脳科学セミナー
平成21年度 第3回脳科学セミナー
趣旨
近年著しい進歩を遂げつつある脳科学は社会全般に大きな関心を集めています。そして、脳科学の研
究成果を教育に活かすこと、及び教育に活かせる脳科学研究を進めることは、我が国を含めた先進諸国
の政策となっております。一方で脳科学に関する、必ずしも十分な科学的根拠を持たない情報や、十分
な検証がなされていない情報の流布も少なくない現況があります。
この状況を踏まえ、国立特別支援教育総合研究所では特別支援教育と脳科学に関する最新の正確な
情報を分かりやすく提供し、脳科学を特別支援教育に活用する可能性について、また特別支援教育と関
連した脳科学の発展を推進していく活動を行っています。その一環として脳科学セミナーを開催してきて
おります。
今回は、国連総会において毎年4月2日が世界自閉症啓発デーとすることが決議される等、近年その
理解・啓発が重視されている自閉症に関する最新の脳科学の研究成果を紹介します。さらにそれを基に
教育・保護者の立場から、日頃の疑問点を専門家に聞くと同時に、自閉症のある人をどのように教育・
養育するかの課題に直面している立場から、現在の脳科学の研究成果がどのように活用できるのか、脳
科学が将来どのように役立つのか、そうなるような研究のためには関係者がどのように協力していけるの
か、について参加者を含めて話し合っていくことを計画しております。
主催
国立特別支援教育総合研究所 ( 要事前登録 : 参加無料 )
定員 (定員に達し申し込み〆切ました。FAX、E-mailでの受付は終了しております。)
200名
日時
平成22年3月13日(土曜日) 午前 10時 開始 (9時30分より受付開始)
場所
国立オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟 国際会議室
住所 : 郵便番号151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3番1号
Tel : 03-3469-2525
プログラム
【講演】自閉症の脳科学(10時~16時30分)
10:00 |
セミナーの趣旨 教育と脳科学の橋渡し(bridging)と今後の展望 西牧 謙吾 (国立特別支援教育総合研究所) |
10:05 |
講演 自閉症に関する脳科学のトピックス 渥美 義賢 (国立特別支援教育総合研究所) |
11:20 | 昼休み・昼食 |
12:30 |
講演 自閉症の発達メカニズム 神尾 陽子氏 (国立精神・神経センター 精神保健研究所 児童・思春期精神保健部) |
13:45 | 休憩 |
14:00 |
講演 コミュニケーションの発達と自閉症 中村 克樹氏 (京都大学霊長類研究所 高次脳機能分野) |
15:15 | 休憩 |
15:30 |
シンポジウム 自閉症の理解・支援と脳科学―脳科学と養育・教育の橋渡し― 司会: 西牧 謙吾 (国立特別支援教育総合研究所) シンポジスト: 神尾 陽子氏(国立精神・神経センター 精神保健研究所 児童・思春期精神保健部) 中村 克樹氏(京都大学霊長類研究所 高次脳機能分野) 杉山 雅治氏(NPO法人 東京都自閉症協会 理事) 渥美 義賢 (国立特別支援教育総合研究所) 大城 政之 (国立特別支援教育総合研究所) 保護者・教育実践者の立場から、日頃の疑問点を専門家に聞いて正確な情報を共有することを目的の一つとしています。さらに、自閉症のある人の理解と支援に関して、脳科学が現在及び将来どのように役立つのか、関係者が協力し合って脳科学が適切に活用され自閉症のある人の理解と支援を一層発展させるための課題と展望等、について会場の参加者を交えて話し合います。 |
16:30 | 終了 |
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