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      国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジン
         第126号(平成29年9月号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NISE(ナイセ)━━━
■目次
【お知らせ】
・研究所公開のお知らせ
・研究成果報告書と研究成果報告書サマリー集をWebサイトに掲載
・平成29年度特別支援学校寄宿舎指導実践協議会の開催(終了報告)
・平成29年度発達障害教育実践セミナーの開催(終了報告)
・「特別支援学級に在籍する自閉症のある児童生徒の自立活動の指導」に関
する第2回公開研究成果報告会の開催(終了報告)
【NISEトピックス】
・業務部の活動紹介(5) 発達障害教育推進センターの活動について
【研究紹介】
・「ことばの教室」がインクルーシブ教育システム構築に果たす役割に関す
る実際的研究-言語障害教育の専門性の活用-
【連載コーナー】
・「地域実践研究員」だより[第2回]
【NISEダイアリー】
【特別支援教育関連情報】
・MIM理解セミナー・MIMサミット開催のお知らせ
【研修員だより】
【アンケートのお願い】
【編集後記】

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【1】お知らせ
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●研究所公開のお知らせ
 本研究所の一般公開を11月11日(土)に開催します。
 本年度の研究所公開は、「つかめ情報!がっつり体験!つながる特総研!
~障害について考えよう~」を全体テーマとして、学校や生活環境における、
障害のある子どもと共に学ぶための様々な配慮や工夫等をわかりやすく体験
していただきながら紹介します。
 また、障害者スポーツ体験として、パラリンピックの正式種目である車椅
子バスケットボール体験会や昨年度好評だった特別支援学校の生徒によるあ
ん摩マッサージ体験、さらに、横浜高校野球部元監督渡辺元智氏による講演
等を実施する予定です。詳細は、次号にてお伝え致します。
 皆様お誘い合わせの上、お気軽にお越しください。

●研究成果報告書と研究成果報告書サマリー集をWebサイトに掲載
 平成28年度は、「知的障害教育における『育成すべき資質・能力』を踏ま
えた教育課程編成の在り方-アクティブ・ラーニングを活用した各教科の目
標・内容・方法・学習評価の一体化-」など、基幹研究(障害種別研究)2
課題について、研究成果をとりまとめました。各研究成果報告書の全文につ
いては、8月末に研究所Webサイトに掲載いたしましたので、詳細について
は必要に応じ、閲覧、ダウンロードしていただければと考えております。
 また、これらの研究成果を広く普及するため、その内容を簡潔にまとめた
「研究成果報告書サマリー集」を本研究所Webサイトに掲載するとともに、
全国の市区町村教育委員会等へ配布しておりますので、是非ご活用ください。

○研究成果報告書サマリー集はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/7,13390,32,133.html
○研究成果報告書はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/7,0,32,142.html

●平成29年度特別支援学校寄宿舎指導実践協議会の開催(終了報告)
 7月27日(木)、本研究所において平成29年度特別支援学校寄宿舎指導実
践協議会を、全国特別支援学校長会(以下、全特長)との共催により開催し
ました。寄宿舎指導員の全国レベルでの研修会、情報交換の場は非常に少な
く、各都道府県教育委員会等から推薦された62名の寄宿舎指導員等が参加し
ました。
 先ず、午前中は文部科学省による「特別支援教育の動向、施策等について」
と題した行政説明、続いて、全特長副会長である東京都立文京盲学校長桑山
一也氏による「多様な教育的ニーズに応じる寄宿舎指導の在り方~私だから
できる、とっておきの方法~」と題した基調講演を行いました。この中では、
先頃告示された新学習指導要領についても寄宿舎指導に関連付けて説明され
ました。
 午後からは、視覚障害教育、聴覚障害教育、知的障害教育、肢体不自由教
育・病弱教育の各障害種に分かれて部会別協議を行いました。寄宿舎生の多
様化(障害の重度・重複化、年齢幅)、入舎生数の減少、避難訓練の実施方
法、寄宿舎だからこそできる指導、寄宿舎指導員が日頃抱えている課題やそ
の工夫などが協議されました。

