盲学校,聾学校及び養護学校高等部学習指導要領

○文部省告示第132号

 学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第73条の10及び第73条の14の規定に基づき,盲学校高等部学習指導要領(昭和47年文部省告示第150号),聾学校高等部学習指導要領(昭和47年文部省告示第151号)及び養護学校(精神薄弱教育)高等部学習指導要領,養護学校(肢体不自由教育)高等部学習指導要領及び養護学校(病弱教育)高等部学習指導要領(昭和47年文部省告示第152号)の全部を次のように改正する。
 
 昭和54年7月2日
 
 文部大臣 内藤 誉三郎

盲学校,聾学校及び養護学校高等部学習指導要領

目次
第1章 総則
 第1節 教育目標
 第2節 教育課程の編成
第2章 各教科
 第1節 盲学校,聾学校及び肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校
 第2節 精神薄弱者を教育する養護学校
第3章 道徳(精神薄弱者を教育する養護学校)
第4章 特別活動
 第1節 盲学校,聾学校及び肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校
 第2節 精神薄弱者を教育する養護学校
第5章 養護・訓練
附則

第1章 総則

第1節 教育目標

高等部における教育については,学校教育法第71条に定める目的を実現するために,生徒の心身の障害の状態及び能力・適性・進路等を十分考慮して,次に掲げる目標の達成に努めなければならない。
1 学校教育法第42条各号に掲げる教育目標
2 生徒の心身の障害に基づく種々の困難を克服するために必要な知識,技能,態度及び習慣を養うこと。

第2節 教育課程の編成

第1款 一般方針等

1 学校においては,法令及びこの章以下に示すところに従い,生徒の人間として調和のとれた育成を目指し,その心身の障害の状態及び能力・適性・進路等,地域や学校の実態並びに学科の特色を十分考慮して,適切な教育課程を編成するものとする。

2 学校における道徳教育は,学校の教育活動全体を通じて行うことを基本とする。したがって,盲学校,聾学校及び肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校においては,各教科に属する科目(以下「各教科・科目」という。),特別活動及び養護・訓練において,また,精神薄弱者を教育する養護学校においては,道徳の時間はもちろん,各教科,特別活動及び養護・訓練において,それぞれの特質に応ずる適切な指導を行わなければならない。

道徳教育の目標は,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づく。すなわち,道徳教育は,人間尊重の精神を家庭,学校,その他社会における具体的な生活の中に生かし,個性豊かな文化の創造と民主的な社会及び国家の発展に努め,進んで平和的な国際社会に貢献できる日本人を育成するため,その基盤としての道徳性を養うことを目標とする。

その際,特に,道徳的実践力を高めるとともに,生徒の心身の発達に即応して自律の精神や社会連帯の精神及び責任を重んずる態度や差別のないよりよい社会を実現しようとする態度を養うための指導が適切に行われるよう配慮しなければならない。

3 学校における体育に関する指導は,学校の教育活動全体を通じて適切に行うものとする。特に,体力の向上及び健康・安全の保持増進については,「体育」及び「保健」の科目(精神薄弱者を教育する養護学校においては「保健体育」の教科)の時間はもちろん特別活動,養護・訓練などにおいても十分指導するように努めるとともに,それらの指導を通して,日常生活における適切な体育活動の実践が促されるよう配慮しなければならない。

4 養護・訓練に関する指導は,心身の障害に基づく種々の困難を克服させ,社会によりよく適応していく資質を養うため,学校の教育活動全体を通じて適切に行うものとする。特に,養護・訓練の時間における指導は,各教科・科目及び特別活動(精神薄弱者を教育する養護学校においては各教科,道徳及び特別活動)と密接な関連を保ち,個々の生徒の心身の障害の状態や発達段階に即して行うよう配慮しなければならない。

5 学校においては,生徒の心身の障害の状態,地域や学校の実態等に応じて,勤労にかかわる体験的な学習の指導を適切に行うようにし,働くことや創造することの喜びを体得させるとともに望ましい勤労観や職業観の育成に資するものとする。

第2款 盲学校,聾学校及び肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校における各教科・科目等の履修等

第1 各教科・科目の標準単位数等

1 次の表に掲げる各教科・科目の標準単位数は,この表の標準単位数の欄に掲げる単位数とする。


教科

科目

標準単位数

国語

国語T

国語U

国語表現

現代文

古典

社会

現代社会

日本史

世界史

地理

倫理

政治・経済

数学

数学T

数学U

代数・幾何

基礎解析

微分・積分

確率・統計

理科

理科T

理科U

物理

化学

生物

地学

保健体育

体育

7〜9

保健

芸術

音楽T

音楽U

音楽V

美術T

美術U

美術V

工芸T

工芸U

工芸V

書道T

書道U

書道V

外国語

英語T

英語U

英語UA

英語UB

英語UC

家庭

家庭一般


備考

1 単位については,1単位時間を50分とし,1個学年35単位時間の授業を1単位として計算するものとする。

2 学校においては,生徒の実態等を考慮し,特に必要がある場合には,標準単位数の標準の限度を超えて単位数を増加して配当することができる。

2 次の表に掲げる各教科・科目の標準単位数については,設置者の定めるところによるものとする。


 

教科

科目

盲学校

家庭

被服,食物,保育,家庭経営・住居,被服製作,被服材料,被服管理,服飾デザイン,手芸,調理,栄養,食品,食品衛生,公衆衛生,保育原理・技術,小児保健,児童心理,児童福祉,家庭に関するその他の科目

音楽

音楽理論,音楽史,ソルフェージュ,声楽,器楽,作曲,音楽に関するその他の科目

調律

調律理論,楽器構造,調律実習,整調実習,楽器修理,調律に関するその他の科目

保健理療

保健理療概説,基礎医学T,基礎医学U,観察検査,保健理療臨床各論,保健理療理論,保健理療実習T,保健理療実習U,保健理療に関するその他の科目

その他特に必要な教科

当該教科に関する科目

聾学校

家庭

被服,食物,保育,家庭経営・住居,被服製作,被服材料,被服管理,服飾デザイン,手芸,調理,栄養,食品,食品衛生,公衆衛生,保育原理・技術,小児保健,児童心理,児童福祉,家庭に関するその他の科目

農業

農業基礎,総合実習,作物,野菜,畜産,食品製造,育林,造園計画,栽培環境,農業機械,農業経営,果樹,草花,家畜栄養・飼料,農家経営,林業経営,造園材料,造園旋工・管理,総合農業,農業に関するその他の科目

工業

工業基礎,実習,製図,工業数理,機械工作,機械設計,原動機,計測・制御,機械材料,自動車工学,自動車整備,電気基礎,電気技術T,自動制御,情報技術T,化学工業,金属製練,金属材料,金属加工,窯業技術T,窯業技術U,窯業,繊維・繊維製品,繊維製品製造,繊維・染色デザイン,色染化学,インテリア装備,インテリア計画,家具生産,木材工芸,テザイン史,デザイン技術,デザイン材料,工業経営,工業英語,工業に関するその他の科目

