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      国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジン
         第57号(平成23年12月号)
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東日本大震災で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。
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■目次
【1】お知らせ
【2】NISEトピックス
【3】研究紹介
【4】連載コーナー
【5】特別支援教育関連情報
【6】研修員だより
【7】アンケートのお願い
【8】編集後記
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【1】お知らせ
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★NEWS★
●平成23年度交流及び共同学習推進指導者研究協議会を開催しました

 平成23年11月21日から11月22日、本研究所において、文部科学省の協力を
得て交流及び共同学習推進指導者研究協議会を開催しました。
 本研究協議会は、各都道府県等において障害のある児童生徒と障害のない
児童生徒との交流及び共同学習を推進する立場にある教職員による研究協議
等を通じ、各地域における交流及び共同学習と障害の理解推進に資すること
を目的として、毎年開催しているものです。
 本年度は全国から71名の教職員が参加し、研究・調査報告、実践報告、行
政説明等に続き、分科会別研究協議が行われました。

●平成23年度特別支援教育コーディネーター指導者研究協議会を開催しまし
た

 平成23年11月28日から11月30日、本研究所において、特別支援教育コーデ
ィネーター指導者研究協議会を開催しました。
 本研究協議会は、各都道府県等において、特別支援教育コーディネーター
の研修・活動等に関して指導的立場にある教職員による研究協議を通じ、各
地域におけるコーディネーターの研修や活動の充実に資することを目的とし
て、毎年開催しているものです。
 本年度は全国から78名の教職員が参加し、コーディネーターの活動、研修
及びコーディネーターを支える取組について、講演、関係研究活動報告、参
加者からの話題提供を受けた研究協議が行われました。

●平成23年度国立特別支援教育総合研究所セミナー参加申込みの受付を開始
しました

 前号で、平成23年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの開催について
ご案内したところですが、12月1日から参加申込みの受付を開始しました。
 参加申込は、原則として、本研究所Webサイトにおいて、直接お申し込み
ください。多数のご参加をお待ちしております。

 ◆テーマ:今、特別支援教育に求められるもの
      -子どもを守るために、子どもを育てるために-
 ◆期日:平成24年1月31日(火)、2月1日(水)
 ◆会場:国立オリンピック記念青少年総合センター
 ◆申込み期間:平成23年12月1日(木)~12月26日(月)

 ○国立特別支援教育総合研究所セミナーの詳細・参加のご案内はこちら→
  https://www.nise.go.jp/cms/9,5454,22,119.html

●平成24年度特別支援教育専門研修・研修員の推薦について

 前月号でお知らせしました、「平成24年度国立特別支援教育総合研究所研
修計画」に基づき、特別支援教育専門研修(年三期制、3コース)の実施要
項を作成し、各都道府県教育委員会等に研修員候補者推薦の照会を開始しま
した。
 この「特別支援教育専門研修」(年三期制、3コース)は、障害のある幼
児児童生徒の教育を担当する教職員に対し、専門的知識及び技術を深めさせ
るなど必要な研修を行い、その指導力の一層の向上を図り、今後の各都道府
県等における指導者としての資質を高めることを目的としています。
 本研修においては、特別支援学校教諭の一種又は二種免許状の取得に必要
な単位の習得を目的とした、教育職員免許法に基づく免許法認定講習及び教
育職員免許状の更新講習(必修、選択領域合わせて30時間)を合わせて開設
する予定です。

 ◆推薦期限:平成24年1月31日(火)厳守
 ◆研修期間等
  [第一期:知的障害・肢体不自由・病弱教育コース]
        知的障害教育専修プログラム、
        肢体不自由教育専修プログラム、
        病弱教育専修プログラム
       平成24年5月7日~7月6日、80名
   *本コースでは、期間中以下の重点選択プログラム(1週間)を別途
    編成します。
      1.知的障害を伴う自閉症
      2.重度・重複障害
      3.支援機器・教材等活用(平成24年度より名称変更)
  [第二期:視覚障害・聴覚障害教育コース]
        視覚障害教育専修プログラム、
        聴覚障害教育専修プログラム
       平成24年9月5日~11月8日、40名
  [第三期:情緒障害・言語障害・発達障害教育コース]
        自閉症・情緒障害教育専修プログラム、
        言語障害教育専修プログラム、
        発達障害教育専修プログラム
       平成25年1月9日~3月15日、80名