●平成29年度発達障害教育実践セミナーの開催(終了報告)
 7月28日(金)に一橋大学一橋講堂にて「発達障害教育実践セミナー」を
開催しました。このセミナーは、教員及び教育委員会等の関係者に対し、広
く発達障害教育の理解推進と実践的な指導力向上を図ることを目的として新
たに始めた事業です。今年度は、テーマを「通級による指導に期待されるこ
と」としました。午前は筑波大学教授の柘植雅義氏よる基調講演と、小学生
時代に通級による指導を受けていた大学生の方と、指導を担当していた堀川
淳子氏、文部科学省の田中裕一氏によるシンポジウムを行いました。午後は
「的確な実態把握・アセスメントと効果的な指導」、「通常の学級と通級に
よる指導の連携と学びの連続性」、「中学校・高等学校における通級による
指導の在り方」の3つの分科会に分かれグループ協議を行いました。いずれ
の分科会においても、講師による話題提供を受けて活発な協議が行われまし
た。

●「特別支援学級に在籍する自閉症のある児童生徒の自立活動の指導」に関
する第2回公開研究成果報告会の開催(終了報告)
 8月10日(木)に、自閉症教育研究班の研究成果の普及と自閉症のある子
どもの自立活動の指導についての理解を深めるために、本研究所で標記報告
会を開催しました。当日は、小・中学校の特別支援学級等の教員や指導主事
93名が参加されました。本会では、当研究班より「自立活動の授業を組み立
てる上での要点」の解説と研究協力機関の実践報告を行いました。また、今
年度は新たに千葉県総合教育センターの調査研究事業の紹介と自校の自立活
動の実践や課題について情報交換を行う分科会も実施しました。加えて、当
日は、筑波大学附属久里浜特別支援学校で教材・教具の展示を行いました。
参加者より、「先進的な取組の情報が得られた」「日頃の実践上の悩みを共
有できた」等の感想をいただきました。今後も特別支援学級等の先生方の専
門性の向上に資するために継続的に本会を開催し、自立活動の指導等に関す
る情報を発信していきます。

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【2】NISEトピックス
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●業務部の活動紹介(5) 発達障害教育推進センターの活動について
                            笹森 洋樹
           (発達障害教育推進センター長/上席総括研究員)

 発達障害教育推進センターでは、発達障害教育に関する最新の情報につい
て、Webサイトや展示室の公開等を通じて、教員や保護者をはじめ広く国民
に提供し、理解啓発を一層推進するとともに、教育現場で必要な基本的な知
識と指導・支援に関する具体的な情報を提供しています。また、教育実践セ
ミナーの開催、地域理解啓発事業等の実施を通じて、発達障害教育に関する
研究成果の普及や、発達障害に関する理解推進と実践的な指導力の向上を図
っています。
・Webサイトによる情報提供:7つのコンテンツがあります。「指導・支援」
では、発達障害のある子どもの特性を踏まえた具体的な指導・支援について
解説しています。「研修講義」では、教員向けの講義を動画で配信していま
す。一部はYouTubeでも配信しています。「教材・支援機器」では、教材教
具等をデータベース形式で紹介しています。「研究紹介」では、研究や文献
等を紹介しています。「施策法令」では、国の施策や法令、支援事業等の最
新の情報を提供しています。「教育相談」では、具体的な相談内容をQ&A
で掲載しています。「イベント情報」では、全国各地のイベントや研修会等
の情報を紹介しています。
・教材教具の展示室の公開、展示会の実施:展示室では、発達障害に関する
基本的な理解、対応や支援に関するパネルや参考図書の展示、教材教具や支
援機器等の展示をしています。教育委員会等と連携した地域展示会も実施し
ています。
・発達障害教育実践セミナーの開催:最新情報や各地の取組の紹介、実践事
例の報告、研究協議等を通じて、発達障害教育の理解推進と実践的な指導力
の向上を図ることを目的として、発達障害教育実践セミナーを開催していま
す。今年度は「通級による指導」をテーマとしています。
・発達障害理解啓発事業の実施:都道府県及び市区町村教育委員会等と連携
し、地域理解啓発事業を実施しています。教員や保護者のみならず、地域住
民や企業の方など広く一般の方々への理解を図るために展示やワークショッ
プを行います。今年度は4カ所で実施します。
・関係機関との連携:厚生労働省の発達障害情報・支援センターと連携し、
国民への理解啓発や支援の充実等を図っています。横須賀市の地域事業とし
て、教育委員会、筑波大学附属久里浜特別支援学校、自閉症児者親の会と共
催で、世界自閉症啓発デーin横須賀も開催しています。

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【3】研究紹介
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●「ことばの教室」がインクルーシブ教育システム構築に果たす役割に関す
る実際的研究―言語障害教育の専門性の活用―
          牧野 泰美(研修事業部上席総括研究員/言語班長)

