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      国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジン
         第80号(平成25年11月号)
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■目次
【お知らせ】研究所公開のご案内
【お知らせ】平成25年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの開催について
【お知らせ】平成26年度国立特別支援教育総合研究所研修計画について
【NISEトピックス】世界自閉症啓発デー2013 in 横須賀のご案内
【研究紹介】共同研究「墨字と併記可能な点字・触図作成技術を用いた視覚
障害児・者用アクセシブルデザイン教材の作成(平成23~24年度)
【連載コーナー】サバン-自閉症の不思議で大きな可能性- 第6回
【特別支援教育関連情報】障害のある児童生徒の教材の充実について(報告)
【特別支援教育関連情報】学校教育法施行令の一部改正について(通知)
【特別支援教育関連情報】第1回スヌーズレン基礎セミナー(関東地区会場)
のお知らせ
【研修員だより】
【アンケートのお願い】
【編集後記】
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【1】お知らせ
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●研究所公開のご案内
 前号でもご案内しましたが、来たる11月9日(土)に、本研究所の一般公
開を開催します。
 現在、インクルーシブ教育システムの構築に向けた特別支援教育の充実が
教育現場の喫緊の課題になっています。学校や生活環境において障害のある
子どもと共に学ぶための支援・配慮・工夫等をわかりやすく紹介します。皆
様お誘い合わせの上、お気軽にお越しください。

 ◇日時:平成25年11月9日(土)9:00~13:00
 ◇費用:無料
 ◇主な催しもの(予定)
 ・本研究所の概要の紹介(沿革、組織、活動内容等)
 ・最新の研究成果の紹介
 ・障害のある子どものための教育支援機器の展示
 ・様々な障害の疑似体験
 ・障害のある子どもに対する生活環境面での配慮や工夫の紹介

 ○研究所公開の詳しい内容はこちら→
  http://www.nise.go.jp/cms/events/detail.6.5319.html

●平成25年度国立特別支援教育総合研究所セミナーの開催について
 国立特別支援教育総合研究所では、研究活動等の成果普及や質の向上、教
育関係者や関係機関との情報共有を図るため、毎年、「国立特別支援教育総
合研究所セミナー」を開催しています。
 学校教育法の一部改正により、平成19年度に特殊教育から特別支援教育へ
と移行し、今年度で7年目を迎えました。この間、特別支援教育は、関係者
のご尽力により、着実にそのねらいが達成されつつあります。平成24年7月
に公表された中央教育審議会初等中等教育分科会報告「共生社会の形成に向
けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」を受け
て、平成25年9月には学校教育法施行令の一部改正が行われ、障害のある子
どもたちの新しい就学の仕組みが示され、実施に移されたところです。こう
した動きの中で、本研究所では、新たに「インクルーシブ教育システム構築
支援データベース」の作成にも取り組んでいます。
 平成25年度の研究所セミナーでは、1日目に、文部科学省からの行政説明
を予定し、最新の情報を参加者に提供するとともに、「インクルーシブ教育
システム構築に向けた学校・地域の取組」と題して、基調講演やシンポジウ
ムを行います。次いで2日目には、セッション2として、本研究所の中期特
定研究の「特別支援教育におけるICTの活用に関する研究」に関して、その
経過報告を行います。加えて、セッション3では、研究終了課題について、
分科会形式での成果報告を行う予定です。
 特別支援教育は、多くの関係者の力を合わせて、一歩ずつ形作っていくも
のでもあります。本セミナーを通して、参加者から、研究所の研究等に関す
るご意見やご要望を賜り、それらを特別支援教育の進展に役立てていければ
と考えています。
 参加申込等の詳細は、11月初旬に研究所Webサイトに掲載するなど、周知
を図る予定です。多数のご参加をお待ちしています。

 ◇日時:平成26年1月30日(木)、31日(金)
 ◇会場:国立オリンピック記念青少年総合センター
    (東京都渋谷区代々木神園町3-1)
 ◇定員:700名
 ◇申込期間:平成25年12月1日(日)~平成26年1月10日(金)

