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      国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジン
         第89号(平成26年8月号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NISE(ナイセ)━━━
■目次
【お知らせ】
・インクルDB「合理的配慮」実践事例データベースの公開について(速報)
・平成26年度就学相談・支援担当者研究協議会の開催(終了報告)
・平成26年度特別支援学校寄宿舎指導実践指導者研究協議会の開催(終了報
告)
【NISEトピックス】
・NISEの活動紹介 (4)教育情報部の活動について
【海外情報の紹介】
・米国知的・発達障害協会及びマサチューセッツ大学ボストン校の研究者ら
の来所と米国の教育施策動向に関する講演会報告
【研究紹介】
・中期特定研究(特別支援教育におけるICTの活用に関する研究)
 専門研究B「特別支援学校(視覚障害)における教材・教具の活用及び情
報の共有化に関する研究 -ICTの役割を重視しながら-」(平成24~25年度)
【連載コーナー】
・インクルーシブ教育システム構築に向けて(全7回連載)
 第6回 研究所におけるインクル研修
【NISEダイアリー】
【特別支援教育関連情報】
【研修員だより】
【アンケートのお願い】
【編集後記】

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【1】お知らせ
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●「『合理的配慮』実践事例データベース」の公開について(速報)
 本研究所では、このたび、「インクルーシブ教育システム構築支援データ
ベース(インクルDB)」の中に、標記データベースを公開しました。このデ
ータベースは、文部科学省の協力の下に得られた「合理的配慮」の実践事例
を掲載しております。
 詳しい内容については、次号の連載コーナーにおいて紹介する予定です。

○「『合理的配慮』実践事例データベース」はこちら→
 http://inclusive.nise.go.jp/

●平成26年度就学相談・支援担当者研究協議会の開催(終了報告)
 7月17日~18日、本研究所において「就学相談・支援担当者研究協議会」
を開催しました。本研究協議会は、各都道府県及び指定都市において教育支
援委員会(仮称)等、就学相談・支援に関わる業務に関し、指導的立場にあ
る者による研究協議等を行い、担当者の専門性の向上及び就学相談・支援の
充実を図ることを目的として昨年度から開催しているもので、2回目となる
本年度は、全国から指導主事等69名が参加しました。
 一日目は、文部科学省による最新の特別支援教育を取り巻く情勢にかかる
行政説明、続いて、本研究所職員による講義「インクルーシブ教育システム
構築関連データベースの活用」を行いました。二日目は、「一人一人の教育
的ニーズに応じた適切な学びの場を提供するための教育相談・就学先決定の
在り方」をテーマとした話題提供で、県の取組として「市町村を支えるため
の宮崎県における取組-エリアサポート体制の構築をとおして-」、指定都
市の取組として「さいたま市における相談体制づくりの取組」が発表された
後、都道府県と指定都市の分科会ごとに各地域における就学相談・支援の取
組について班別協議を行いました。

●平成26年度特別支援学校寄宿舎指導実践指導者研究協議会の開催(終了報
告)
 7月24~25日、本研究所において「特別支援学校寄宿舎指導実践指導者研
究協議会」を開催しました。本研究協議会は、各都道府県等において指導的
立場にある寄宿舎指導員等の専門性の向上並びに寄宿舎における指導等の充
実を図ることを目的として毎年開催しているもので、本年度は、全国から寄
宿舎指導員等74名が参加しました。
 一日目は、文部科学省による「特別支援教育行政の現状と課題」と題した
行政説明、続いて、本研究所職員による講義「子どもや子どもを取り巻く関
係者とのコミュニケーションを深める視点」を行いました。二日目は、寄宿
舎における指導実践について、参加者から「フロアバレー同好会の活動につ
いて」、「舎生会活動の取組について」等の発表があった後、障害種別によ
る部会別研究協議を行いました。部会別研究協議では、文部科学省の特別支
援教育調査官や特別支援学校(聴覚障害、知的障害、肢体不自由)の校長先
生方に、指導助言者としてご参加いただきました。

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【2】NISEトピックス
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●NISEの活動紹介 (4)教育情報部の活動について
             小林 倫代(教育情報部長/上席総括研究員)