 我が国の言語障害教育はことばの教室(言語障害通級指導教室及び言語障
害特別支援学級)を中心に発展してきました。しかし、ことばの教室は人事
異動による担当教員の入れ替わりが激しい実態に加え、担当教員が一人の場
合も多く、校内において教員同士で学び合うことが困難なこと、教育センタ
ー等における言語障害に関する研修講座が少ないことなどから、専門性の維
持・向上・継承に向けた方策の構築は喫緊の課題となっています。一方、子
どもの成長・発達過程における課題が「ことば」の側面に現れることも多く、
ことばの教室が地域の相談・支援の窓口としての機能をもつ等、ことばの教
室の専門性への期待は大きいと考えられます。したがって、ことばの教室が
有する専門性の活用も含めて地域において果たせる機能・役割を検討するこ
とは、インクルーシブ教育システム構築を推進していく上でも大きな意義を
もつと考えられます。そこで本研究は、ことばの教室担当教員の言語指導等
の専門性の維持・向上・継承をどのように図っていくのか、その方策を検討
・構築すること、ことばの教室が、地域において、インクルーシブ教育シス
テム構築にどのような役割を果たせるのか、言語障害教育の専門性の活用の
観点も含めて検討・整理することの2点を目的とし、平成27年度、28年度の
2年間にわたり取り組みました。
 専門性の維持・向上・継承に向けて多く取り組まれているのは、ことばの
教室担当教員の組織(都道府県単位、地区単位等)が行う研修会であり、言
語障害に関する知識や指導技術はもちろん、他障害に関する知識、子どもの
見方、発達や心理等に関する幅広い内容が取り上げられていること、研修の
形態、内容、方法等の工夫がなされていること、啓発冊子や事例集等の作成
により専門性を高める努力がなされていること等が明らかになりました。ま
た、ことばの教室が在籍学級との連携を図ったり、校内や地域の支援システ
ムに関与したりしている実態も見られました。
 本研究から、ことばの教室の担当教員は、言語障害独自の専門性を基本に
もちつつも、個々の教育的ニーズに応じる視点や教育相談の視点をもち、関
係者・関係機関との連絡調整をする能力等が求められていると考えられ、イ
ンクルーシブ教育システム構築の中で、子どもの発達やことばに関わる専門
家としての役割、特別支援教育の視点を有する教員としての役割を担ってい
ることが示唆されました。

○本研究の研究成果報告書はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/7,13594,32,142.html

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【4】連載コーナー
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●「地域実践研究員」だより[第2回]
「インクルーシブ教育システム構築に向けた研修に関する研究」
             地域実践研究員(長期派遣型) 藤川 くみ
                       (青森県立八戸盲学校)

 研究室から見える広大な海ときれいな夕日に驚いていた日々からあっとい
う間に4か月が経とうとしております。大学卒業後10数年間、学校で子ども
たちとともに過ごしてきた私にとって、久里浜に来たばかりの頃は、子ども
の声が聞こえない静かな研究所での生活に全く見通しがもてず不安でいっぱ
いでした。今ではそんな不安がなくなるほど、充実した毎日を過ごせていま
す。それは他県の地域実践研究員の方々との情報交換はもちろんのこと、研
究所の先生方からたくさんの刺激を受けているからだと思います。研究所は、
新しいことを学べるだけでなく、これまで経験してきた教育活動についてい
ろいろと再確認することもできる場所です。
 地域実践研究では、青森県の高等学校における特別支援教育の現状と課題
を調査により把握し、特別支援学校のセンター的機能の効果的な活用につい
て研究しています。どのような研修内容や方法を提案するとインクルーシブ
教育システムにおいて、理想的な学校づくりができるかを検討・整理してい
ます。
 研究を進める中で、たくさんの方々に協力をいただいており、人とのつな
がりの大切さを今一番、感じています。これからも一期一会を大切にし、研
究を通して得られたたくさんの知識と人とのネットワークを青森県に少しで
もお返しできるよう、研究に励みたいと思います。

「交流及び共同学習の推進に関する研究」
            地域実践研究員(長期派遣型) 遠藤 麻衣子
                    (静岡県立沼津特別支援学校)