商業

商業経済T,簿記会計T,計算事務,情報処理T,文書事務,商業デザイン,タイプライティング,商業に関するその他の科目

印刷

印刷概論,写真製版,印刷機械,印刷材料,図案・製図,写真化学・光学,印刷実習,印刷に関するその他の科目

理容・美容

衛生法規,生理解剖,消毒法,伝染病,公衆衛生,皮膚科学,理美容物理・化学,理美容社会,理容理論・実習,美容理論・実習,理容・美容に関するその他の科目

クリーニング

クリーニング法規,公衆衛生,クリーニング理論,繊維,クリーニング機器・装置,クリーニング実習,クリーニングに関するその他の科目

美術

美術概論,美術史,素描,基本造形,絵画,版画,彫塑,ビジュアルデザイン,クラフトデザイン,図法・製図,映像,総合造形,美術に関するその他の科目

その他特に必要な教科

当該教科に関する科目

肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校

家庭

被服,食物,保育,家庭経営・住居,手芸,家庭に関するその他の科目

農業

農業基礎,作物,野菜,畜産,草花,農業に関するその他の科目

工業

工業基礎,製図,電気基礎,情報技術T,窯業,木材工芸,工業に関するその他の科目

商業

商業経済T,簿記会計T,計算事務,情報処理T,文書事務,タイプライティング,商業に関するその他の科目

その他特に必要な教科

当該教科に関する科目


備考

1 この表に掲げる各教科・科目のうち,それぞれの教科に関するその他の科目(以下「その他の科目」という。)は,学科の特質,学校や地域の実態等により,この表に掲げるその他の科目以外の各教科・科目だけではその学校の教育課程を編成し難い場合に用いるものとする。この場合において,その科目の名称,目標,内容,単位数等については,その科目の属する教科の目標に基づき,その学校の設置者の定めるところによるものとする。

2 この表に掲げる「その他特に必要な教科」及び「当該教科に関する科目」は,私立学校において宗教教育を行う場合又は普通科若しくは専門教育を主とする学科においてその学科の目標を達成するために持に必要がある場合に用いるものとする。これらの場合において,その教科及び科目の名称,目標,内容,単位数等については,その学校の設置者の定めるところによるものとする。

第2 各教科・科目の履修

1 次の各教科・科目は,すべての生徒に履修させるものとする。

(1) 「国語T」,「現代社会」,「数学T」,「理科T」,「体育」及び「保健」

(2) 「音楽T」,「美術T」,「工芸T」及び「書道T」のうち1科目

2 「家庭一般」は,すべての女子に履修させるものとする。

3 専門教育を主とする学科においては,専門教育に関する各教科・科目について,すべての生徒に履修させる単位数は,30単位を下らないようにすること。ただし,各学科の目標を達成する上で,普通教育に関する各教科・科目の履修により専門教育に関する各教科・科目の履修と同様の成果が期待できる場合においては,その普通教育に関する各教科・科目の単位数の一部の履修をもって,当該専門教育に関する各教科・科目の単位数の一部の履修に替えることができるものとする。

また,専門教育に関する各教科・科目の履修によって,上記1のすべての生徒に履修させる各教科・科目の履修と同様の成果が期待できる場合においては,その専門教育に関する各教科・科目の履修をもって,すべての生徒に履修させる各教科・科目の単位数の一部又は全部の履修に替えることができるものとする。

第3 特別活動の履修

1 特別活動は,ホームルーム,生徒会活動,クラブ活動及び学校行事から成るものとする。

2 ホームルームについては,原則として,各学年において週当たり1単位時間(1単位時間は,50分を標準とする。以下同じ。)以上行うものとする。

3 クラブ活動については,原則として,各学年において週当たり1単位時間以上行うものとする。

4 生徒会活動及び学校行事については,学校や生徒の実態に即して,それぞれ適切な授業時数を充てるものとする。

第4 養護・訓練の履修

養護・訓練については,各学年において週当たり3単位時間行うことを標準とするが,生徒の心身の障害の状態に応じて適切な授業時数を充てるものとする。

第5 授業時数等

1 各教科・科目,ホームルーム及びクラブ活動並びに養護・訓練の授業は,年間35週行うことを標準とする。

2 各学年の週当たりの授業時数は,32単位時間を標準とする。

3 各教科・科目の授業時数は,1単位について1個学年35単位時間に相当する時間を標準とする。

第3款 精神薄弱者を教育する養護学校における各教科等の履修等

第1 各教科等の履修

各教科,道徳,特別活動及び養護・訓練については,特に示す場合を除き,すべての生徒に履修させるものとする。

第2 授業時数等

1 各教科,道徳,特別活動(学級会活動,クラブ活動及び学級指導(学校給食に係るものを除く。)に限る。以下この款で同じ。)及び養護・訓練の総授業時数は,各学年とも1,120単位時間を標準とする。この場合,各教科,道徳,特別活動及び養護・訓練の目標及び内容を考慮し,それぞれの年間の授業時数を適切に定めるものとする。

2 各教科,道徳,特別活動及び養護・訓練の授業は,年間35週以上にわたって行うものとする。この場合,生徒の精神発達の遅滞の状態を十分考慮し,週当たりの授業時数が負担過重とならないようにするものとする。

3 特別活動のうち,生徒会活動及び学校行事については,学校や生徒の実態に即して,それぞれ適切な授業時数を充てるものとする。

4 それぞれの授業の実施に当たって,その授業時間の長さについては,学校及び生徒の実態並びに授業の内容及び方法に即して適切に定めるものとする。

第4款 教育課程編成に当たって配慮すべき事項

1 盲学校,聾学校及び肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校においては,生徒の心身の障害の状態及び能力・適性・進路・興味・関心等に応じてそれぞれ適切な教育を施すため,必要により,教育課程の類型を設け,そのいずれかの類型を選択して履修させることは差し支えない。この場合,その類型において履修させることになっている各教科・科目以外の各教科・科目を履修させたり,生徒が自由に選択履修することのできる各教科・科目をも設けたりするものとする。
2 盲学校,聾学校及び肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校の普通科においては,地域や学校の実態,生徒の進路・適性や興味・関心等を考慮し,必要に応じて,適切な職業に関する各教科・科目の履修について配慮するものとする。
3 盲学校,聾学校及び肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校の職業教育を主とする学科においては,次の事項に配慮するものとする。

(1) 各学科の特色等に応じて,必要な各教科・科目を重点的に選択し,相互の関連を十分考慮して適切な教育課程を編成するようにすること。なお,盲学校及び聾学校における職業教育を主とする学科のうち標準的なものは別表に掲げるとおりであるが,設置者においては,必要に応じてその他の学科を設置することもできること。

(2) 職業に関する各教科・科目については,実験・実習に充てる授業時数を十分確保するように配慮すること。

(3) 生徒の実態を考慮し,職業に関する各教科・科目の履修を容易にするため特別な配慮が必要な場合には,各分野における基礎的又は中核的な科目を重点的に選択し,その内容については基礎的・基本的な事項が確実に身につくように取り扱い,また,主として実験・実習によって指導するなどの工夫をこらすようにすること。