 ○平成24年度特別支援教育専門研修実施要項はこちら→
  https://www.nise.go.jp/cms/news/9,5571,21,116.html

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【2】NISEトピックス
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★トピックス★ 
●教育相談部の活動紹介
            笹本 健(教育相談部 上席総括研究員/部長)

 教育相談部では、(1)各都道府県等における特別支援教育推進のための
教育相談機能の質的向上に対する支援、(2)各都道府県では対応が困難な
教育相談等の実施、に関する事業を行っています。これらの事業のうち、「
教育相談情報提供システム」と「海外日本人学校等への支援」に関する活動
について紹介いたします。
 <教育相談情報提供システム>
 教育相談情報提供システムは、教育相談を行う上で必要となる情報を提供
し、教育相談担当者、および障害のある子どもの教育相談活動に関わる担当
者に活用して貰うことを目的としています。昨年度までは「教育相談データ
ベース」として、一部の都道府県教育センター等に対し、個人情報の保護の
観点からIDやパスワ-ドを使用することにより、限定的に運用を行ってい
ました。
 教育相談情報提供システムでは、既存の情報の蓄積や新たな内容の追加を
行うとともに、情報提供の範囲を拡げていくことを計画しています。
 現在、提供されている内容には、(1)教育相談・コンサルテーションに
関する基礎知識や基礎情報、(2)教育相談・コンサルテーションの事例、
(3)教育相談に関する文献情報、(4)教育相談に関する地域資源情報、
等があります。さらに今後は、教育相談の研修に関する資料の提供を予定し
ています。また、情報提供の範囲を都道府県教育センターだけではなく、特
別支援学校にも広げることを計画するとともに、内容の一部については、一
般への公開も検討しています。
 <海外日本人学校等への支援>
 海外にある日本人学校や補習校に対し、障害のある子どものための教育相
談ならびに関連機関に対するコンサルテーションを展開しています。具体的
には、(1)ICT等を活用した海外日本人学校・補習授業校への教育相談
やコンサルテーション活動、(2)海外日本人学校・補習授業校に在籍する
子どもの夏期休業期間を利用した来所による教育相談活動、(3)海外に支
社等を有する企業との教育相談支援機関等とのネットワーク構築に関する活
動、等です。近年は特に、(3)に関わって、海外に派遣される企業社員家
族からの教育相談が増加しています。
 また、上記(1)~(3)等の支援の一環として、企業向けに「障害のあ
る子どものいる家族を海外派遣する時に」、保護者向けに「障害のある子ど
もを帯同して海外生活を送る場合に」、学校向けに「日本人学校・補習校に
おける特別支援教育」の各冊子を刊行しました。

★海外情報の紹介★
●カリフォルニア州サクラメントにおける軽度知的障害者の高等教育以降の
学びの支援
             工藤 傑史(教育研修・事業部 総括研究員)

 平成23年10月10日から10月14日、「専門研究B 特別支援学校(知的障害)
高等部の軽度知的障害のある生徒に対する教育課程に関する研究」にかかる
情報収集のため、米国カリフォルニア州サクラメントを訪問しました。
 カリフォルニア州では、リハビリテーション省(Department of Rehabil
itation)が管轄する障害がある人たちの様々な移行支援プログラムが用意
されています。現在、州が力を入れて進めているものの一つに、軽度知的障
害や発達障害がある人たちがコミュニティカレッジ(公立の短期大学)で学
ぶ“College to Career”プログラムがあります。訪問したサクラメントシ
ティカレッジにおいても同プログラムが開設され、軽度知的障害がある人た
ちがキャンパスライフを体験しながら、リソースセンターのアセスメントや
支援のもとに自立に必要なアカデミックスキルや職業訓練、生活の自立に関
わる様々なプログラムを学んでいました。
 また一方で、学校卒業後に“働きながら学ぶ”プログラムも民間の支援団
体で行われています。歴史があるDDSO(Development Disabilities Servic
e Organization)では、集団活動への参加を通してライフスキルを学ぶプロ
グラムや、陶芸やタイル画の制作、映画制作などの余暇活動や芸術活動を支
援するプログラム、基本的なアカデミックスキルを学ぶプログラム、日常生
活の自立に必要な食事等の生活スキルなどを学ぶプログラムなどが開設され、
多くの知的障害者が参加していました。
 いずれにおいても、仲間とともに生き生きと学ぶ姿は印象的で、改めて高
等教育以降の学びの大切さを感じました。