 ○これまでの国立特別支援教育総合研究所セミナーはこちら→
  http://www.nise.go.jp/cms/9,0,22.html

●平成26年度国立特別支援教育総合研究所研修計画について
 平成26年度に本研究所が実施する研修事業計画については、すでに各都
道府県教育委員会等にご案内しているところです。
 平成26年度計画においては、特別支援教育専門研修の各期コースのローテ
ーションを復活しました。また、平成25年度に新設した「就学相談・支援担
当者研究協議会」を引き続き開催することとしています。
 各研修とも、特別支援教育に関し各地域における指導的立場にある教職員
の専門的研修と位置づけています。関係各位の積極的なご参加とご推薦をお
待ちしています。
 受講者の募集については、研修ごとに実施要項を策定した後、各都道府県
教育委員会等に照会します。

 ○平成26年度国立特別支援教育総合研究所研修計画はこちら→
  http://www.nise.go.jp/cms/9.html

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【2】NISEトピックス
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●世界自閉症啓発デー2013 in 横須賀のご案内
                 佐藤 肇(教育情報部 総括研究員)

 国立特別支援教育総合研究所では、筑波大学附属久里浜特別支援学校と共
同主催で「世界自閉症啓発デー2013 in 横須賀」を開催します。
 本イベントは、今年度から、横須賀市障害者週間行事の一環として位置づ
け、横須賀地区自閉症児・者親の会等の協力や横須賀市及び横須賀市教育委
員会の後援を得て、「自閉症の世界を知ろうよ~ちいさな つながりを ひ
ろげよう~」をテーマに、自閉症の方とその家族への支援、地域のつながり
について考えます。
 皆様、どうぞふるってご参加ください。

 ◇日時:平成25年12月7日(土)13:00~16:30
 ◇会場:横須賀市総合福祉会館 5階ホール
 ◇主催:国立特別支援教育総合研究所
     筑波大学附属久里浜特別支援学校
 ◇共催:横須賀地区自閉症児・者親の会「たんぽぽの会」
     筑波大学附属久里浜特別支援学校PTA
 ◇後援:横須賀市
     横須賀市教育委員会

 ◇主なプログラム
 ・映画「海洋天堂」上映(海外映画、日本語字幕あり)
  俳優ジェット・リーが自閉症の子の父親を切々と演じる感動の映画
 ・自閉症についてのミニ講義
 ・自閉症のある方からのメッセージ

 ◇申込方法
  氏名、職種、連絡先等を明記のうえ、FAXにてお申し込みください。
  下記Webサイトからの申し込みも可能です。

 ○申込みFAX番号はこちら→ 046-839-6938(教育情報部内)
 ○申込みWebサイトはこちら→ http://www.nise.go.jp/waad/
  ※お申し込みの受付は本日11月1日(金)から開始しました。

 ◇その他
 ・参加費は無料です。
 ・定員は400名です。お申込みの締切りは、11月29日(月)17時です。
  定員になり次第、締め切らせていただきます。
 ・会場に駐車場はございません。公共の交通機関をご利用ください。

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【3】研究紹介
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●共同研究「墨字と併記可能な点字・触図作成技術を用いた視覚障害児・者
用アクセシブルデザイン教材の作成」(平成23~24年度)
          研究代表者 土井 幸輝(教育情報部 主任研究員)

 点字は視覚障害児・者が触って読む文字で、教科学習や日常生活で情報入
手する際のツールとして活用されています。点字は習得に多くの時間を要す
る一方で早期習得が視覚障害児に必須であることから、点字学習教材の改善
が教員・視覚障害児たちから求められています。
 そこで本研究所は、点字の触読性の知見を有する早稲田大学との共同研究
により、点字学習者のニーズに基づくとともにアクセシブルデザインの理念
を取り入れた点字学習教材を試作しました。まず、触読の効率性を考慮した
無色透明な紫外線硬化樹脂インクによる点字・触図の作成装置を新規に開発
しました。さらに、この装置により、墨字に点字・触図を併記した点字学習
教材を独自に作成し、学習している内容を即時に音声で読み上げる機能も付
加しました。
 こうして作成した教材について、点字学習者に使用感の評価を実施した結
果、高い評価を得ました。点字の触読性への配慮に加えて音声の効果的な活
用により、学習し易くなりました。今後は視覚特別支援学校の先生方の協力
を頂きながら継続して使用感を評価し、さらに改良していく予定です。