第5款 指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項

1 学校においては,各教科・科目,特別活動及び養護・訓練(精神薄弱者を教育する養護学校においては各教科,道徳,特別活動及び養護・訓練)について相互の関連を図り,発展的,系統的な指導を行うため,学校の創意を生かし,全体として調和のとれた具体的な指導計画を作成するものとする。
2 学校においては,第2章以下に示していない事項を加えて指導することも差し支えないが,その場合には,第2章以下に示している教科及び科目,特別活動又は養護・訓練(精神薄弱者を教育する養護学校においては各教科,道徳特別活動又は養護・訓練)の目標や内容の趣旨を逸脱したり,生徒の負担過重となることのないようにするものとする。
3 第2章に示す各教科・科目(精神薄弱者を教育する養護学校においては各教科。以下この款で同じ。)の内容に掲げる事項の順序は,指導の順序を示すものではないので,各事項のまとめ方,順序及び重点の置き方に適切な工夫を加えて,効果的な指導ができるようにするものとする。
4 学校においては,特に必要がある場合には,第2章に示す教科及び科目の目標の趣旨を損なわない範囲内で,その科目(精神薄弱者を教育する養護学校においては教科)の内容に関する事項について,基礎的・基本的事項に重点を置くなどその内容を適切に選択して指導することができる。
5 第2章に示す職業に関する各教科・科目については,次の事項に配慮するものとする。

(1) 職業に関する各教科・科目については,現場実習をもって実習に替えることができること。この場合,現場実習は,その各教科・科目の内容に直接関係があり,かつ,その一部としてあらかじめ計画されるものであることを要し,その時間数は,学校や生徒の実態に応じて適切に定めること。

(2) 家庭及び農業に関する各教科・科目の指導に当たっては,ホームプロジェクト(家庭実習)などの活動を活用して,学習の効果を上げるようにすることが望ましいこと。この場合,ホームプロジェクトについては,適切な授業時数をこれに充てることができること。

6 生徒の経験を広め,社会性を養い,好ましい人間関係を育てるため,学校の教育活動全体を通じて,高等学校の生徒及び地域社会の人々と活動を共にする機会を積極的に設けるようにするものとする。
7 以上のほか,次の事項について配慮するものとする。

(1) 個々の生徒の心身の障害の状態及び能力・適性等の的確な把握に努め,個人差に即応した指導を行うとともに,計画的,組織的に進路指導を行うこと。

(2) 学校生活全体における言語環境を整え,生徒の言語活動が適正に行われるように努めること。

(3) 教師と生徒及び生徒相互の好ましい人間関係を育て,生徒指導の充実を図ること。

(4) 視聴覚教材などの教材・教具や学校図書館を計画的に利用すること。

なお,生徒の心身の障害の状態及び能力・適性等に即した教材・教具を創意工夫し,それらを活用して指導の効果を高めるようにすること。

(5) 各教科・科目の指導に当たっては,生徒の学習内容の習熟の程度などに応じて弾力的な学級の編成を工夫するなど適切な配慮をすること。

(6) 指導の効率を高めるため,教師の協力的な指導が行われるよう工夫すること。

(7) 指導の成果を絶えず評価し,指導の改善に努めること。

(8) 実験・実習に当たっては,特に安全と保健に留意すること。

(9) 学校医等との連絡を密にし,生徒の心身の障害の状態に応じた保健及び安全に十分留意すること。

(10) 家庭,児童福祉施設及び医療機関との連携を密にし,指導の効果を上げるように努めること。

第6款 単位の修得等及び卒業の認定

第1 盲学校,聾学校及び肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校

1 学校においては,生徒が学校の定める指導計画に従って各教科・科目を履修し,その成果が教科及び科目の目標からみて満足できると認められる場合には,その各教科・科目について履修した単位を修得したことを認定しなければならない。この場合,1科目を2以上の学年にわたって分割履修したときは,学年ごとにその各教科・科目について履修した単位を修得したことを認定するものとする。なお,特に必要がある場合には,単位の修得の認定を学期の区分ごとに行うことができるものとする。

2 学校においては,卒業までに履修させる各教科・科目及びその単位数,特別活動及びそれらの授業時数並びに養護・訓練の授業時数に関する事項を定めるものとする。この場合,各教科・科目の単位数の計は,第2款第2に掲げる各教科・科目の単位数を含めて80単位(養護・訓練の授業については,35単位時間の授業を1単位として計算して,この単位数に含めることができる。)以上とする。

3 学校においては,卒業までに修得させる各教科・科目及びその単位数を定め,校長は,それらの各教科・科目及びその単位を修得した者で,特別活動及び養護・訓練の成果がその目標からみて満足できると認められるものについて,高等部の全課程の修了を認定するものとする。この場合,各教科・科目について修得させる単位数の計は,80単位(養護・訓練の授業については,35単位時間の授業を1単位として計算して,この単位数に含めることができる。)以上とする。

第2 精神薄弱者を教育する養護学校

学校においては,卒業までに履修させる各教科,道徳,特別活動及び養護・訓練のそれぞれの授業時数を定めるものとする。

校長は,各教科,道徳,特別活動及び養護・訓練を履修した者で,その成果がそれらの目標からみて満足できると認められるものについて,高等部の全課程の修了を認定するものとする。

第7款 重複障害者等に関する特例

1 当該学校に就学することとなった心身の障害以外に他の心身の障害を併せ有する生徒(以下「重複障害者」という。)については,次に示すところによることができるものとする。

(1) 盲学校,聾学校又は肢体不自由者若しくは病弱者を教育する養護学校に就学する生徒のうち,精神薄弱を併せ有する生徒については,各教科・科目又は各教科・科目の目標及び内容の一部を,当該各教科・科目に相当する第2章第2節第1款に示す各教科又は各教科の目標及び内容の一部によって替えること。この場合,各教科・科目に替えて履修した第2章第2節第1款に示す各教科については,35単位時間の授業を1単位として計算するものとする。

(2) 重複障害者のうち,学習が著しく困難な生徒については,各教科・科目若しくは特別活動(精神薄弱者を教育する養護学校においては各教科,道徳及び特別活動。以下この款で同じ。)の目標及び内容の一部又は各教科・科目(精神薄弱者を教育する養護学校においては各教科。以下この款で同じ。)に替えて,養護・訓練を主として指導を行うこと。この場合,生徒の実態に応じた適切な総授業時数を定めるものとすること。

校長は,各教科・科目若しくは特別活動の目標及び内容の一部又は各教科・科目に替えて養護・訓練を主として履修した者で,その成果がそれらの目標からみて満足できると認められるものについて,高等部の全課程の修了を認定するものとする。

2 心身の障害の状態により学習が困難な生徒について特に必要がある場合には,各教科・科目の目標及び内容の一部を欠き,又は各教科・科目の目標及び内容の一部を当該各教科・科目に相当する中学部の各教科の目標及び内容に関する事項の一部によって替えることができるものとする。
3 肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校において,療養中の生徒について各教科・科目の一部を通信により教育を行う場合の1単位当たりの添削指導及び面接指導の回数等については,生徒の実態に応じて適切に定めるものとする。

第8款 専攻科

1 盲学校又は聾学校の専攻科における学科のうち標準的なもの並びにそれらに係る教科及び科目は,次の表に掲げるとおりであるが,設置者においては,これらのほか,必要に応じてその他の学科並びにそれに係る教科及び科目を設けることができるものとする。この場合,その学科の名称並びに教科及び科目の名称,目標,内容等については,設置者が定めるところによるものとする。

 