 教育情報部では、特別支援教育に関する教育情報の収集・整理・発信や理
解啓発活動、特別支援教育の教材及び教育支援機器に関する情報・資料の収
集・提供などについて、二つの担当で業務をすすめています。
[総合特別支援教育情報担当]
 今年度、精力的に行っていることは、障害のある子どもの教育における情
報手段活用についての情報収集・提供です。支援機器等教材普及促進事業と
して「特別支援教育教材ポータルサイト」の構築や教育教材・支援機器等の
展示会の開催、研究協議会の実施等を行う予定です。「特別支援教育教材ポ
ータルサイト」は、支援機器等の紹介をはじめとして支援機器等を活用した
実践事例をデータベースとして構築し、平成27年3月にWeb公開の予定です。
 また、本研究所内に設置している教育支援機器等の展示室「iライブラリ
ー」では障害種別の特性に応じた展示をして、教育支援機器等の理解啓発を
すすめるとともに関係者の支援などの業務も行っています。

 ○iライブラリーはこちら→
  http://forum.nise.go.jp/ilibrary/

 ○研究協議会はこちら→
  http://www.nise.go.jp/cms/news/detail.9.9497.html

[発達障害教育情報担当(発達障害教育情報センター)]
 発達障害のある子どもの指導・支援に関する情報、教員向けの基礎的な講
義コンテンツ(動画)の配信、発達障害のある子どもの指導に役立つ教材・
教具や支援機器の情報、発達障害に関する研究や文献の紹介等、発達障害教
育に関する情報の収集・整理を行っています。そしてこれらの情報を、発達
障害教育情報センターWebサイトを通して発信しています。
 また、厚生労働省が設置する発達障害情報・支援センターとの合同会議を
行って情報の共有・情報交換を行ったり、世界自閉症啓発デー日本実行委員
会の委員となり関連行事に参画したりしています。筑波大学附属久里浜特別
支援学校等と共催で世界自閉症啓発デーin横須賀を実施し、関係機関との連
携をとりながら発達障害等の理解啓発活動を行っています。
 平成25年11月、本研究所内に設置している「発達障害教育情報センター教
材・教具展示室」をリニューアルオープンしました。発達障害のある子ども
のつまずきや支援ニーズに応じた展示を行う等、展示内容の更なる充実に取
り組んでいます。

 ○発達障害教育情報センターWebサイトはこちら→
  http://icedd.nise.go.jp/

 ○世界自閉症啓発デー・日本実行委員会公式サイトはこちら→
  http://www.worldautismawarenessday.jp/

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【3】海外情報の紹介
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●米国知的・発達障害協会及びマサチューセッツ大学ボストン校の研究者ら
の来所と米国の教育施策動向に関する講演会報告
                 齊藤 由美子(企画部 主任研究員)

 6月5日、本研究所はアメリカ合衆国から4名のお客様をお迎えしました。
来所されたのは、米国知的・発達障害協会(American Association on
Intellectual and Developmental Disabilities: AAIDD)専務理事兼CEOの
Nygrenさん、マサチューセッツ大学ボストン校教育・人間学部長のWilczenski
さん、同大学同学部のVanderbergさん、同大学国際プログラムディレクター
のWanuchaさんの4名です。日本の研究者との今後の研究交流の準備や、日
本からの留学生の勧誘などを目的とした来日でした。
 Nygrenさんらは、日本における特殊教育から特別支援教育への展開や、取
組が開始されたインクルーシブ教育システムの構築に強い関心を示されまし
た。所内見学では、発達障害教育情報センターやiライブラリーに展示され
ている情報が、どのように学校現場で活用されているのか、ということに興
味をもたれていました。本研究所が、国の施策上重要性の高い課題に対する
研究や、教育現場等で求められている喫緊の課題に対応した実際的研究に取
り組み、成果を普及するナショナルセンターとしての役割を担っていること
について、理解を深められた様子でした。
 研究者との情報交流の後には、米国の教育施策動向に関する講演会を開催
しました。この講演会には、所内研究者、文部科学省関係者、久里浜特別支
援学校教員など50名近い参加がありました。
 Nygrenさんには、米国知的・発達障害協会(AAIDD)の組織と活動につい
て、WilczenskiさんとVanderbergさんには、マサチューセッツ大学ボストン
校で実施しているサービスラーニングの取組について、それぞれご講演をい
ただきました。参加者からは、AAIDDによる知的障害、発達障害の定義に関
する質問や、米国における社会的インクルージョンに関する質問・感想等が
多く寄せられました。
 講演会の多くの参加者にとって、教育的・社会的インクルージョン先進国
である米国の取組は、文化的な違いはあるものの、とても刺激的でかつ共感
できるものだったようです。今後、日本の文化に即したインクルーシブ教育
システムを構築するにあたって、目指すべき方向性を考える、大変貴重な機
会となりました。本研究所としては、国際交流の取組の一環として、今後と
も、米国知的・発達障害協会及びマサチューセッツ大学ボストン校の研究者
らとの連携を図っていきたいと考えています。