 ○「墨字と併記可能な点字・触図作成技術を用いた視覚障害児・者用アク
セシブルデザイン教材の作成」の研究成果報告書はこちら→
  http://www.nise.go.jp/cms/7,8614,32,142.html

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【4】連載コーナー
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●サバン -自閉症の不思議で大きな可能性-
         渥美 義賢(国立特別支援教育総合研究所客員研究員)

 第6回 サバンと自閉症(5) -美術的才能-

 サバンの示す才能の中で、絵画等の美術品は社会の大きな関心を呼びます
が、サバンの中で美術的才能が示される割合はそれほど多くありません。
Rimlandの調査(1978)ではサバンの19%、Salovitaらの調査(2000)では
サバンの13%です。美術的才能のあるサバンの作品が社会に広く受け入れら
れ知られた場合には、その記録がよく残されます。また、自閉症等の障害の
ある人の心の内面を知る道筋になるのではないか、という期待が持たれてい
ます。
 今回は、18世紀に活躍したサバンの画家ゴットフリート・ミントや現在も
活躍しているスティーブン・ウィルシャー等について紹介します。さらに、
現在注目されるようになってきている障害児・者の製作した芸術作品「Art
 Blut」について紹介します。サバンの人たちが持つ優れた芸術的創作能力
だけでなく、自閉症の人たちの持つ芸術作品へのすばらしい鑑賞能力も大切
に考える必要があると思われます。
	
 ・・・続きはこちら→
  http://www.nise.go.jp/cms/6,8759,13,257.html

 ・・・これまでの連載内容はこちらのリンクへ→
  http://www.nise.go.jp/cms/6,7827,13,257.html

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【5】特別支援教育関連情報
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●障害のある児童生徒の教材の充実について(報告)
               文部科学省初等中等教育局特別支援教育課

 平成25年8月、「障害のある児童生徒の教材の充実に関する検討会」にお
いて、標記報告をとりまとめました。詳しくは下記のURLをご覧ください。

 ○検討会が報告した内容はこちら→
  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1339114.htm

●学校教育法施行令の一部改正について(通知)
               文部科学省初等中等教育局特別支援教育課

 平成25年9月、文部科学省において、各都道府県・指定都市教育委員会等
に「学校教育法施行令の一部改正について」を通知しました。詳しくは下記
のURLをご覧ください。

 ○文部科学省事務次官通知の内容はこちら→
  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1339311.htm

●第1回スヌーズレン基礎セミナー(関東地区会場)のお知らせ
 ISNA(国際スヌーズレン協会日本支部)全日本スヌーズレン研究会では、
スヌーズレン研究の世界的な第一人者であるクリスタ・マーテンス博士(元
ISNA共同代表)を招聘し、以下の日程で第1回スヌーズレン基礎セミナーを
開催することとなりました。特別支援学校や重症心身障害児者施設、子ども
病院等に設置されているスヌーズレンの活用の仕方を含め、スヌーズレンの
基礎基本について学びたいと思います。関心のある方は、ご参加いただきま
すよう、よろしくお願いいたします。

 ◇日時:平成25年11月16日(土)10:00~16:00(受付9:30~)
 ◇会場:国立特別支援教育総合研究所 研修棟講堂
    (神奈川県横須賀市野比5-1-1)
 ◇主催:ISNA(国際スヌーズレン協会)日本支部
     全日本スヌーズレン研究会
 ◇後援:全国特別支援学校長会(申請中)
     公益財団法人日本知的障害者福祉協会
     独立行政法人国立特別支援教育総合研究所