盲学校

聾学校

学科

理療科

理学療法科

歯科技工科

教科

理療

理学療法

歯科技工

科目

理療概論,解剖学,生理学,病理学,衛生学,診察概論,理療臨床学,東洋医学概論,経穴概論,理療理論,理療実習T,理療実習U,理療に関するその他の科目

解剖学,生理学,運動学,病理学,臨床心理学,一般臨床医学,整形外科学,臨床神経学,精神医学,運動療法,日電生活動作,義肢装具,検査測定,物理療法,臨床実習,理学療法に関するその他の科目

歯科技工法規,歯科技工概論,歯牙解剖,有床義歯技工学,歯冠修復技工学,矯正技工学,小児歯科技工学,歯科鋳造学,歯科理工学,歯科技工実習,歯科技工に関するその他の科目


2 盲学校及び聾学校の専攻科における各教科・科目の単位数については,設置者の定めるところによるものとする。
3 盲学校及び聾学校の専攻科における教育課程の編成については,上記1及び2に定めるところによるほか,設置者が適切に定めるものとする。

第2章 各教科

第1節 盲学校,聾学校及び肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校

第1款 各教科の目標及び各科目の目標と内容

各教科の目標及び各科目の目標と内容については,当該各教科及び各科目に対応する高等学校学習指導要領第2章に示す各教科の目標及び各科目の目標と内容に準ずるほか,盲学校については第3款から第6款まで,聾学校については第7款から第10款までに示すところによるものとする。

第2款 各科目に関する指導計画の作成と内容の取扱い

各科目に関する指導計画の作成と内容の取扱いについては,高等学校学習指導要領第2章に示すものに準ずるほか,盲学校については第3款から第6款まで,聾学校については第7款から第10款までに示すところによるものとするが,生徒の心身の障害の状態及び能力・適性等を十分考慮するとともに,特に次の事項に配慮するものとする。

1 盲学校においては,生徒の視覚障害の状態等に応じて,点字又は普通の文字による的確な理解と適切な表現の能力を一層養うこと。

2 聾学校においては,生徒の言語の発達及び聴覚活用の状況に応じて,言語の指導の方法に工夫を加えるとともに,特に,生徒の言語による表現の能力を高めるようにすること。

3 肢体不自由者を教育する養護学校においては,生徒の運動機能の状態等に応じて,指導内容を適切に選定するとともに,補助用具や補助手段の活用を図ること。

4 病弱者を教育する養護学校においては,生徒の病弱の状態及び授業時数の制約等の状況に応じて,指導内容を適切に精選するとともに,その指導方法に工夫を加えること。

第3款 調律

第1 目標

調律に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,調律の意義と役割を理解させるとともに,音楽文化の発展に寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

〔調律理論〕

1 目標

調律及び整調に関する知識を習得させ,これを実際に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 調律法

(2) 整調法

(3) 楽器修理法

(4) 整音法

〔楽器構造〕

1 目標

楽器の構造に関する知識を習得させ,これを調律に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 鍵盤楽器

(2) 弦楽器

(3) 管楽器

(4) 打楽器

(5) 電子楽器

〔調律実習〕

1 目標

調律に関する知識と技術を実験的,体験的かつ総合的に習得させ,調律を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 竪型ピアノ調律実習

(2) 平型ピアノ調律実習

〔整調実習〕

1 目標

打弦機構の動きを体験的に理解させるとともに,整調に必要な技術を習得させ,整調を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 竪型ピアノ整調実習

(2) 平型ピアノ整調実習

〔楽器修理〕

1 目標

楽器の破損及び摩滅の修理に必要な知識と技術を習得させ,楽器の修理を適切に行う基礎的な能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 部分補修

(2) 分解修理

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 各科目の指導に当たっては,できるだけ実験・実習を通して,実際的,具体的に理解させるように配慮するものとする。

2 実験・実習を行うに当たっては,事故防止の指導を徹底するものとする。

3 「楽器構造」については,それぞれの楽器の歴史的発達についても取り扱うものとする。

4 「調律実習」及び「整調実習」については,校内実習のほかに,現場実習を行い,総合的に知識と技術が習得できるように配慮するものとする。

5 「楽器修理」については,楽器の保全管理について,特に留意して取り扱うものとする。

第4款 保健理療

第1 目標

あん摩,マッサージ,指圧に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,保健理療の本質と社会的意義を理解させるとともに,国民の健康の保持増進に寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

〔保健理療概説〕

1 目標

あん摩,マッサージ,指圧に係る歴史,対象と役割,倫理及び法規に関する知識を習得させ,施術者として必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 医学の歴史と保健理療

(2) 保健理療の対象と役割

(3) 保健理療の倫理

(4) 保健理療の関連法規

〔基礎医学T〕

1 目標

あん摩,マッサージ,指圧に必要な解剖及び生理に関する知識を習得させ,これを施術に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 人体の構成

(2) 各器官の構造と機能

(3) 生体機能の協調

〔基礎医学U〕

1 目標

あん摩,マッサージ,指圧に必要な病理及び衛生に関する知識を習得させ,これを施術に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 疾病の一般

(2) 各病変の大要

(3) 環境衛生

(4) 公衆衛生

(5) 消毒法

〔観察検査〕

1 目標

あん摩,マッサージ,指圧に必要な観察検査の知識と技術を習得させ,施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 観察検査の基礎

(2) 主な観察検査法

(3) 観察検査の応用

〔保健理療臨床各論〕

1 目標

健康の保持増進及び愁訴の処置に関する知識と技術を習得させ,あん摩,マッサージ,指圧の施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 心身の健康

(2) 半健康症候群の要因,症状及び処置

(3) 各病変の要因,症状及び処置

〔保健理療理論〕

1 目標

あん摩,マッサージ,指圧の理論を習得させ,施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) あん摩,マッサージ,指圧の意義

(2) あん摩,マッサージ,指圧の生体に及ぼす作用

(3) あん摩,マッサージ,指圧と東洋医学

(4) あん摩,マッサージ,指圧の応用

(5) あん摩,マッサージ,指圧の施術上の注意

〔保健理療実習T〕

1 目標

あん摩,マッサージ,指圧に関する実際的な知識と技術を習得させ,施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 基礎実技実習

(2) 応用実技実習

〔保健理療実習U〕

1 目標

あん摩,マッサージ,指圧に関する実際的な知識と技術を総合的に習得させ,施術を適切かつ効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 校内実習

(2) 校外実習

(3) 経営実習

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 各科目の指導に当たっては,できるだけ実験・実習を通して,実際的,具体的に理解させるように配慮するものとする。

2 実験・実習を行うに当たっては,事故防止の指導を徹底するとともに,衛生に十分配慮するものとする。

3 「基礎医学T」については,生体観察を通して人体の構造と機能を総合的に取り扱うものとする。

4 「観察検査」については,施術の適否を理解させるように指導するとともに,日常遭遇しやすい疾病に重点を置いて取り扱うものとする。

5 「保健理療実習T」及び「保健理療実習U」については,対象となる人々の人格を尊重する態度を育てるとともに,施術における安全と規律に十分配慮するものとする。

6 「保健理療実習U」の内容の(2)については,保健理療の実践に適した施設等を選定するものとし,その実施に当たっては,当該施設等との十分な連絡調整を図る必要がある。

