小森 良治 北海道室蘭聾学校
作品
入所施設で行われた行事に参加したときの、たくさん歩いた、友達とたくさん話した、という思いを、伸びやかな筆で描いている。また手前のものと後ろのものとを描き分けや、道路の縁石の形をしっかり見て描くなど、細やかなところまで気を配りながら描いている作品です。
坂上 竜也 北海道新篠津高等養護学校
作品
平面構成の課題で、手を使って画面分割しました。鮮やかな色彩と、着色の際のタッチが、独特の雰囲気を出しています。仲間との豊かな関係を見事に表すことができた作品です。
金田 潤 青森県立青森第一高等養護学校
作品
本生徒は芸術部に所属しており、自分自身をテーマとした作品制作に取り組んでいる。自分自身、そして作品制作に向かう姿勢が意欲的である。
成田 彰司 青森県立青森第二高等養護学校
作品
魚が大好きな成田君は、熱帯魚屋を夢みています。魚の形や色、水の色あい、熱帯魚のいる店の雰囲気をよく表現できたと思います。
下山 和孝 青森県立青森第二高等養護学校
作品
下山君はいつも楽しんで絵を描いていますが、カブト虫は繰り返し取り組んでいるお気に入りの題材です。今回は構図を工夫して、一番描きたい”カブト”(カブト虫の角)を思う存分配し、背景には昆虫の力強さに負けないブルーを塗り、のびのびと描き切りました。昆虫の生命感あふれる発想医豊かな作品となったところがよいと思います。
佐藤 大樹 岩手県立花巻養護学校
作品
「おおきなかぶ」のお話を読んでイメージをふくらませながら描いていました。みんなで力を合わせている様子がよく出ています。とても楽しそうな雰囲気が感じられ、見ている側も笑顔になれる作品です。
中目 皆美 岩手県立前沢養護学校
作品
決勝係として、はりきっている姿が伝わってくるように表現されている作品です。
早坂 望未 宮城県立盲学校
作品
これまで紙工芸作品の制作に取り組んできた生徒が、和紙や千代紙に魅力を感じ、これらに対して興味・関心をもつようになった。その新しい発見や美しいと感じられた気持ちを平面として素直に表現した作品である。
三浦 博貴 宮城県立ろう学校
作品
暗いトンネルより光のまぶしい世界へ脱出してきた。自己という者の不確かさ、障害があることでの葛藤、青年期の苦悩を暗いトンネルに例えたのであろう。その苦悩が吹っ切れた時の一瞬のまぶしさ、晴れ晴れとした気持ちを紫と黄のコントラストに託し、点描で鮮やかに描き出している。
竹田 凪沙 宮城県立ろう学校
作品
大好きな”おばあちゃん”をお母さんとお話ししながら描きました。おばあちゃんのやさしい雰囲気をのびのびした筆づかいで表現しました。
楡 優香里 宮城県立拓桃養護学校
作品
ベッドにうつぶせの状態での制作にも関わらず、表現の多様性や可能性を感じ取りながら、楽しく取り組むことができた。
作間 明日香 宮城県立山元養護学校
作品
秋の遠足で動物園に行き、動物たちの様子に笑ったり、驚いたりして帰ってきました。大好きな動物たちを紙粘土で作り、「わくわくどうぶつえん」の中に住まわせました。楽しかった思い出が表現されています。
佐藤 悠仁 秋田県立稲川養護学校
作品
色彩の美しさ。純粋で独自の世界が展開されている。
大山 晶 秋田県立栗田養護学校
作品
心の中の自由さが、色彩と形の配置から伝わってくる。
伊藤 美咲 山形県立山形聾学校
作品
「さくらんぼ狩り」で味わった楽しい経験を画面いっぱいに、のびのびと表現することができています。
難波 伸也 山形県立酒田聾学校
作品
「お手伝いする」といって、皮むきをはじめる自分と手を切らないかハラハラするお母さんの様子が画面から伝わってくる。画面いっぱいに表現し、だいたんな色使いで目を引く作品に仕上がっている。県内の多くの美術の先生方から推薦をいただきました。
