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      国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジン
         第79号(平成25年10月号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NISE(ナイセ)━━━
■目次
【お知らせ】研究所公開のご案内
【お知らせ】平成25年度第二期特別支援教育専門研修開講
【NISEトピックス】日本LD学会第22回大会の開催について(ご案内)
【研究紹介】共同研究「弱視児童生徒の特性を踏まえた書字評価システムの
開発的研究」(平成23~24年度)
【連載コーナー】サバン-自閉症の不思議で大きな可能性- 第5回
【研修員だより】
【アンケートのお願い】
【編集後記】
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【1】お知らせ
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●研究所公開のご案内
 来たる11月9日(土)に、本研究所の一般公開を開催します。
 現在、インクルーシブ教育システムの構築に向けた特別支援教育の充実が
教育現場の喫緊の課題になっています。学校や生活環境において障害のある
子どもと共に学ぶための支援・配慮・工夫等をわかりやすく紹介します。皆
様お誘い合わせの上、お気軽にお越しください。

◇日時:平成25年11月9日(土) 9:00~13:00
◇費用:無料
◇主な催しもの(予定)
 ・本研究所の概要の紹介(沿革、組織、活動内容等)
 ・最新の研究成果の紹介
 ・障害のある子どものための教育支援機器の展示
 ・様々な障害の疑似体験
 ・障害のある子どもに対する生活環境面での配慮や工夫の紹介
◇お申込み
 本研究所Webサイトより参加申込みをお願いします。
 
○研究所公開の詳しい内容と参加申込みはこちら→
 http://www.nise.go.jp/

●平成25年度第二期特別支援教育専門研修開講
 9月3日(火)、平成25年度第二期特別支援教育専門研修(視覚障害・聴覚
障害教育コース)を開講しました。
 特別支援教育専門研修では、今後、各都道府県等において指導的立場に立
つことが期待される教職員が、約2ヶ月間にわたり本研究所の研修員宿泊棟
に宿泊し、特別支援教育全般と各障害種別に関わる専門的な講義や演習、研
究協議、実地研修等を通して研修します。
 特別支援教育専門研修は、年に三期開講し、今期(9月3日~11月8日)は
全国から集まった29名の教職員が研修に励んでいます。
 この研修では、知識、技術の習得のみならず全国から集まった教職員同士
のネットワークづくりも大きな魅力となっています。

 ○特別支援教育専門研修の内容等はこちら→
  http://www.nise.go.jp/cms/9,8548,21,116.html

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【2】NISEトピックス
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●日本LD学会第22回大会の開催について(ご案内)
        大会会長 柘植 雅義(教育情報部長・上席総括研究員)

 日本LD学会第22回大会が、10月12日(土)、13日(日)、14日(月・祝)
の3日間、横浜みなとみらい地区のパシフィコ横浜で開催されます。今年の
大会は、国立特別支援教育総合研究所が共催として開催します。
 大会テーマは、「多様なニーズへの挑戦-たて糸とよこ糸で織りなす新た
な教育の創造-」です。
 大会1日目は、オランダ在住のリヒテルズ直子氏(オランダの教育や社会
の良さを日本に紹介)、京都大学霊長類研究所の松沢哲郎氏(チンパンジー
のアイちゃんを育てた霊長類研究の第一人者)、東京大学教育学部の秋田喜
代美氏(授業研究の第一人者)の3名の方の講演の後、この3名の方を囲ん
で大会企画シンポジウムを行います。指定討論者は、横浜国立大学の渡部匡
隆氏と、お茶の水女子大学の安藤壽子氏です。
 大会2日目のメインプログラムは、近年注目を集める通常の学級における
RTI(Response to Intervention)に関するシンポジウム、米国カンザス大
学のドナルド・デシュラー博士の講演、及び、それらを踏まえたアセスメン
トと指導・支援の総合討論です。また、英語によるラウンドテーブルも行い
ます。
 そして、3日間の大会期間中、教育講演を8本、企画シンポジウムを10本
以上、ポスター発表を250本ほど、自主シンポジウムを50本以上行い、参加
者は3,000名ほどになると予想しています。学習障害(LD)をはじめとする
発達障害の、国内最大規模の大会となります。
 教員の皆さんには、日々の授業での指導法、校内支援体制の構築、教育・
心理・医療等の最新の研究成果、海外の動向等、様々な情報を得ていただく
ことができる3日間となるでしょう。
 また、会場では、本研究所の40年以上に渡る沿革や、現在の研究や研修等
の活動を紹介するコーナーも設置する予定です。
 本大会は、この学会の非会員の方も、当日参加可能です(当日参加費が必
要)。当日、直接会場にお越しいただき、受付をしてください。多数の方の
ご参加をお待ちしています。

 ○詳細については、日本LD学会のWebサイトへ→
  http://www.jald.or.jp/jald_annual_congress_001.html

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【3】研究紹介
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●共同研究「弱視児童生徒の特性を踏まえた書字評価システムの開発的研究」
(平成23~24年度)
             研究代表者 大内 進(企画部 客員研究員)