第5款 理療

第1 目標

はり,きゅう,あん摩,マッサージ,指圧に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,理療の本質と社会的意義を理解させるとともに,国民の健康の保持増進及び疾病の治療に寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

〔理療概論〕

1 目標

理療に係る歴史,対象と役割,倫理及び法規に関する知識を習得させ,施術者として必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 医学の歴史と理療

(2) 理療の対象と役割

(3) 理療の倫理

(4) 理療の関連法規

〔解剖学〕

1 目標

人体諸器官の形態と構造について理解させ,これを施術に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 解剖学の基礎

(2) 運動器系

(3) 内臓

(4) 脈管系

(5) 神経系

(6) 感覚器系

〔生理学〕

1 目標

人体の正常な機能に関する知識を習得させ,これを施術に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 生理学の基礎

(2) 神経・筋

(3) 感覚

(4) 身体の運動

(5) 循環と呼吸

(6) 代謝と体温

(7) 消化と吸収

(8) 排泄

(9) 内分泌と生殖・成長

(10) 全身の機能

〔病理学〕

1 目標

人体の疾病に関する一般的事項及び各病変の概要について理解させ,これを施術に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 病理学の基礎

(2) 病因

(3) 循環障害

(4) 受け身の病変

(5) 活動的病変

(6) 炎症

(7) 腫瘍

(8) 奇形

〔衛生学〕

1 目標

衛生に関する知識の概要と消毒法の実際を習得させ,これを施術に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 衛生学の基礎

(2) 環境衛生

(3) 食品衛生

(4) 疫学

(5) 消毒法

(6) 公害

(7) 成人病

(8) 精神衛生

(9) 母子衛生

(10) 産業衛生

(11) 都市・農村衛生

(12) 衛生統計

(13) 衛生行政

(14) 社会保障

〔診察概論〕

1 目標

診察に関する知識と技術を習得させ,これを施術に応用し実践する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 診察法の一般

(2) 運動機能検査法

(3) その他の検査法

〔理療臨床学〕

1 目標

理療の施術に必要な臨床の知識と技術を習得させ,施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 治療の一般

(2) 神経系疾患

(3) 運動器系疾患

(4) 消化器系疾患

(5) 呼吸器系疾患

(6) 循環器系及び血液疾患

(7) 泌尿器系及び生殖器系疾患

(8) 内分泌系及び新陳代謝疾患

(9) アレルギーと膠原病

(10) その他の疾患

(11) 不定愁訴症候群

〔東洋医学概論〕

1 目標

東洋医学に関する知識と技術を習得させ,これを施術に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 意義と歴史

(2) 基礎論

(3) 臨床論

〔経穴概論〕

1 目標

理療の施術に必要な経絡,経穴及びその他の治療点について理解させ,これを施術に応用し実践する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 臓腑と経絡の流注

(2) 経穴の部位,取穴及び主治とその応用

(3) その他の治療点

〔理療理論〕

1 目標

理療施術の意義,治効理論及び施術上の注意などについて理解させ,施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 理療基礎理論

(2) あん摩,マッサージ,指圧の施術

(3) はり,きゅうの施術

(4) 主な併用療法

(5) 施術上の注意

〔理療実習T〕

1 目標

理療に関する実際的な知識と技術を習得させ,施術を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) あん摩,マッサージ,指圧基礎実技実習

(2) はり,きゅう基礎実技実習

(3) あん摩,マッサージ,指圧応用実技実習

(4) はり,きゅう応用実技実習

〔理療実習U〕

1 目標

理療に関する実際的な知識と技術を総合的に習得させ,施術を適切かつ効果的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 校内実習

(2) 校外実習

(3) 経営実習

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 各科目の指導に当たっては,できるだけ実験・実習を通して,実際的,具体的に理解させるように配慮するものとする。

2 実験・実習を行うに当たっては,事故防止の指導を徹底するとともに,衛生に十分配慮するものとする。

3 「解剖学」の内容の(2)については,骨と筋の運動学的立場を重視し,(3)については,内臓の位置,形態,構造などについて,特に体表との関連を重視して取り扱うものとする。

4 「生理学」の内容の(10)については,内容の(1)から(9)までによって習得した知識を総合して,健康な身体について理解させるように取り扱うものとする。

5 「診察概論」の内容の(3)については,概要を理解させ,検査結果を活用できるように取り扱うものとする。

6 「東洋医学概論」については,東洋医学に関する基礎的事項を理解させるとともに,その応用に重点を置いて取り扱うものとする。

7 「理療実習T」及び「理療実習U」については,対象となる人々の人格を尊重する態度を育てるとともに,実習における安全と規律に十分配慮するものとする。

8 「理療実習U」の内容の(2)については,理療の実践に適した施設等を選定するものとし,その実施に当たっては,当該施設等との十分な連絡調整を図る必要がある。

第6款 理学療法

第1 目標

理学療法に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,理学療法の本質と社会的な意義を理解させるとともに,主として身体に障害のある者のリハビリテーションに寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

〔解剖学〕

1 目標

人体の解剖に関する知識を習得させ,これを理学療法に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 系統解剖学

(2) 機能解剖学

(3) 解剖学実習

〔生理学〕

1 目標

人体の生理に関する知識を習得させ,これを理学療法に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 生理学の一般

(2) 運動生理学

(3) 生理学実習

〔運動学〕

1 目標

身体の運動に関する知識を習得させ,これを理学療法に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 運動力学

(2) 身体運動

(3) 運動学実習

〔病理学〕

1 目標

病理学に関する知識を習得させ,これを理学療法に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 疾病

(2) 病因

(3) 病変

〔臨床心理学〕

1 目標

臨床心理学に関する知識を習得させ,理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 臨床心理学の一般

(2) 臨床心理学の応用

〔一般臨床医学〕

1 目標

一般臨床医学に関する知識を習得させ,理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) リハビリテーション概論

(2) 内科学その他

〔整形外科学〕

1 目標

整形外科学に関する知識を習得させ,理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 整形外科の一般

(2) 整形外科疾患

〔臨床神経学〕

1 目標

臨床神経学に関する知識を習得させ理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 臨床神経学の一般

(2) 神経系疾患

〔精神医学〕

1 目標

精神医学に関する知識を習得させ,理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 精神医学の一般

(2) 精神障害

〔運動療法〕

1 目標

運動療法に関する知識と技術を習得させ,理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 運動療法の一般

(2) 運動療法の基礎と応用

(3) 運動療法実習

〔日常生活動作〕

1 目標

日常生活動作訓練に関する知識と技術を習得させ,理学療法適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 日常生活動作の一般

(2) 日常生活動作訓練実習

〔義肢装具〕

1 目標

義肢装具に関する知識と技術を習得させ,理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 義肢

(2) 装具

(2) 義肢装具実習

〔検査測定〕

1 目標

検査測定に関する知識と技術を習得させ,理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 検査測定の一般

(2) 検査測定の方法

(2) 検査測定実習

〔物理療法〕

1 目標

物理療法に関する知識と技術を習得させ,理学療法を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 物理療法の一般

(2) 各種物理療法

(3) 物理療法実習

〔臨床実習〕

1 目標

理学療法に関する実際的な知識と技術を総合的に習得させ,理学療法の臨床に必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 見学実習