 ◇参加費:5,000円(会員2,000円、当日会員になられた方も同じ)
      学生2,000円

 ○詳しい内容はこちら(全日本スヌーズレン研究会)→
  http:isna-mse.jp/pages.html

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【6】研修員だより
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 今号は、平成14年度第一期短期研修(特殊教育中堅教員養成研修)を修了
された漆谷隆紀先生からお寄せいただきました。

「つながり」を実践に生かす
              漆谷 隆紀(山口県立下関南総合支援学校)

 平成14年度視覚障害教育コースの短期研修員、そのみんなが毎年楽しみに
していることがあります。それは毎年行う同窓会。平成14年度から毎年欠か
すことなく行っています。そんな私たちもみな平等に年をとり、役職もつき
多忙な毎日を過ごしつつもお互いに連絡を取り合っています。再会すると気
分はいつも平成14年度のときのまま。思い出話や現在勤務している学校での
苦労話、それに対するみんなのアドバイス。この同窓会はなくてはならない
存在となっています。
 さて、私が勤める視覚障害教育の拠点となる下関南総合支援学校は、本州
の最西端である下関市にあります。山口県はそれまで主障害種別だった学校
を、原則5障害を対象とした総合支援学校へと移行しました。盲学校から現
在の校名に変更し6年目を迎えました。本校に設置された視覚障害教育セン
ターは、県下全域をカバーし、地域の関係諸機関との連携、情報収集、理解
啓発等々、視覚障害幼児児童生徒への支援に取り組んでいます。近年の様子
を見ると、視覚障害教育の相談のみならず、視力はいいのに読み書きに困難
さがみられる事例や乳幼児期の保護者や支援にあたる人へ助言をすることも
増えてきています。
 これらのことに十分対応していくには、当然のことながら常に私たちも学
んでいかなければなりません。そのような時、研究所で培ったものの考え方
や取り組み方、さらには、当時の研修資料などが役に立っています。また、
いつでも相談し合える全国の仲間の存在が支えになっています。
 最後に、同期だった一人が今年度、定年退職を迎えます。今度行う同窓会
はどうお祝いしようか同期生で考えています。

 ○山口県立下関南総合支援学校のWebサイトはこちら→
  http://www.s-minami-s.ysn21.jp/

※「短期研修」は、平成19年度以降、「特別支援教育専門研修」と名称及び
内容を変えて実施しています。

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【7】アンケートのお願い
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 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。

 ○アンケートはこちら→
  https://www.nise.go.jp/limesurvey/index.php?sid=48836&lang=ja

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【8】編集後記
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 11月1日は、「日本点字制定の日」である。点字が考案される以前の盲人
の読み書きの手段は、木や金属の板に文字を浮き彫りにさせた「凸文字」、
蝋を盤に流し込み、乾いたらへらで文字を書く「蝋盤文字」、こよりで文字
の形を表す「こより文字」、ひもの結び方で文字を表した「結び文字」等で
あった。どう考えても認知するにも表現するにも時間がかかり困難きわまり
ない。盲人たちは、効率よく読み書きする手段をどれほど待ち望んでいたこ
とか。
 点字は、1825年、フランスのルイ・ブライユ(1809~1852)によって考案
された。盲人が自由に読み書きできる文字「点字」ができたのである。日本
には、1887年に紹介され、当時の東京盲唖学校では、ローマ字として用いて
いた。しかしながら、ローマ字では長すぎるので、仮名文字の点字に翻案し
ようと工夫が重ねられた。1890年11月1日に教員・石川倉次(1859~1944)
の案が日本の点字として採用された。11月1日、「日本点字制定の日」であ
る。
 静かに更けゆく秋の夜長、私たちにとって「文字」とは何か、少し立ち止
まって考えてみるのもよいのではないか。
                    (第80号編集主幹 澤田真弓)

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次号も是非ご覧ください。
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       発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
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