支援教育専門研修を修了された植田貴子先
生からお寄せいただきました。

多くの人に支えられて
                植田 貴子(福島県養護教育センター)

 特別支援学校(病弱)赴任4年目のこと。校内に地域支援センターが立ち
上がり、基本的なことなのですが「病弱教育とは?」「病弱教育の専門性と
は?」と、自分の中で悶々と悩んでいた時期でした。そんな時、幸運にも平
成22年度の専門研修に参加する機会を得ることができました。素晴らしい講
師陣による最新の情報満載の講義、熱意ある研究所の先生方による御指導、
特別支援学校(病弱)の学校訪問、研修仲間との研究協議や情報交換等の中
で、悩んでいたことを少しずつ整理することができました。さらに、家族、
上司や同僚、学校の子どもたち、研究所の先生方や研修仲間、多くの人に支
えられて研修への参加が成立していることを、何度も実感した2ヶ月間でも
ありました。
 そして、研修終了が近づいた3月11日、東日本大震災が発生。先がわから
ない不安の中、研究所の先生方が、私たち研修員を全力で支えてくださいま
した。当時、先生方の姿を見て安心した自分がいたことを記憶しています。
また、帰る際にたくさんの激励の言葉をいただきました。現在も、時折、メ
ッセージを送ってくれる研究所の先生方、全国の研修仲間の存在はありがた
いもので、「がんばろう!」という気持ちになります。
 多くの応援、支えてくれる方々に感謝しつつ、研修で学んだ「子どもが置
かれた環境や状況に寄り添うこと」を大事にしながら、子どもたちの成長を
支えることができるよう努力していきたいと思います。

○福島県養護教育センターのWebサイトはこちら→
 http://www.special-center.fks.ed.jp/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【8】アンケートのお願い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。

○アンケートはこちら→
 https://www.nise.go.jp/limesurvey/index.php?sid=28381&lang=ja

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【9】編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 5月8日から今年度の第一期専門研修が始まっています。研修員のみなさん
も、久里浜での生活に慣れてきたところでしょうか。自然豊かな久里浜は、
その周辺にも多くの名所があります。ぜひ、余暇を利用して周辺散策に足を
のばし、研修鋭気をやしなっていただきたいところです。
 先日のニュースで、パラリンピックのメダリスト報奨金の引き上げが報道
されていました。今年行われたソチ大会は、大会前からメディアで特集が組
まれるなど、国内での障害者スポーツへの関心が高まってきていることを感
じました。私の知人が参戦したアトランタ大会の時代には、パラリンピック
が行われていること自体を知る人がどの位いたでしょう。そんなことを懐か
しく思うと、インクルーシブな、共生社会へといった世の中の流れもありま
すが、より高い競技性を目指しながら取り組んできた競技者たちとその関係
者の努力があったからこそ、今日の障害者スポーツがスポットを得ているの
だと痛感します。彼らの取組と努力が、社会への一番の啓発と理解促進につ
ながっているのでしょう。
 かつて知人の障害者スポーツのアスリートは「障害があるのにすごいね、
ではなく、競技自体を見て欲しいんだ」と言っていました。東京で開催され
る頃、障害者スポーツがどのように注目されるか、期待と共にわれわれのす
べきこと、できることを考えます。
 研究所の研修事業には、これまでにも実に多くの方々が全国各地から参加
されています。研修をとおして学ばれたこと、感じられたこと、そして考え
られたことを、各地のそれぞれの立場から発信していただくことが、今後の
特別支援教育の発展につながっていくのだと考えます。
 そして、このメルマガをご覧のみなさまも、ぜひ、その発信者となってい
ただけると幸いです。
                   (第87号編集主幹 日下奈緒美)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次号も是非ご覧ください。
「メールマガジン」へのご意見・ご感想はこちら

国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第87号(平成26年6月号)
       発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
           E-mail a-koho[アットマーク]nise.go.jp
          ([アットマーク]を@にして送信してください。)

研究所メールマガジンの利用(登録、解除、バックナンバーを含む)につい
てはこちら→
     https://www.nise.go.jp/cms/6,3646,13.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━