(2) 症例観察

(3) 実地修練

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 各科目の指導に当たっては,できるだけ実験・実習を通して,実際的,具体的に理解させるように配慮するとともに,作業療法など他の医学的リハビリテーションとの関連を考慮するものとする。

2 実験・実習を行うに当たっては,事故防止の指導を徹底するとともに,衛生に十分配慮するものとする。

3 「解剖学」の内容の(3)については,生体観察,動物解剖実習及び人体標本の見学などを取り扱うものとする。

4 「生理学」の内容の(3)については,筋,神経,循環などに重点を置いて取り扱うものとする。

5 「運動学」の内容の(3)については,運動機能の分析を実際的に取り扱うものとする。

6 「整形外科学」の内容の(2)については,理学療法の対象となる疾患に重点を置いて取り扱うものとする。

7 「臨床神経学」の内容の(2)については,理学療法に関係の深い中枢神経疾患,末梢神経疾患などに重点を置いて取り扱うものとする。

8 「日常生活動作」の内容の(2)については,起居動作と身体の移動動作に重点を置いて取り扱うものとする。

9 「義肢装具」の内容の(2)については,車椅子,杖,自助具等についても取り扱うものとする。

10 「臨床実習」の内容の(3)については,病院等との連絡調整を図るとともに,安全と規律に十分配慮して取り扱うものとする。

第7款 印刷

第1 目標

印刷に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,その社会的意義と役割を理解させるとともに,印刷技術の向上と発展を図る能力と態度を育てる。

第2 各科目

〔印刷概論〕

1 目標

各種印刷様式の原理と沿革に関する基礎的な知識を習得させ,印刷の文化的価値を認識させる。

2 内容

(1) 沿革

(2) 各種版式

(3) 企画・編集

(4) 製本

(5) 印刷応用と工業経営

〔写真製版〕

1 目標

写真を応用した製版印刷の技術に関する基礎的な知識を習得させ,これを印刷に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 製版写真法

(2) 写真製版法

(3) 原色版製版法

(4) 写真おう版製版法

(5) その他の製版法

〔印刷機械〕

1 目標

製版印刷に用いられる機械・器具等に関する基礎的な知識を習得させ,その適切な選択と使用及び保守・管理を行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 印刷機械の構造と分類

(2) とつ版,平版,おう版の各種印刷機械

(3) その他の印刷機械

(4) 製本,紙器加工機械及びその他の製版印刷機器類

〔印刷材料〕

1 目標

製版印刷に用いられる材料等に関する基礎的な知識を習得させ,その適切な選択と使用及び保守・管理を行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 印刷用紙

(2) 印刷用インキ類

(3) 印刷写真用材料・薬品

(4) その他の製版印刷用材料

〔図案・製図〕

1 目標

印刷工程における図案・製図に関する基礎的な知識と技術を習得させ,これを応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 用器画法

(2) 描画・彩色

(3) レタリング

(4) 版下作製

(5) グラフィックデザイン

〔写真化学・光学〕

1 目標

一般写真の化学及び光学に関する基礎的な知識を習得させ,これを印刷に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 光及び光源

(2) カメラ原理

(3) 一般写真用感光材料

(4) 現像処理

(5) 製版用光源

(6) 製版カメラ

(7) 製版用感材

〔印刷実習〕

1 目標

印刷に関する各科目の学習を基礎として,各種版式,特殊印刷等の製版・印刷技術の基本を習得させ,これを印刷に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 活版実習

(2) 写真植字実習

(3) タイプ実習

(4) 写真実習

(5) 平版実習

(6) 写真製版実習

(7) その他の版式による製版印刷実習

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 各科目の指導に当たっては,できるだけ実験・実習を通して,実際的,具体的に理解できるように配慮するものとする。

2 機械・器具等の取扱いについては,適切な管理方法を習得させるとともに,安全に関する指導について配慮するものとする。

3 「印刷概論」については,より具体的な学習を行わせるため,参考資料の利用や工場見学などを行うものとする。

第8款 理容・美容

第1 目標

理容・美容に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,その社会的意義と役割を理解させるとともに,理容・美容を通して,公衆衛生の向上に寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

〔衛生法規〕

1 目標

衛生法規の概要を理解させ,理容・美容を行うために必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 法制大意

(2) 衛生行政

(3) 理容師法,美容師法

(4) 関連法規

〔生理解剖〕

1 目標

人体に関する基本的,総合的な知識を習得させ,理容・美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 生理解剖学総説

(2) 骨格,筋

(3) 消化,排泄,生殖

(4) 呼吸,循環

(5) 人体の調節

〔消毒法〕

1 目標

消毒の方法とその技術に習熟させ,理容・美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 消毒法総論

(2) 消毒法各論

(3) 消毒法実習

〔伝染病〕

1 目標

伝染病の予防に関する知識を習得させ,理容・美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 伝染病学総論

(2) 伝染病学各論

〔公衆衛生〕

1 目標

公衆衛生の維持と増進,特に環境衛生に関する知識を習得させ,理容・美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 公衆衛生概要

(2) 環境衛生

(2) 予防衛生

〔皮膚科学〕

1 目標

皮膚科学に関する知識を習得させ,理容・美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 皮膚及び皮膚付属器官の構造,機能,保健及び衛生

(2) 皮膚の疾患

〔理美容物理・化学〕

1 目標

理容・美容器具,香粧品等に関する科学的知識を習得させ,理容・美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 物理

(2) 化学

(3) 香粧品化学総論

(4) 香粧品化学各論

〔理美容社会〕

1 目標

理容師・美容師としての健全な社会生活を行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 現代社会と職業人の倫理

(2) 理容・美容の歴史と発達

(3) 理容・美容と美学

(4) 理容・美容業の経営

(5) 理容・美容業と接客法

〔理容理論・実習〕

1 目標

理容に関する実際的な知識と技術を習得させ,理容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 理容技術の基礎

(2) 理容器具

(3) 頭部技術

(4) 顔面技術

(5) 特殊技術

〔美容理論・実習〕

1 目標

美容に関する実際的な知識と技術を習得させ,美容を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 美容技術の基礎

(2) 美容器具

(3) 頭部技術

(4) 美容技術

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 各科目の指導に当たっては,できるだけ理論と実験・実習を関連させ,実際的,具体的に理解させるように配慮するものとする。特に,理容所,美容所,保健所,病院等を実際に見学させ,聴取,調査などの活動をさせることにより,具体的事例に即して理解させるように配慮するものとする。

2 実験・実習を行うに当たっては,事故の防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分配慮するものとする。

3 「皮膚科学」のうち,皮膚や毛髪の生理と衛生的処理については,「公衆衛生」及び「消毒法」と関連させ,学習効果を高めるように配慮するものとする。

4 「理美容社会」の内容のうち(5)については,理容所や美容所において具体的に接客用語や態度について指導することが望ましい。

第9款 クリーニング

第1 目標

クリーニングに関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,その社会的意義と役割を理解させるとともに,公衆衛生の向上に寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

〔クリーニング法規〕

1 目標

クリーニングに関する法規を理解させ,クリーニング業を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 法制大意

(2) クリーニング業法

(3) 関連法規

〔公衆衛生〕

1 目標

公衆衛生に関する知識を習得させ,クリーニングを衛生的に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 公衆衛生の概要