青木 友紀 栃木県立聾学校
作品
美術の授業での作品です。油絵は初めてでしたが、迷うことなく、どんどん、かき進めることができました。構図を工夫し主要なモティーフを下の方に入れてみました。絵の具の使い方もたくみです。
長嶋 葵 栃木県立のざわ養護学校
作品
コラグラフによる作品です。版を重ねることにより表情豊かな作品となりました。色の使い方や構成もすばらしい作品です。
山本 律子 群馬県立渡良瀬養護学校しろがね分校
作品
昨年は多色で描いた後、仕上げに一色でぬってしまうことが多かったですが、今年はコントラストのある色を重ねて描くことができました。描く前にたっぷりと時間をとって見上げた青空。楽しそうな友達の表情と深い青が印象的です。
茂呂居 一行 群馬県立前橋高等養護学校
作品
登場人物が堂々しており、見応えがある。形のとらえ方が独特で、創造力のあふれた作品である。
松本 直樹 富山県立高岡市立こまどり養護学校
作品
クワガタ虫に乗って大空を自由に飛び回るという本人の夢を屈託なくのびのびと描いている。豊かな色使い、大胆な画面構成、丹念に描き込んだ筆跡などが作品全体にいきいきとした印象を与え、効果的である。
下村 義幸 富山県立ふるさと養護学校
作品
細かな点描により、根気よく最後まで描き上げた労作である。画面中央に大きく描かれた、魚ロボットが上方に向かって出動する場面を点の粗密を丁寧に描きわけ美しい濃淡で表現している。
吉岡 義隆 石川県立明和養護学校
作品
絵を描く前に、いろいろな線を描く練習をした。実は太い線で力強く、葉は中くらいの線で、しわやひげの部分は細い線でと、じっくり見て描き分けていた。吉岡さんは作業学習で大根を育てていたことから、大根の特徴もよく観察できたようだ。
船津 朋哉 石川県立ろう学校
作品
「福袋を肩に担いだ猫の置物」をモチーフに描きました。色を自分で作り、大胆なタッチで思いきりよく着彩しました。漢字「猫」を何回も練習して書き、思いのこもった作品です。石川障害のある子のふれあい作品展「優秀賞」を受賞しました。
箕手 大高 福井県立福井東養護学校月見分校
作品
鍵盤ハーモニカを吹く為に、一生懸命に鍵盤を見つめている表情の真剣さと、その指づかいのぎこちなさまでもが、表現されている。
前川 かおり 福井県立嶺南西養護学校
作品
まつげや指のしわなどの細かい部分まで、よく観察されている。画面いっぱいにしっかりと描かれた手足から、イモをほる際の力強さが感じられる。また、特にイモの描写では、数種類の色を置くことで、イモの質感をよく表現できている。
伊藤 未来 岐阜県立大垣養護学校
作品
絵の具を塗ったり、貼り付けたり、ぼかしたりと工夫が見られる。9月のひまわりというさびれた感じがでてますが、葉っぱの線は再生を感じます。
安藤 友里 岐阜県岐阜市立岐阜養護学校
作品
紙工班の仲間がすいた和紙の画面に、大小のひまわりをいっぱい描きました。鮮やかな彩色が彼女の明るい性格を表しているようです。
山田 大画 静岡県立浜松養護学校
作品
「小さな木の実」は、何作も描いた四季の作品の中の秋シリーズの1つです。繊細に、あるいは力強い線で描かれた秋らしい素朴な色彩の中から鮮やかなクレヨンの色が目にとびこんできます。色づく秋を思わせる画風が心をひきつけます。
松木 風太 静岡県立中央養護学校
作品
ジャングルのさまざまな生き物(生命)を自分らしくアレンジしながら大変l細かく描き込むことが出来ました。主役の鳥は羽根の色彩もたいへん豊で、本人もとても満足しています。ジャングルにあふれる生命のエネルギーを表現することができました。
原田 実起子 愛知県立三好養護学校
作品