 研究所の窓の外に広がる久里浜の海は、キラキラと光りとても色彩豊かで
す。春から夏へと季節が移るにつれて、また陽射しによってその青の深さを
変え、初めて海の近くで生活する私に、いつも新たな感動を与えてくれます。
こちらに来て4ヶ月が経ちました。新たな環境、そして地域実践研究員とい
う立場になって感じることは、「つながり」と「感謝」です。
 「交流及び共同学習の推進に関する研究」では、静岡県は昨年度に続き2年
目の参画となります。地域での「共生・共育」を目指し、居住地校交流がさら
に充実して広がっていくよう、市町の教育委員会の協力を得て、副次的な籍
「交流籍」の導入を進めるモデル事業に取り組んでいます。
 この研究では、1年目は特別支援学校の視線から、2年目は通常の学級の
視線から、「交流及び共同学習」における障害のない子どもと障害のある子
どもの双方の意義や在り方を検証します。研究に携わる中で、学校教育はた
くさんの方々に支えられているということを、改めて実感しています。
 また、研究所の先生方と意見を交わし思考する中で浮かんでくるのは、こ
れまでに小学校や特別支援学校でかかわってきた子どもたち、保護者や家族
の皆さん、そして先生方、一人一人の顔です。研究は子どもたちに直接的な
かかわりはなくても、研究成果として子どもたち一人一人に還っていくもの
であり、子どもたちとつながっているものだと感じています。
 「交流及び共同学習の推進に関する研究」に携わる貴重な経験と学びの機
会をいただけたことに感謝の気持ちを忘れず、少しでも研究に寄与し、導き
出す研究成果を地域に、子どもたちに還元できるよう、精一杯努力していき
たいと思います。

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【5】NISEダイアリー
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            「改訂の視点」
           宍戸 和成(国立特別支援教育総合研究所理事長)

 特別支援学校の学習指導要領等が改訂され、7月にその説明会が開かれた。
改訂に当たっては、トップダウンの視点とボトムアップの視点があると思う。
前者は、教育を取り巻く大きな流れの中での改善の視点である。今回の改訂
であれば、カリキュラム・マネジメントやアクティブ・ラーニング、小・中
学校等における特別支援教育の推進などの視点である。それでは、後者は何
になるか。一つは、学校現場からの視点である。例えば、今回の改訂を機に
どのような教育実践を可能にしたいか、そんなことが挙げられると思う。
 自立活動の指導を特別支援学級やいわゆる通級指導教室で、より効果的か
つ適切に実践できるようにしたいというのも、それに該当すると考える。
 また、知的障害特別支援学校で用いられる教科についても同様である。特
別支援学級で、より一層適切に活用してもらう必要がある。そんなことを考
えていて、今回、知的の教科を大幅に改訂した理由を振り返ることになった。

 少ない経験だが、知的障害等の子どもを指導する特別支援学校の授業を見
たことがある。そこで、気が付いたことが二点ある。
 一つは、指導案に書かれた計画が全て終わってしまうと、まだ授業時間が
残っているのに、指導を終了してしまう場面に何度か遭遇したことである。
つまり、予定した活動をやり終えてしまったので、授業は終わりだという発
想だと思った。目標も達成したというのかもしれないが、見方を変えると、
目標が易し過ぎたのかもしれない。なぜ、その場で目標を高めたり、活動内
容を工夫したりしないのだろうかと考えた。これは、二つ目のことに繋がる。
目標の設定と指導内容の設定に課題はないかということだ。本時のねらい、
単元の目標、そして、教科の目標、学年の目標などをどれだけ緻密に設定す
るか。そして、それらと指導内容との関連をどれだけ有機的に保てるか。そ
れが学校現場の課題でもあるように思う。だから、知的の教科を見直したと
考えてはどうか。何も、小学校等の見直しに準じただけではないと考えたい。
最初に述べたように、ボトムアップの視点からの改訂を考えることが大切だ。

 知的の教育においては、これまで、授業における様々な「活動」が構想さ
れてきた。ダイナミックなものもあれば、子どもの生活に密着したもの、興
味・関心に即したものなど、これからも引き継ぎたいものが沢山ある。しか
し、時代の流れの中で、十分吟味されずに形だけ受け継がれたものはないの
だろうか。たまたま「単元学習」について調べていたら、アクティブ・ラー
ニングとの関連を述べた資料が幾つか見付かった。「活動あって学びなし」
という言葉も出て来た。これらは、知的障害教育における生活単元学習と直
接結び付く訳ではないが、改訂を機に改めて考えてみることは必要だと思う。
「目標」と「内容」の関連をより密にしていくためにも。
※8月号のNISEダイアリーで、私の聞き間違いから、卒業していない生徒を
 卒業したように書いてしまいました。確認が不足していたことを心よりお
 詫びいたします。そして、「その後、その生徒達がそれぞれの進路を見付
 け、無事、社会へ飛び出していくのを期待したい。」と、訂正させていた
 だきます。