(2) 環境衛生

(3) 予防衛生

(4) 伝染病

(5) 消毒

〔クリーニング理論〕

1 目標

クリーニングを科学的に処理する知識を習得させ,これを実際に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 衣服と汚れ

(2) クリーニングの科学

(3) 水

(4) 界面活性剤

(5) ランドリー

(6) ウェットクリーニング

(7) ドライクリーニング

(8) 特殊加工

(9) しみ抜き

〔繊維〕

1 目標

繊維製品の知識を理解させ,これを実際に応用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 衣服の歴史

(2) 繊維の種類

(3) 繊維の性質と判別

(4) 織物の組織

(5) 織物の加工

〔クリーニング機器・装置〕

1 目標

クリーニング機器や装置に関する知識と技術を習得させ,クリーニングを適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) ランドリーの機器と装置

(2) ドライクリーニングの機器と装置

(3) しみ抜き機器

(4) 各種プレス機

(5) ボイラー

〔クリーニング実習〕

1 目標

洗たく,乾燥,仕上げ等のクリーニングに関する実際的な知識と技術を習得させ,クリーニングを適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) ランドリー

(2) ウェットクリーニング

(3) ドライクリーニング

(4) 仕上げ

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 各科目の指導に当たっては,できるだけ実験・実習を通して,実際的,具体的に理解させるように配慮するものとする。

2 実験・実習を行うに当たっては,機器・装置等の操作点検について理解させ,事故の防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分配慮するものとする。

3 各科目の指導に当たっては,各種化学繊維,仕上機器等の発達を考慮して,科学的知識と技術の習得について,特に配慮するものとする。

第10款 歯科技工

第1 目標

歯科技工に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,その社会的意義と役割を理解させるとともに,歯科医療の発展に寄与する能力と態度を育てる。

第2 各科目

〔歯科技工法規〕

1 目標

歯科技工に関する法規について理解させ,歯科技工に必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 法制概説

(2) 衛生行政の組織

(3) 歯科技工法

(4) 関係法規

〔歯科技工概論〕

1 目標

歯科技工の概要について理解させ,歯科技工に必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 歯科医療及び歯科技工の意義と目的

(2) 歯科疾患と障害

(3) 咀嚼系器官

(4) 歯科技工業務

(5) 作業環境と衛生

〔歯牙解剖〕

1 目標

歯牙解剖に関する知識と技術を習得させ,歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 歯牙解剖概説

(2) 口腔

(3) 歯の周囲組織

(4) 歯の衛生と萌出

(5) 歯の解剖

(6) 歯群及び咬合

〔有床義歯技工学〕

1 目標

有床義歯技工に関する基礎的な知識と技術を習得させ,歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 総義歯技工学

(2) 局部床義歯技工学

〔歯冠修復技工学〕

1 目標

歯冠修復技工に関する知識と技術を習得させ,歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 歯冠修復概論

(2) 印象採得及び咬合採得

(3) 作業模型の製作

(4) メタルインレー

(5) 陶材インレー

(6) 被覆冠

(7) 継続歯

(8) 架工義歯(橋義歯)

〔矯正技工学〕

1 目標

歯科矯正技工に関する基礎的な知識と技術を習得させ,歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 歯科矯正概論

(2) 模型の製作

(3) 線屈曲の基本

(4) 自在鑞着(鑞接)法

(5) 歯科矯正装置の製作法と器材

〔小児歯科技工学〕

1 目標

小児歯科技工に関する基礎的な知識と技術を習得させ,歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 小児歯科概論

(2) 修復物の製作法

(3) 咬合誘導装置等の製作法

〔歯科鋳造学〕

1 目標

歯科鋳造に関する基礎的な知識と技術を習得させ、歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 鋳造理論

(2) 鋳造器具・材料

(3) 模型の製作

(4) 蝋型採得

(5) 鋳型の製作

(6) 鋳造

(7) 研摩

〔歯科理工学〕

1 目標

歯科技工に必要な歯科材料及び機械器具に関する基礎的な知識と技術を習得させ,歯科技工を適切に行う能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 歯科理工概論

(2) 歯科材料

(3) 歯科技工用機械・器具

〔歯科技工実習〕

1 目標

歯科技工に関する実際的な知識と技術を総合的に習得させ,歯科技工を適切に行うために必要な能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 有床義歯技工実習