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【4】研究紹介
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●中期特定研究(特別支援教育におけるICTの活用に関する研究)
 専門研究B「特別支援学校(視覚障害)における教材・教具の活用及び情
報の共有化に関する研究 -ICTの役割を重視しながら-」(平成24~25年度)
             研究代表者 金子 健(企画部 総括研究員)

 特別支援学校(視覚障害)では、自校における専門的で質の高い視覚障害
教育を行うとともに、その専門性を基として、地域の視覚障害教育の核とな
り、センター的機能を発揮しながら外部支援を更に充実させていくことが求
められています。
 本研究では、その専門性の一つとして、特別支援学校(視覚障害)におけ
る教材・教具及び機器類の整備と活用を取り上げ、その実態や課題について
把握するとともに、課題への対応を検討しました。また、教材・教具及び機
器類の整備及び活用に係る、インターネットを介した情報ネットワーク等に
よる情報共有の在り方についても検討しました。また、ここでは、視覚障害
教育において、とりわけ有用性が指摘されているICTの役割を重視して、特
にICTによるそれらの使用や活用を取り上げました。
 その実態や課題については、全国実態調査(質問紙調査)や学校への訪問
調査、国内外の情報ネットワークの状況の調査等によって把握し、その結果
を整理して示すとともに、課題への対応については考察として示しました。
また、学校事例として、タブレット端末等、ICTを活用した先進的な取組や
DAISY図書の活用等、工夫された取組を提示しました。その他、有効である
と考えられる教材・教具及び機器類の活用例として、最新の真空成型機や
3Dプリンターの活用についても、それらの機器の情報や教材例等を含めて
提示しました。
 本研究の成果報告書は、後日、Webサイトから閲覧できる予定です。

○本研究の詳しい内容はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/8,6740,52,290.html

※平成25年度に終了した研究課題の研究成果報告書は、8月末にWebサイト
 に掲載する予定です。

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【5】連載コーナー
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●インクルーシブ教育システム構築に向けて(全7回連載)

○第6回 研究所におけるインクルーシブ教育システム構築に関する研修
           澤田 真弓(教育研修・事業部 上席総括研究員)

 本研究所では、各都道府県等において特別支援教育の指導的な役割を果た
す教職員を対象に、体系的・専門的な研修事業を実施し、各都道府県等にお
ける教職員の専門性・指導力を高める活動を支援しています。
 現在、研修事業として、障害種ごとにコースを設定した2か月にわたる特
別支援教育専門研修と国の喫緊の課題等に対応する2日間の研究協議会4種
を実施しています。

○平成26年度研修一覧はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/9,8757,21,111.html

 これら研修事業の企画に当たっては、国の特別支援教育の動向や喫緊の課
題、研究所の最新の研究成果等を取り入れたカリキュラムを検討し、不断の
見直しを行っています。インクルーシブ教育システム構築に向けた研修にお
いても国の動向に沿いながらカリキュラムに取り入れてきました。
 特別支援教育専門研修での「インクルーシブ教育システム構築」関連講義
の一部を下記にあげます。
・特別支援教育行政の現状と課題
・インクルーシブ教育システム構築に向けた交流及び共同学習
・特別支援教育の研究動向-インクルーシブ教育システム関連-

 また、インクルーシブ教育システム構築に関わる研究協議会としては、障
害のある児童生徒と障害のない児童生徒との交流及び共同学習を推進する立
場にある教職員による「交流及び共同学習推進指導者研究協議会」、就学相
談・就学先決定に関わる担当者による「就学相談・支援担当者研究協議会」
を実施しています。

○交流及び共同学習推進指導者研究協議会の詳細はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/9,0,21,112.html

○就学相談・支援担当者研究協議会の詳細はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/9,0,21,114.html