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【6】特別支援教育関連情報
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●MIM理解セミナー・MIMサミット開催のお知らせ
 多層指導モデルMIM(ミム)は、通常の学級に在籍する子どもの様々なニ
ーズに対応し、学びを支えていこうとする学力指導モデルです。今回、より
広くMIMの考え方を知って頂くことで、子どもたちに楽しく、手応えのある
学びを提供したいとの思いから、“MIMって何?”をテーマに、「MIM理解セ
ミナー」を開催します。MIMとは何か、MIMにおいて大切にしていること、模
擬授業等をご紹介する予定です。
 そしてもう一つ。こちらは、“MIMを地域ワイドで導入している地域、導
入を検討している地域で推進役を担われている行政のお立場におられる先生
方等との間で、お互いに支え合えるようなネットワークづくり”をテーマに、
「MIMサミット」を開催します。当日は、既にMIMを地域で導入し、数年が経
過している地域から話題提供を頂くとともに、MIMを実践する中での効果や
課題等についても参加者間で協議を行う予定です。ご参加をお待ちしており
ます。

<MIM理解セミナー>
 日時: 平成29年12月23日(土・祝) 13:00-16:00
 場所: トークネットホール仙台(仙台市民会館)
 定員: 250名
<MIMサミット>
 日時: 平成29年12月22日(金)10:00-16:00
 場所: (東京都)大田区産業プラザPiO
 定員: 70名

詳細につきましては、MIMのWebサイトの「MIMニュース」の中で告知してい
きます。→
 http://forum.nise.go.jp/mim/?page_id=16

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【7】研修員だより
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 今号は、平成28年度第三期特別支援教育専門研修を修了された戸谷健史先
生からお寄せいただきました。

「特総研で過ごした日々とこれから」
       戸谷 健史(信州大学教育学部附属特別支援学校 小学部)

 私は今年の1月から2か月間、特別支援教育専門研修に参加しました。全
国から集まった研修員の先生方と、特別支援教育の最新の動向について講義
を受けたり、演習をしたりして充実した日々を送りました。中でも、特総研
の研究員の先生方や第一線で活躍されている専門家の方々と直接話をする機
会を頂いたことで、インクルーシブ教育システムの理解が深まりました。そ
して、共生社会の実現のためには、以下の3つが重要であると考えるように
なりました。1つは、まずは自分自身の授業の質を高めること。1つは、自
分の学校の取り組みを、根拠を示しながら外部に発信すること。1つは、地
域の様々な学校種の先生方と、日々の取り組みや悩みを情報交換することで
す。このようにして教師が連携し、学校種を越えて子どもたちをチームとし
てサポートしていける、そんな地域にしていきたいと考えています。
 また、研修員の先生方とは、各地の特別支援教育の動向から始まり、食べ
物や風習といった文化、趣味など、様々なことを語り合い、友情を深めまし
た。この夏も、同期の先生方とお会いし、互いの実践を熱く語り合い、「こ
れからもつながっていきましょう」と約束しました。このように、『特別支
援教育を推進していく』という同じ志をもった仲間が日本全国にいることは、
私の心の支えです。この絆をこれからも大切にしたいです。

○信州大学教育学部附属特別支援学校のWebサイトはこちら→
 http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/fuzoku/tokushi/

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【8】アンケートのお願い
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 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。

○アンケートはこちら→
 https://www.nise.go.jp/limesurvey/index.php?sid=21456&lang=ja

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【9】編集後記
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 いよいよ2学期の始まりですね。皆様、充実した夏休みを送ることができ
たでしょうか。今年は不安定な天候、猛暑と、何かと厳しい夏だったと思い
ます。体調を崩さないようにお気を付けください。
 8月のお盆の時期に、10年前(平成19年度)の専門研修の先生方による同
窓会がありました。(私もそうですが)小さなお子さんを連れてこられた方
も多く、ゆっくりと話ができるという状況ではなかったのですが、とても楽
しいひと時を過ごすことができました。
 猛暑を吹き飛ばす元気をたくさんいただきました。こうした先生方とのつ
ながりを通して、改めて研究所が果たすべき役割について考えさせられるき
っかけとなりました。
                   (第126号編集主幹 玉木 宗久)

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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第126号(平成29年9月号)
       発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
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