災害を体験した子どもたちを支える

 災害により、私たちは、災害そのものへの恐怖を感じるだけでなく、時として、今までの当たり前に過ごしていた日常生活、大切にしていた物、また家族や友人といった大切な人を突然失ってしまう喪失体験を持つことになります。さらに、災害時における心理的状況には、今置かれている恐怖の状態がいつまで続くのか分からない、またいつか災害に巻き込まれるのではないかといった不安も重なります。
 そうした心理的ストレスは心のバランスを崩す引き金となり、様々な症状や状態となって現れてきます。それは例えば、頭痛、腹痛、吐き気、めまい、頻尿・夜尿といった身体症状であったり、不眠、悪夢などの睡眠障害、また、突然の興奮状態、過敏さ、集中力の不足、引きこもり・うつ状態といったものだったりします。
 こうした症状や状態は程度の差こそあるものの年齢を問わず見られるものです。特に小さな子どもは、目の前で起こっていることの原因がよく分からず、中には、原因を自分に向け「自分が悪いことをしたせいで」という思う子どもも少なくありません。大人には思いもつかないような理由から不安や恐怖を感じていることもあるのです。そこで、大人は次のようなことに配慮してかかわる必要があります。

  • 災害はいつまでに続くものではないことを伝える。
  • 子どもをひとりぼっちにしない。
  • 子どもが話そうとすることはきちんと聞き、何を伝えたいのか理解しようとする。
  • 子どもが話したがらない時には無理に話させない。ただし、話したくなったらいつでも話をして欲しいという姿勢を伝える。
  • 子どもが話すことを否定しない。ただし、明らかに事実と異なって理解をしている場合には、事実をその子にとって分かるように伝える。
  • 今までの生活でできていたことが災害後にできなくなることがあっても焦らず見守る。そして、時期を見て、できるようになるような手立てを考え、伝える。
  • 自分が役に立っていると思えるような機会を作ってあげる。
  • 症状に改善は見られない場合には、専門家に相談をする。

 障害のある子どもにとっては、障害の特性や個々の状態により、さらに異なる不安を抱いたりすることがあるので、その対応が必要になることがあります。

 → 関連する情報はこちら > http://www.nise.go.jp/cms/6,3758,53.html

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