 その他の研究協議会においても、「インクルーシブ教育システム構築デー
タベース」等の情報を組み入れています。
 さらに各都道府県への研修支援事業として、インターネットによる講義配
信を実施しています。「インクルーシブ教育システム構築」に関連する4本
の講義を下記にあげます。
・インクルーシブ教育システムの構築 
・合理的配慮と基礎的環境整備 
・インクルーシブ教育システムにおける教育の専門性と研修
・障害のある子どもと家族に対する早期からの一貫した支援
 講義配信の視聴画面から研修資料をダウンロードすることができます。各
都道府県等教育センターや学校で、是非ご活用ください。

※インターネットによる講義配信は、学校等の教育関係機関を対象としてい
るため、視聴を希望される方は、機関による登録をお願いします。

○インターネットによる講義配信はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/9,0,20.html

○これまでの連載内容はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/6,9108,13,257.html

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【6】NISEダイアリー
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            「言葉を砕く」

 先日、あるところで、研究授業を見せていただく機会があった。
 その際、指導案を眺めていたら、「ビーチコーミング」という言葉に出く
わした。私の語彙にはない言葉であったので、広辞苑で調べてみたがない。
仕方なくインターネットで調べてみた。すると、カラフルな写真とともに、
その言葉の説明が載っていた。浜辺を櫛で梳くように漂着物を拾い集めるこ
とから命名されたとあった。なるほどと合点がいった。
 さて、先の小学部の授業では、海岸で拾ってきた貝やビーチグラスなどを
選び、和紙に貼り付け、ランプを作るという図工の勉強であった。場所柄を
考慮し、また、子ども自身が宿泊学習の折りに海岸で拾った物を用いるとい
う意味で、面白い授業だと思った。
 授業が進んでいく中で、ちょっと気になることがあった。それは、例のビ
ーチコーミングという言葉である。まさか、子どもにはその言葉を使って説
明はしないと思ったのだが、何度か、先生がその言葉を用いて作業の流れを
解説していた。5年生の子どもに分かるのだろうかということが心配になっ
てきた。言葉であるから、使わないと身に付かない。しかも、意味はいずれ
気が付くという考え方もある。しかし、子どもの実態によっては、必ずしも
そのように展開するとは限らない。
 私の語彙になかったように、もし子どもの語彙がそこまで至っていないと
したら、表現の仕方には配慮が必要であるような気がする。

 何をそんな細かいことをと言われるかもしれないが、私は、聾学校の小学
部で子どもに関わってきた。その経験から言えば、発問でも解説でも、先生
が分かる言葉で話すのではなく、子どもが分かる言葉で話すよう、先輩から
指導されてきた。それが、「言葉を砕く」ということである。
 子どもの言語力は様々である。特別支援学校であればいずこも同じであろ
う。そうすると、子どもの経験に即した言葉、子どもの興味・関心に応じた
言語表現が必要になる。

 ビーチコーミングという言葉を教える必要はない。あるいは使うのが誤り
だという訳ではない。もし使うとすれば、それを砕いた表現や言葉も一緒に
提示すべきだと思うのである。新しい言葉は、使わなければ身に付かない。
だから使う。しかし、それを使うだけで意味が通じたり、理解されたりする
という訳ではない。その言葉の意味をイメージさせるためには、その子ども
の経験に下ろした言語表現を用いなければいけない。だから、「目の前の砂
浜で拾った貝」あるいは、「海辺で見付けたガラス(瓶のかけら)」などの
表現も使わないといけないと思う。
 言葉を砕くためには、教師は目の前の子どものことをよく知らないといけ
ない。だから、子どもを知っているかどうかの指標としても考えられる。

 昔、養護学校で、先生の発言に違和感を覚えたことがある。
 「完成!」、「出発進行!」、「終了。」などの熟語が頻繁に聞こえてく
るのである。小学部低学年の子どもにその表現だけでいいのだろうかと、内
心、疑問に思っていた。「できたね。」、「さあ、行こうか。」、「終わり
だよ(片付けるよ)。」などの砕いた言葉と併用する必要はないのかと。
 言葉は、場や相手に応じて使える(発声する)こととともに、その意味も
知らないといけない。そのためには、言葉を砕いて示すことも大切ではない
か。
 コミュニケーションにおいて言葉を砕くことは、聾学校だけでなく、いろ
いろな子どもの実態に即して、今、求められていることではないかと思う。
  