 弱視教育では、漢字書字が大きな課題の一つになっています。その指導実
践は長年にわたって積み重ねられてきていますが、書字の評価は、その多く
が手本や指導者の主観によるものでした。書字の改善を図るためには、本人
の自覚や主体的な活動も不可欠であり、そのためにはより客観的な評価を示
していくことが望まれます。こうした点を踏まえて本研究の課題を設定しま
した。
 これまでの弱視児童生徒への書字指導に関する研究や実践報告を整理する
とともに特別支援学校(視覚障害)を対象に指導に関する実態調査を実施し
たところ、学齢が低いほど書字への配慮の必要性が高いこと、文字のバラン
ス、正確さ、筆順が主たる書字課題となっていることが示されました。
 これらの結果に基づいて、年少の児童でも使用可能で、児童生徒の手書き
文字の形状や筆順を定量的に評価するプログラムの開発に取り組みました。
液晶ペンタブレットに書いた文字と見本パターンを比較して、文字のバラン
ス、正確さを評価しようとするものです。その評価基準は児童生徒の実態に
応じて変更できます。筆順の結果も示すことができます。
 本研究の事例から、定量的な評価により書字結果の具体的な課題点が児童
生徒自身に受け止められやすくなり、書字の改善とともに自ら課題を意識し
て書字活動に取り組もうとする本人自身の姿勢の変容が認められました。
 本研究は、東京工芸大学との共同研究として実施されたものです。

 ○「弱視児童生徒の特性を踏まえた書字評価システムの開発的研究」の詳
細はこちら→
 http://www.nise.go.jp/cms/7,8615,32,142.html

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【4】連載コーナー
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●サバン -自閉症の不思議で大きな可能性-
                  渥美 義賢(企画部 客員研究員)

 第5回 サバンと自閉症(4) -飛び抜けた音楽的能力-

 サバンの中で、飛び抜けた音楽的能力を発揮する音楽的サバンは、Rimland
の研究(1978)によるとサバンの能力のうち最も多いもので、自閉症児のう
ち約10%にみられるサバンのうちの53%とされています。最近のHowlinの研
究(2009)では、概ね自閉症児の4人に1人にみられるサバンのうちの4%
となっており、研究によってかなり異なります。
 音楽的サバンは、特に正式な音楽的訓練を受けなくても、また楽譜が読め
なくても、耳で聞いた曲を暗譜して間違いのない素晴らしい演奏をする人た
ちです。数千曲もの音楽を正確に記憶していることもあり、さらに即興演奏
や作曲ができる場合も少なくありません。
 そもそも自閉症児は、音や音楽に関心が強いとされ、絶対音感を持ってい
ることが多く、自閉症児であることが音楽的サバンの基礎を持っていること
につながるとも考えられています。音楽的才能は、社会に認められやすく、
社会参加の機会になります。一方で、音楽への強い関心は和音へのこだわり
につながり、これが音への過敏性につながっている可能性もあります。
 本号では、音楽的サバンと、自閉症における音楽に関連する認知について
考えてみたいと思います。

 ・・・続きはこちら→
  http://www.nise.go.jp/cms/6,8664,13,257.html

・・・これまでの連載内容はこちらのリンクへ→
  http://www.nise.go.jp/cms/6,7827,13,257.html

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【5】研修員だより
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 今号は、平成22年度第二期特別支援教育専門研修を修了された永留梨香先
生からお寄せいただきました。

「つながりが宝物」
                永留 梨香(鹿児島県立大島養護学校)

 3年前、私はこちらの研修に参加しました。特別支援教育にどっぷりとつ
かり、鹿児島ではめったにお目にかかれない講師の話を思う存分聞き、全国
の先生方と情報交換し、いつでも語り合える、とても贅沢な2か月間を過ご
しました。当時、私は小学校の特別支援学級担任で、コーディネーターも務
めていました。自分のやっていることに迷いを感じながら、もっとよいやり
方を知りたい、他の学校はどうやっているのだろうと、とにかく情報を求め
ていた自分を思い出します。この研修の研究協議では、ある子どもの実態把
握から支援の手立てについてみんなで話し合い、具体的な実践に結び付ける
ことができ、自分にとって大きな自信を得る機会となりました。このような
経験ができたのも、研究所や全国から集まった先生方とのつながりがあった
からこそと思います。
 私は昨年度から3年間の小学校・特別支援学校教員交流研修で特別支援学
校に勤務しています。職場の先生方に支えられ、子どもたちから多くのこと
を学んでいます。ここでのつながりも大きな宝物です。二つのつながりを大
切にし目の前の子どもたちのためにこれからも実践を重ねていきたいと思い
ます。

 ○鹿児島県立大島養護学校のWebサイトはこちら→
  http://www.edu.pref.kagoshima.jp/ss/Oshima-H/

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【6】アンケートのお願い
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 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。

 ○アンケートはこちら→
  https://www.nise.go.jp/limesurvey/index.php?sid=27738&lang=ja

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【7】編集後記
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 ようやく秋らしい過ごしやすい季節になりました。秋といえば食欲の秋、
スポーツの秋、読書の秋、紅葉の秋、いろいろな秋がありますが、皆様はど
のような秋をお過ごしでしょうか。私は「NISEトピックス」でご案内しまし
た10月12~14日開催の「日本LD学会第22回大会」に大会実行委員として参加
する予定です。大会運営のメンバーの一人として、研究所の仲間と共に、こ
れまで一生懸命準備を進めてきました。大会当日は、特別支援教育の最新情
報をお届けし、皆様に喜んでいただける「NISEお・も・て・な・しの秋」に
できればいいなぁと思っております。皆様のご参加を心よりお待ちしており
ます。秋は台風の多い季節でもあります。どうぞご自愛くださいませ。

                    (第79号編集主幹 玉木宗久)

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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第79号(平成25年10月号)
       発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
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     http://www.nise.go.jp/cms/6,3646,13.html

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