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【3】研究紹介
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●専門研究B(重点推進研究) 特別支援学級における自閉症のある児童生
徒の「カリキュラムアセスメント」(仮称)に基づいた教育課程編成に関す
る実証的研究(平成22~23年度)
       研究代表者 廣瀬 由美子(教育情報部 上席総括研究員)

 【本研究の背景と目的】
 近年、自閉症・情緒障害特別支援学級(以下「自・情学級」)は急増傾向
にありますが、教育課程の編成においては知的障害特別支援学級との混同が
みられ、指導内容や指導方法において自閉症の特性を踏まえていない現状が
あります。本研究は、国語科カリキュラムアセスメントシート(以下「国語
科CA」)を作成し、自・情学級に在籍する知的発達の程度が標準から軽度
の自閉症の児童生徒に国語科学習の習得状況をアセスメントすることで、自
閉症の特性に、より対応した国語科指導の在り方を検討することが可能とな
り、教育課程の編成に寄与できると考えて実施しています。
 【中間報告】
 国語科CAでは、国立教育政策研究所による国語科評価規準(2002)を使
用し、さらに自閉症の認知特性を考慮し、評価規準の内容を詳細に分割しま
した。研究協力機関である8校の自・情学級担任は、そのシートを使って、
対象の児童生徒の国語科学習の習得状況を確認しました。その結果、(1)
当該学年の漢字はおおむね習得されている、(2)文学教材の特に心情を想
像したり、比喩的表現を理解したりすることが難しい、(3)興味関心の幅
が狭く、国語科学習に対する動機づけを高める必要がある、(4)同じ課題
でも出題の仕方が違うだけで混乱するなど、履修しにくい内容と瞬時に理解
できる内容とにばらつきがあることなどが明らかとなりました。
 【最終報告】
 現在、昨年度に実施した国語科CAの結果を踏まえ、各研究協力校の自・
情学級において、1年間の国語科指導の実践をまとめて頂いています。各校
の実践は、急増している自・情学級にとって、教育課程の編成や国語科指導
のモデルになると考えています。

 ○本研究の詳しい内容はこちら→
  https://www.nise.go.jp/cms/8,128,18,106.html

●専門研究B(重点推進研究) 発達障害のある子どもへの学校教育におけ
る支援の在り方に関する実際的研究-幼児教育から後期中等教育への支援の
連続性-(平成22~23年度)
            研究代表者 笹森 洋樹(企画部 総括研究員)

 本研究では、発達障害のある子どもへの教育的支援について、小学校、中
学校段階を中心に幼児教育から後期中等教育に至るライフステージに応じた
支援の在り方及びその連続性に焦点をあて、各ステージにおける教育的支援
のモデルを検討し、学校現場に提案することを目的としています。
 発達障害の基本症状は、生涯にわたり持続することが特徴です。しかし、
年齢段階により、その状態象は変容していきます。学校教育における支援の
在り方についても、年齢や発達段階に応じて長期的な視点で考えていく必要
があります。通常の学級における発達障害のある子どもへの教育的支援につ
いては、学級全体への支援と個に応じた支援の両面から考えることが大切で
す。アセスメント、個別の指導計画等を授業改善や学級経営の工夫とどのよ
うに関連づけていくかが重要になります。
 本研究では、子どもの発達段階を踏まえて、幼稚園、小学校、中学校、高
等学校のステージ毎に検討してきました。小学校、中学校ではツールを活用
した授業改善の有効性やテストにおける配慮について、幼稚園では個に応じ
た支援と特別な支援との関連性について、高等学校では教育課程編成と授業
の工夫等について、研究協力校の実践事例を通してまとめています。

 ○本研究の詳しい内容はこちら→
  https://www.nise.go.jp/cms/8,127,18,106.html

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【4】連載コーナー
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●発達障害のある子どもも共に学び育つ通常の学級での授業・集団づくり
 ~協同学習(学び合い)の実践から~
                 涌井 恵(教育情報部 主任研究員)