たくさんの足に長靴をはかせたり、めがねをかけたりと、楽しみながら、ごちゃまぜカメレオンを描いていました。1つの部位ずつ自分たちで作った色紙を選び、ていねいに型どってから切り、はっていました。たくさんの足でどこへ歩いていくのか、それとも飛んでいくのか。今後どうなるかが、楽しみになるような作品になったと思います。
浅井 智之 愛知県立一宮東養護学校
作品
昨年度から何枚もの絵を描きながら試行錯誤を重ねて創り上げられた独自の画風がかもしだされたおもしろい作品である。絵を描くことが好きで、この画風が生みだされてからは、より自信にあふれている。
道林 拓也 京都府立城陽養護学校
作品
普段見過ごしがちな日常の風景を見つめ直し切り絵という技法で表現しました。奥行きの表現を意識した力作です。
小松 恭介 京都府立城陽養護学校
作品
校内の風景をデジタルカメラで撮影し、キャンバス風の紙にカラー印刷を行いました。それを下絵として、自己のイメージにあった色を塗っていきます。写真を下絵に使用する新しい発想と生徒の豊かな個性の表現された作品です。
芦原 誠 奈良県立大淀養護学校
作品
「自分」の顔をよく表現した作品であり、顔だけではなく、まわりの貼りつけ等も自ら工夫して材料等を選び貼り付けた。一見雑に見えるが、キラキラ紙のカット、貼り付けはよく考えて制作しており、その工夫ぶりを評価したい。
本田 梨奈 和歌山県立和歌山ろう学校
作品
友達の顔の特徴をよくとらえ、光と陰のできる場所もしっかり観察して描けている。
堀口 涼太 和歌山県立和歌山ろう学校
作品
たくさんの花をひとつひとつ丁寧に描き、色も工夫されている。春の暖かさが伝わってくる作品である。
山中 麻衣 鳥取県立鳥取聾学校
作品
すっきりとした構図と、味のあるおさえた色調により、職人の実直さ表れており、作者の興味もうかがえる。
田中 郁弥 鳥取県立鳥取養護学校
作品
本人が4月より「○○アートしよう!!」と言って、自分で色、素材、道具、技法を選び、真剣に制作してきた作品の一つです。教師の支援は最小限におさえ、ほとんど自力で腹ばいの姿勢で熱心に取り組み、大変好感を持ちました。紙のちぎり方から色づくり、色の染みこませ方、紙の配置まで自分で変えて、のびのびと楽しく制作し、ユニークで大変抽象的な大作に仕上がっています。
多々納 和希子 島根県立出雲養護学校
作品
コアグラフで秋を表現した。ヒモとダンボールの組み合わせも絶妙で見る人をあきさせない。錦秋の色相いも見事である。
竹間 麻未 島根県立出雲養護学校
作品
丹念に貼られた紙を、深い色相が相乗効果をかもしすばらしい作品になった。
柏原 萌花 山口県立徳山養護学校
作品
大きなシロイルカを見たときのうれしさや楽しさが、子どもらしい表現方法で画面いっぱいに描かれた、とてもほほえましい作品である。クレヨンの勢いのあるタッチが水の流れを感じさせる。
佐伯 良樹 山口県立萩養護学校
作品
個性的な表現方法で爬虫類や植物が綿密に描き込まれた素晴らしい作品である。ペンやクレヨン、絵の具など、いろいろ画材の特徴を活かしながら、様々な部分が描き分けられている。
板東 吉央 徳島県立国府養護学校
作品
本生徒は制作活動に強い興味があり、クレパス、水彩絵の具等様々な画材を用い意欲的に活動している。特にコンピューターソフト”ペイント”を用いた、CG作品は学校内外で高い評価を得ている。
堀江 由香莉 徳島県立国府養護学校
作品
この絵は「色でいろいろ色あそび」という単元で制作した抽象画である。版木にアクリル絵の具を大胆にぬり重ね、それを何度もバーナで焼いたり耐水ペーパーでこすったり、時にはプレスしたりしながら仕上げた。時間をかけ、絵の変化を楽しみながら意欲的に取り組んだ絵からは、普通に描いたときにはでない、色の深さや絵の強さがある。また、この絵から発想した彼女のつけた題名もすばらしい。そういわれるとロマンチックな色にみえてくる。