(2) 歯冠修復物及び架工義歯(橋義歯)技工実習

(3) 歯科矯正技工実習

(4) 小児歯科技工実習

第3 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

1 各科目の指導に当たっては,できるだけ実験・実習を通して,実際的,具体的に理解させるように配慮するものとする。

2 各科目の指導を通して,実験・実習を行うに当たっては,事故の防止の指導を徹底し,安全と衛生に十分配慮するものとする。

3 特殊な機械・器具を使用して実習を行うに当たっては,校外における実習や見学などによって操作法を習得させるよう配慮するものとする。

第2節 精神薄弱者を教育する養護学校

第1款 各教科の目標及び内容

〔国語〕

1 目標

生活に必要な国語についての理解を深め,表現する能力を一層伸ばす。

2 内容

(1) 目的に応じて,効果的に聞いたり話したりする。

(2) 生活に必要な語句,文及び文章を正しく読んだり書いたりする。

〔社会〕

1 目標

社会の様子や働きについての関心と理解を深め,社会生活に必要な能力や態度を育てる。

2 内容

(1) 人の立場を理解し,互いに協力して役割や責任を果たす。

(2) 社会や国には,いろいろなきまりがあることを理解し,それらを守る。

(3) 公共の施設,機関などの働きを理解し,それらを適切に利用する。

(4) 生産,消費などに関する事柄を理解する。

(5) いろいろな地域の自然や生活の様子を理解し,文化財や行事を通して,人々の生活の移り変わりに関心をもつ。

〔数学〕

1 目標

生活に必要な数量や図形に関する理解を深め,それらを活用する能力と態度を育てる。

2 内容

(1) 生活に必要な数量の処理や計算をする

(2) 図形や図表を理解し,それらを生活に利用する。

〔理科〕

1 目標

自然の事物・現象についての理解を深め,自然を愛する豊かな心情を培う。

2 内容

(1) 生物について理解を深め,生命の大切なことを知る。

(2) 生活に関係のある物質や機械・器具の性質,仕組み及び働きについて理解する。

(3) 自然の事物・現象や自然と生活との関係を理解する。

〔音楽〕

1 目標

音楽の表現及び鑑賞の能力を高め,生活を明るく楽しいものにする態度と習慣を育てる。

2 内容

(1) いろいろな音楽を楽しく鑑賞する。

(2) 音楽を聴いて感じたことを体の動きで表現したりする。

(3) 打楽器や旋律楽器の奏法に慣れ,合奏や独奏をする。

(4) 独唱,齊唱,簡単な合唱などをする。

〔美術〕

1 目標

造形活動によって表現及び鑑賞の能力を高め,豊かな情操を養う。

2 内容

(1) 経験や想像をもとにして,創造的にかいたり,つくったり,飾ったりする。

(2) いろいろな材料や用具などの性質や扱い方を十分理解して,上手に使う。

(3) 自然や優れた造形品を鑑賞し,その美しさを感じ取るとともに,それらを大切にする。

〔保健体育〕

1 目標

適切な運動の経験や健康についての理解を通して,心身の調和的発達を図り,明るく豊かな生活を営む態度と習慣を育てる。

2 内容

(1) 体操,個人的スポーツ,集団的スポーツ,格技,ダンスなどの運動をする。

(2) 進んで規則を守り,互いに協力して,安全に運動する。

(3) 保健に関する基礎的な事項を理解する。

〔職業〕

1 目標

勤労の意義を理解させるとともに,職業生活に必要な能力を高め,実践的な態度を育てる。

2 内容

(1) 道具や機械などを合理的に使って安全に実習をする。

(2) 仲間と協力し,積極的に実習に参加する。

(3) 適切な進路選択のために,職業生活についての知識を深める。

(4) 現場実習を通して,実際的な職業生活を経験する。

(5) 職業生活に必要な健康管理や余暇利用の方法を知り,それらを生活に生かす。

〔家庭〕

1 目標

明るく豊かな家庭生活を営む上に必要な能力を高め,実践的な態度を育てる。

2 内容

(1) 家庭における役割を分担し,楽しい家庭づくりに協力する。

(2) 被服,食物,住居などに関する実習を通して,基礎的な知識と技能を習得する。

(3) 保育や看護などに関する事柄を理解し,その仕事に協力する。

(4) 消費や余暇利用の方法を知り,それらを生活に生かす。

〔その他特に必要な教科〕

学校教育法施行規則第73条の9のその他特に必要な教科は,地域や学校の実態及び生徒の進路・特性等により,特に必要がある場合に設けることができる。この場合においては,学校の設置者が,名称,目標,内容等について適切に定めるものとする。

第2款 指導計画の作成と各教科全体にわたる内容の取扱い

1 各教科の内容の全部若しくは一部を合わせ,又は各教科,道徳,特別活動及び養護・訓練の内容の全部若しくは一部を統合して指導計画を作成するに当たっては,個々の生徒の実態に即して適切に工夫する。

2 指導計画の作成に当たっては,生徒の精神発達の遅滞の状態や経験等を考慮しながら,実際に指導する事項を選定し,配列して,効果的な指導を行うことができるように配慮する。

3 「職業」及び「家庭」の指導計画の作成に当たっては,職業生活,家庭生活に必要な実際的な知識,技能及び態度を身につけさせる指導に重点を置くことが大切である。

第3章 道徳(精神薄弱者を教育する養護学校)

第1款 目標及び内容

道徳の目標及び内容については,小学部及び中学部における目標及び内容を基盤とし,更に,青年期の特性を考慮して,健全な社会生活を営む上に必要な道徳性を一層高めることに努めるものとする。

第2款 指導計画の作成と内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては,生徒や地域の実態を十分に考慮し,弾力性をもたせるものとする。
 2 内容の指導に当たっては,個々の生徒の精神発達の遅滞の状態や発達段階に即応して,適切に指導の重点を定めたり,指導すべき事項をできるだけ具体化したりする必要がある。

第4章 特別活動

第1節 盲学校、聾学校及び肢体不自由者又は病弱者を教育する養護学校

特別活動の目標,内容及び指導計画の作成と内容の取扱いについては,高等学校学習指導要領第3章に示すものに準ずるほか,次に示すところによるものとする。

1 指導計画の作成に当たっては,生徒の少人数からくる種々の制約を解消し,積極的な集団活動が行われるように配慮する必要がある。

2 生徒の経験を広め,社会性を養い,好ましい人間関係を育てるため,特に特別活動においては,高等学校の生徒及び地域社会の人々と活動を共にする機会を積極的に設けることが必要である。

第2節 精神薄弱者を教育する養護学校

第1款 目標及び内容

特別活動の目標及び内容については,小学部及び中学部における目標及び内容を基盤とし,更に,青年期の特性を考慮して,自律的・自主的生活態度を一層養うことに努めるものとする。

第2款 指導計画の作成と内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては,学校規模及び学級編成の実態に即するとともに,学級指導,生徒活動及び学校行事のそれぞれの関連性を考慮して指導する必要がある。
2 内容の取扱いに当たっては,個々の生徒の精神発達の遅滞の状態や発達段階に即応して,適切に指導の重点を定め,できるだけ具体的に指導する必要がある。
3 生徒の経験を広め,社会性を養い,好ましい人間関係を育てるため,特に特別活動においては,他の学校の生徒及び地域社会の人々と活動を共にする機会を積極的に設けることが必要である。

第5章 養護・訓練

第1款 目標

生徒の心身の障害の状態を改善し,又は克服するために必要な知識,技能,態度及び習慣を養い,もって心身の調和的発達の基盤を培う。

第2款 内容

A 心身の適応

1 健康状態の回復及び改善に関すること。

2 心身の障害や環境に基づく心理的不適応の改善に関すること。

3 障害を克服する意欲の向上に関すること。

B 感覚機能の向上

1 感覚機能の改善及び向上に関すること。

2 感覚の補助的手段の活用に関すること。

3 認知能力の向上に関すること。

C 運動機能の向上

1 肢体の基本動作の習得及び改善に関すること。

2 生活の基本動作の習得及び改善に関すること。

3 作業の基本動作の習得及び改善に関すること。

D 意思の伝達

1 言語の受容技能の習得及び改善に関すること。

2 言語の形成能力の向上に関すること。

3 言語の表出技能の習得及び改善に関すること。

第3款 指導計画の作成と内容の取扱い

1 指導計画の作成に当たっては,個々の生徒の心身の障害の状態,発達段階及び経験の程度に応じて,それぞれに必要とする第2款の内容を相互に関連づけて具体的な事項を選定し,個別にその指導の方法を適切に定めるものとする。
 2 指導計画の作成に当たっては,各教科・科目及び特別活動(精神薄弱者を教育する養護学校においては各教科,道徳及び特別活動)における指導と密接な関連を保つようにし,組織的,計画的に指導が行われるようにするものとする。
 3 内容の指導に当たっては,個々の生徒の心身の障害の状態及び能力・適性等に応じた具体的な目標を明確にし,生徒の意欲的な活動を促すようにするものとする。
 4 養護・訓練の時間の指導は,専門的な知識や技能を有する教師が中心となって担当し,全教師の協力のもとに,効果的な指導を行うようにするものとする。
 5 生徒の心身の障害の状態により,必要に応じて,専門の医師及びその他の専門家の指導・助言を求め,適切な指導ができるようにするものとする。

附則

 1 この告示は,昭和57年4月1日から施行する。ただし,改正後の盲学校,聾学校及び養護学校高等部学習指導要領は,同日以降盲学校,聾学校又は養護学校の高等部の第1学年に入学した生徒に係る教育課程及び全課程の修了の認定から適用する。
 2 第1章第2節第2款第2の1のすべての生徒に履修させる各教科・科目のうち,「現代社会」の履修については,当分の間特別の事情がある場合には,「倫理」及び「政治・経済」の2科目の履修をもって替えることができる。なお,この場合にあっては,「現代社会」の目標及び内容を考慮して指導するものとする。

別表 (第1章第2節第4款の3の(1)関係)


区分

学科名

盲学校

保健理療科,家政科,音楽科,調律科

聾学校

農業科,園芸科,機械科,窯業科,産業工芸科,デザイン科,印刷科,金属工業科,家政科,被服科,理容科,美容科,クリーニング科,美術科