           宍戸 和成(国立特別支援教育総合研究所理事長)

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【7】特別支援教育関連情報
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●特別支援教育資料(平成25年度)について
 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課において、本年6月、特別支援
教育資料(平成25年度)をHPに掲載しました。詳しくは下記のWebサイトを
ご覧ください。

○文部科学省が公表した内容はこちら→
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1348283.htm

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【8】研修員だより
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 今号は、平成25年度第三期特別支援教育専門研修を修了された嶋田仁子先
生からお寄せいただきました。

くりはま随想録
               嶋田 仁子(千葉県立富里特別支援学校)

 私は、久里浜にも雪が積もった今年の冬、専門研修に参加しました。発達
障害教育コースということで参加者は通常の学校の教員が多く、私は少し躊
躇していました。そんなとき、ある研修員が「特別支援学校の先生も、通常
の学校のことを理解した上で、色々な助言をして欲しい。」と言うのを聞い
て、私自身は通常学校の現状についてはあまり知らないことを反省し、かえ
って積極的に研修に参加する気持ちになりました。やる気の溢れる各地の先
生方と共に学ぶことは、より広い視野で特別支援教育について考えることが
でき、多くの刺激を受けました。講義の内容も初めは難しく感じられました
が、最新の専門的なもので、新しいことを学ぶ楽しさも感じました。特別支
援教育についてじっくりと考えたり、意見を交換したりできた2か月間はと
ても充実しており、研修の後半は、もう少し久里浜で研修を続けたいと思っ
たほどです。
 閉講式で「広い空の下、全国に仲間がいることを思い出してそれぞれ頑張
りましょう。」と、私たち研修員の代表が挨拶をしました。なかなか会うこ
とはできませんが、日本各地で仲間が頑張っていることを考えると、これか
らも子ども達のために努力しようと勇気が湧いてきます。

○千葉県立富里特別支援学校のWebサイトはこちら→
 http://www.chiba-c.ed.jp/tomisato-sh/

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【9】アンケートのお願い
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 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。

○アンケートはこちら→
 https://www.nise.go.jp/limesurvey/index.php?sid=74971&lang=ja

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【10】編集後記
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 この編集後記を書き始めた日に関東地方の梅雨が明けました。おりしも多
くの学校で夏休みの第一日目を迎えた日でもあります。子どもさんたちは、
1か月以上にわたる夏休みを長いと感じるか、短いと感じるか、また、普段
できない様々な経験をして楽しい夏休みになるか、受験勉強等で苦しい、で
も実りのある夏休みとなるか、年齢や置かれた状況により人それぞれだと思
います。
 夏休みの思い出と言えば、私は田舎育ちなので、小学生の頃は山に虫取り
に行ってカブトムシを捕まえたり、プールの帰りに桑の実を大量に食べてお
なかをこわしたり、雑木林の中に秘密基地を作って宝物(石ころとか壜のフ
タとか)を隠したり、まさに“昔の子”の生活をしていました。毎晩毎晩、
「明日何して遊ぼうか」と考えていました。その頃の自分にとって、夏休み
の終わりは遠い未来のことでした。中学生になると、ほぼ毎日、部活動で学
校に通うようになりました。うまくなりたい。うまくなってレギュラーにな
りたい。レギュラーになって試合に勝ちたい。そんなことを考えながら練習
に明け暮れていました。そうすると、夏休みに入った途端に9月は目の前に
ありました。6年生の時にはなかった感覚です。
 夏休みの長さは、その人が生きてきた時間の量と40日間の比で「長い」、
「短い」を感じるだけではないように思います。決まった活動をすることも
充実した夏休みの過ごし方だと思いますし、いろいろな選択肢の中から自分
の夏休みを作っていくのも素敵な過ごし方だと思います。「長い」と感じて
も「短い」と感じても、いずれにせよ、子どもさんたちが楽しく安全な夏休
みを送り、秋には全員が元気な笑顔で登校することを願っています。
 国立特別支援教育総合研究所は、すべてのお子さんが安心し、充実した学
校生活を送れることを願い研究や事業を行っています。その成果等の情報を
Webサイトで配信しています。本メールマガジンともどもご覧いただけます
ようお願いいたします。
                    (第89号編集主幹 佐藤 肇)

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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第89号(平成26年8月号)
       発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
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