小笠原 直哉 香川大学教育学部付属養護学校
作品
特徴をとらえた形の表現と、カラフルな色の組み合わせで、楽しそうな鳥達の世界を、個性的に表現できている。
山口 篤博 愛媛県立松山盲学校
作品
学校の中庭の隅に咲いていた花に興味を持ち描いた。花の形は掴めず自分なりに単純化したが、静かで落ち着いた気品の在る作品に仕上がった。
村上 勇 愛媛県立松山盲学校
作品
「椿の花」色々な種類の花が咲き、ひとつとして同じ色や形ではない美しさに関心を持ち描いた。スケッチにも彩色にも手を抜かないが故の作品の仕上がりは、観る人の心をとらえる、ということを教えてくれる良い作品になった。
宇都宮 陸 高知県立高知若草養護学校
作品
手指を動かせる範囲が狭く、握る力も弱いので、カラーボールペンを使用した。描き直しのできない表現方法のために、構図、形、色ともに緊張感をもった硬質で透明な夢のある絵になっている。
柴田 まりも 福岡県立古賀養護学校
作品
季節や時刻によってさまざまに変化する夜空の美しさを、幼い頃見て印象に残っている満月とともに表現しました。夜空、星、月、それぞれの色彩イメージに合うよう納得いくまで色をつくり直し表現しました。
森山 彩香 福岡県立福岡高等盲学校
作品
本生徒は、さをり織りが大好きである。顔を紅潮させ、夢中で織る。この作品は、1pが2羽の筬を使用することにより緯糸かけも自ら行った。ビーズのとんぼも図面を拡大してひとつひとつ数えながら作った。雲の表現もすばらしい。
白石 寛子 長崎県立諫早養護学校
作品
鏡を見ながら自分の姿をとらえた作品です。写実から解放されイメージを表現しています。メガネや髪の毛の表現には、本人も充分な手応えを感いています。内面の世界を象徴する月の配置が独特の世界をつくり出しています。
松本 光太郎 長崎県立島原養護学校
作品
小学部4年生のある日、絵を描き始めました。初めは、絵の具で面を描いていましたが、マジックで線を描くようになってからは、「道路」「家」の時期を経て、現在の「身のまわりのもの」「顔」「文字」に至っております。彼が何を描き出すのか毎回楽しみであり、彼の色遣いと紙面の隅々まで描き通す作品は、見た者の気持ちを温かくしてくれます。今後も、彼の成長と表現の広がりが期待できるところです。
釘宮 健朗 大分県立鶴見養護学校
作品
上肢に緊張と不随運動などがあり、思うように筆を動かせないが、絵を描くことにはとても熱心に取り組んでいる。この絵は、自分の家のある田舎の風景を思い出しながら描いたもので、俳句も自分で書き、ほのぼのした良い感じに仕上がっていいる。
窄野 拳太朗 宮崎県立都城ろう学校
作品
画面いっぱいに配置されたくじゃくが非常に緻密に描写されており、くじゃくの鮮やかさを表現できている。
渡辺 薫 宮崎県立宮崎養護学校
作品
自画像を描く授業で、鏡を見ながら大きく自分の顔を描きました。時々先生に話し掛け、顔の大きさや色について質問して積極的に制作していきました。黄色の背景に赤い服を着た自分をしっかりと表現し、輪郭の黒い線がのびやかに動いてとても気持ちのよい作品ができました。
中村 翔 鹿児島県立鹿児島聾学校
作品
聾学校の校舎の窓から見渡した「草牟田風景」をよく観察して、細かく丁寧に描いた。
橋口 志保 鹿児島大学教育学部付属養護学校
作品
本人が一番楽しいときであるコンサートにいった思い出を生き生きと表現していた。動きもあり楽しさが伝わってくる作品である。
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