NISE 本文へ 独立行政法人 国立特殊教育総合研究所
English お問い合わせ一覧
このウェブサイトについて 交通案内
TOP(What's NEW)
研究所の概要
各種お知らせ
Q&A
研究者・研究内容
研修・セミナー
教育相談の案内
国際交流
刊行物一覧
図書室利用案内・データベース
教育コンテンツ
研究所の運営について
関連リンク
情報公開
研究者・研究内容
本文 ユニバーサル・デザインの原則

ホームページに戻る

ユニバーサル・デザインの原則

(The Principles of Universal Design)

Version 1.1 - 12/7/95

 ユニバーサル・デザインの支持者たちが編集した、編者はアルファベット順に:Bettye Rose Connell, Mike Jones, Ron Mace,Jim Mueller, Abir Mullick, Elaine Ostroff, Jon Sanford, Ed Steinfeld, Molly Story, Gregg Vanderheidenである。

ユニバーサル・デザイン:

 製品や環境は、可能な限り最大限、改造や特別な設計を必要とすることなく,全ての人々にとって使いやすく設計する。

 筆者らはユニバーサル・デザインの原則を、環境や製品、コミュニケーションを含めて幅広く規定し、デザインの指針としてこれを確立し効果あるものとするために力を合わせて努力した。製品をデザインする者たちと環境デザインを研究する者たちからなる筆者らの作業部会は、現存するデザインを評価したり、デザインする過程において指針としたり、デザイナーと利用者の両者に、より利用しやすい製品や環境の特色を気付かせたりするときに利用するための7つのユニバーサル・デザインの原則を規定した。以下に7つの原則が記してある。これらの書式は次のようである、

原則の名前−原則を具体化するための主要概念を簡潔で容易に覚えやすい表現で示した。
原則の定義−デザインのための原則の根本的方針を要約して記した。
指針−原則に従ったデザインを実現しようとするときの主な要素を並記した。
(注:全ての指針が全てのデザインに関連しているとは限らない。)

原則1:公平な利用

 どのようなグループに属する利用者にとっても有益であり、購入可能であるようにデザインする。
指針:
1a.すべての利用者にいつでもどこでも同じように有益であるよう供給する。
1b.どのような利用者も差別したり辱めたりすることがない。
1c.すべての利用者のプライバシーや、安心感、安全性を可能な限り同等に確保する。

原則2:利用における柔軟性

 幅広い人たちの好みや能力に有効であるようデザインする。
指針:
2a.使用する方法を選択できるよう多様性をもたせて供給する。
2b.右利き、左利きでも利用できる。
2c.利用者が操作した通り容易に確実な結果が得られる。
2d.利用者のペースに応じることができる。

原則3:単純で直感的な利用

 理解が容易であり、利用者の経験や、知識、言語力、集中の程度などに依存しないようデザインする。
指針:
3a.不必要な複雑さは取り除く。
3b.利用者の期待や直感に一致させる。
3c.幅広い読み書きやことばの能力に対応する。
3d.情報はその重要性に応じて一貫性があるよう整理する。
3e.連続的な操作に対しては、それが効果的に促されるよう工夫する。
3f.仕事が終了するまでの間や終了した後に、タイムリーなフィードバックがある。

原則4:わかりやすい情報

 周囲の状況あるいは利用者の感覚能力に関係なく利用者に必要な情報が効果的に伝わるようデザインする。
指針:
4a.必要な情報は絵やことば、触覚などいろいろな方法を使って必要以上と思われるくらい提示する。
4b.不可欠な情報と,それ以外の周囲の情報とは十分コントラストをつける。
4c.必要な情報はあらゆる感覚形態に応じて出来る限りわかりやすくする。
4d.様々な方法を用いて基本要素を区別して伝達する(すなわち、手引きや指示が簡単に提供できるようにする)。
4e.感覚に制限がある人々が利用するいろいろな技術や装置は共用性があるよう供給する。

原則5:間違いに対する寛大さ

 危険な状態や予期あるいは意図しない操作による不都合な結果は、最小限におさえるようデザインする。
指針:
5a.危険や誤操作が最小限となるように要素を配置する(最も利用される要素を最も使いやすいようにし、危険性がある要素は取り除くか、分離するか、遮蔽する)。
5b.危険や間違いを警告する。
5c.フェイル・セーフ(安全性を確保する方法)を提供する。
5d.注意の集中が必要な仕事において、意識しないような行動が起こらないように配慮する。

原則6:身体的負担は少なく

 能率的で快適であり、そして疲れないようにデザインする。
指針:
6a.利用者に無理のない姿勢を維持させる。
6b.操作に要する力は適切にする。
6c.反復的な操作は最小限にする。
6d.持続的な身体的努力は最小限にする。

原則7:接近や利用に際する大きさと広さ

 利用者の体の大きさや、姿勢、移動能力にかかわらず、近寄ったり、手が届いたり、手作業したりすることが出来る適切な大きさと広さを提供する。
指針:
7a.座位、立位など、どのような姿勢の利用者であっても、重要な事柄がはっきり見えるようにする。
7b.座位、立位など、どのような姿勢の利用者であっても、すべての構成要素に手が届くようにする。
7c.腕や手の大きさに応じて選択できるよう多様性を確保する。
7d.支援機器や人的支援が利用出来るよう充分な空間を用意する。

 ユニバーサルデザインの原則は、決して良い設計をするためのあらゆる基準から構成されているわけではなく、一般に使いやすい設計の基準から構成されているにすぎない、ということを確認しておく必要がある。確かに、形の美しさや、費用、安全性、性別、文化的なふさわしさなど他の要素も重要であり、デザインの際これらの問題も充分考慮すべきである。

---------------
出典:http://trace.wisc.edu/docs/ud_princ/ud_princ.htm
訳:松本 廣(国立特殊教育総合研究所)
  小林 巌(東北大学)
11/5/1996,8/20/1997.
---------------

ホームページに戻る


Copyright(C)2003 独立行政法人 国立特殊教育総合研究所