 第5回 障害のある子どもも参加する協同学習における配慮や手立て

 この連載(全6回)では、子どもたちの学力、社会性、仲間関係の改善や
向上に効果があると指摘されている「協同学習(cooperative learning)」
による授業づくりや集団づくりの解説や実践例について紹介しています。
 今回は、障害のある子どもも参加する協同学習における配慮や手立てにつ
いて、8項目を挙げ、解説しました。また、教師が指導計画を立てる際に活
用できるチェックリスト様式にしたものも掲載しました。これは障害のある
子どものみの集団においての研究を主とした知見によるものです。しかし、
筆者が通常の学級での協同学習の授業観察を行った経験からは、これらの配
慮や手だてはどのような集団にも共通する事項として活用できると感じてい
ます。

 ・・・・・・詳しくはこちら
  https://www.nise.go.jp/cms/6,5510,13,257.html
 ・・・・・・全6回の連載内容(予定)はこちらのリンクへ♪
  https://www.nise.go.jp/cms/6,3601,13,257.html

●「発達障害教育情報センター」Webサイトをご存じですか???
                大城 政之(教育情報部 総括研究員)

 第4回 教材教具や支援機器が知りたい!

 本連載(全7回)では、「発達障害教育情報センター」Webサイトについ
てご紹介していきます。
 今回は、「教材教具や支援機器が知りたい!」についてご紹介します。
 現在、多くの先生方が発達障害のある子どもたちへの指導・支援のために
いろいろな教材や支援機器等の情報を求めています。
 そこで、当センターWebサイトでは、「教材・支援機器」のページを設け
て、教育的支援に活用されている具体的な教材教具や教育支援機器について
の情報を以下のコンテンツで発信しています。

(1)教材・支援機器情報データベース:
 発達障害のある子ども達の指導・支援に活用できそうな教材教具・支援機
器の情報を収集整理し、そのデータベースからキーワード検索によって情報
を円滑に収集できるよう工夫を図っています。

(2)教材教具・支援機器のモニター報告書データベース
 発達障害教育情報センターの調査研究で得られた、教材教具、支援機器の
活用に協力いただいた先生方からの情報をデータベース化しています。具体
的には、教材教具や支援機器を使用した子どもの実態、使い方の工夫例、そ
して指導効果についての情報を得ることができます。

 ・・・・・・詳しくはこちら
  https://www.nise.go.jp/cms/6,5536,13,257.html
 ・・・・・・全7回の連載内容(予定)はこちらのリンクへ→
  https://www.nise.go.jp/cms/6,5536,13,257.html

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【5】特別支援教育関連情報
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●平成23年度自閉症教育実践研究協議会のご案内
                 (筑波大学附属久里浜特別支援学校)

 ◆期日
  平成24年2月 9日(木) 9:00 ~15:15(授業公開及び授業研究会等)
  平成24年2月10日(金) 9:30 ~16:00(研究協議会)
 ◆会場
  『授業公開』  筑波大学附属久里浜特別支援学校
           Webサイトはこちら→
           http://www.kurihama.tsukuba.ac.jp
  『研究協議会』 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット
          (横須賀芸術劇場小ホール)
           Webサイトはこちら→
           http://www.yokosuka-arts.or.jp/index.html
 ◆主題
  知的障害を伴う自閉症幼児児童のための自立活動の指導
  -思い、考え、行動する子どもの育成を目指した授業づくり-
 ◆内容	
  (1日目)
   ◇全校の授業公開、授業研究会、教室公開など
  (2日目)
   ◇報告 「本年度の研究の概要について」
   ◇事例発表
    テーマ1:気持ちや行動の調整 発表担当:小学部3年
    テーマ2:ことば 発表担当:小学部6年
    テーマ3:対人関係・人との関わり 発表担当:幼稚部りす組
    テーマ4:排せつ 発表担当:寄宿舎
   ◇パネルディスカッション
    テーマ:「知的障害を伴う自閉症の幼児児童が『思い、考え、行動
        する』ための授業実践~実践の中での具体的な指導や教師
        の関わりを通して~」
    指導助言者:野呂 文行 先生(筑波大学人間系准教授)
    パネリスト:小暮 創史 先生(福島大学附属特別支援学校教諭 
                小学部研究主任)
          谷 正宏 先生(滋賀大学教育学部附属特別支援学校
               教諭 小学部主事)
          福元 康弘 先生(鹿児島大学教育学部附属特別支援
                学校教諭 小学部研究主任)
          高尾 政代(本校教諭 小学部研究主任)
   ◇その他 教材展示、ポスター発表など

 ◆参加費:5,000円(資料代として)
 ◆参加定員:研究協議会は先着400名。授業公開は先着220名。授業公開の
       みの参加は受け付けておりません。)

  詳しくは、本校Webサイトをご覧ください。
       Webサイトはこちら→
       http://www.kurihama.tsukuba.ac.jp

 ◆問い合わせ先:筑波大学附属久里浜特別支援学校
  自閉症教育実践研究協議会を推進する会 総務係(副校長 松本)
  〒239-0841 神奈川県横須賀市野比5丁目1番2号
  TEL:046-848-3444 FAX:046-848-3740
  E-mail:wschool[アットマーク]kurihama.tsukuba.ac.jp
     ([アットマーク]を@にして送信してください。)

●平成23年度第36回特別支援教育教材・教具展示会開催中!
                     (財団法人障害児教育財団)

 国立特別支援教育総合研究所が協力する財団法人障害児教育財団主催の第
36回特別支援教育教材・教具展示会を下記の日程で開催しています。
 この展示会は、全国から公募した特別支援教育に携わる教職員が自ら手作
りし、教育・指導に活用している教材・教具(コンピュータによる学習ソフ
トウェアを含む。)のうち、優秀な作品を表彰し、紹介するものです。

 ◆展示・演示期間等
  平成23年11月30日(水)~12月9日(金)(土曜・日曜を除く)
  9:30~16:00
 ◆場所
  国立特別支援教育総合研究所 2階大会議室
  (神奈川県横須賀市野比5丁目1番1号)
 ◆問い合わせ等
  (財)障害児教育財団事務局(電話:046-839-6888)

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【6】研修員だより
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 今号は平成23年度第一期特別支援教育専門研修修了のティットマス桂先生
からお寄せ頂きました。

「かけがえのない時間」
            ティットマス 桂(埼玉県吉川市立吉川小学校)

 特別支援学級の担任になって2年目。このまま手探りの状態で授業を進め
ていいのだろうかという疑問を抱いていた私に、平成23年度の自閉症・情緒
障害教育専修プログラムの研修を受けるチャンスが巡ってきました。
 研究所の研究員の方々をはじめ、素晴らしい講師陣による充実した講義。
全国から集まった魅力的な仲間達。久里浜で過ごした2か月間は、私にとっ
てかけがえのない時間となりました。岐阜の先生が作詞・作曲してくださっ
た第一期研修生の歌の「あなたに出会えて本当によかった~♪」というフレ
ーズが今でも忘れられません。既に九州、東北、関東、名古屋…各地で会合
が開かれている情報も沢山入ってきています。日本の至る所に広がったネッ
トワークは一生の宝です。教師としてはもちろん、親として、人として学ん
だ事や得た事が多くありました。
 研修で学んだことは、これから私が特別支援教育を実践していくための大
きな土台になりました。それを基に、今の私にできることは何かを考え、目
の前の子ども達のニーズに合った教育や支援ができる教師に一歩でも近づけ
るよう、日々励んでいきたいと思います。

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【7】アンケートのお願い
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 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。

 ○アンケートはこちら→
 https://www.nise.go.jp/enquete/fm/haisin/maga57
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【8】編集後記
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 今年も残すところ僅かとなり、街中ではクリスマスのイルミネーションが
華やかになってきました。今年の締めくくりに、あるいは新しい年の始まり
に向けて、読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 さて、メルマガ第57号を今年最後の12月号としてお届けいたします。埼玉
県吉川市立吉川小学校のティットマス先生をはじめ、原稿をお寄せ頂いた皆
様、そして今年一年このメールマガジンを支えてくださった多くの方々に、
心より感謝いたします。
 新しい年もより一層充実した内容でお届けしてまいります。ご愛読のほど
よろしくお願いいたします。
                   (第57号編集主幹 熊田 華恵)

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次号も是非ご覧ください。
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       発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
       E-mail a-koho[アットマーク]nise.go.jp
      ([アットマーク]を@にして送信してください。)

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