平成19年度国立特別支援教育総合研究所セミナー(II)
◎平成19年度国立特別支援教育総合研究所セミナーII
- 概要
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2月19日(水)、セミナーⅠと同様に、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて開催しました。午前は講演、昼休みをはさんでポスター発表及びミニセッション、午後からは本研究所で取り組んだ研究の成果に基づいた及び3つの分科会を行いました。全国から690名の参加がありました。
今回のセミナーは、特別支援教育を巡る昨今の状況を整理し,今後のステップへの手がかりとしていただくために「特別支援教育の今」というテーマを掲げ,国の行政施策の取組状況,地域での取組として青森県での長期的展望に立った特別支援教育の体制作りや高等学校での対応,国際情勢ではイギリスでの動向を例に政策と特別支援教育の関わりについて、3名の講師からリレー講演をいただきました。
分科会は、①プロジェクト研究「小・中学校における特別支援教育への理解と対応の充実に向けた総合的研究」、②プロジェクト研究「発達障害のある子どもの早期からの総合的支援システムに関する研究、③課題別研究「知的障害者の確かな就労を実現するための指導内容・方法に関する研究-職業教育の視点から-」の各研究チームがそれぞれの成果を踏まえて報告を行いました。
昼休みには、広く研究の成果を知っていただくために、各研究チームのポスターやパンフレットにより紹介するとともに、ミニセッションを行いました。
今回のセミナーⅡの企画について、アンケート結果からは参加者の多くの方から賛同をいただくことができました。特別支援教育の充実・発展の一助となれば幸いです。
(セミナーⅡ 実行ワーキンググループリーダー 大内 進)
- テーマ
- 特別支援教育の今
- 開催日
- 平成20年2月19日(火)
- 内容
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□講演 「特別支援教育の今 -三者によるリレー講演-」
- 「今後の特別支援教育の推進について」
- 新谷 喜之 氏(文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 特別支援教育企画官)
- 「特別支援教育のこれまでと今そしてこれから-地方教育行政、高校教育、教員養成に携わって思うこと-」
- 佐藤 紘昭 氏(弘前大学教育学部附属教員養成学研究開発センター 教授)
- 「特別支援教育の世界的な流れと政治」
- 落合 俊郎 氏(広島大学大学院教育学研究科 教授)
□ポスター発表及びミニセッション- 国立特別支援学校総合研究所における研究のポスターおよびパンフレットによる紹介
- ミニセッション
- 「自閉症教育の充実 ~キーポイントが未来をひらく~」
- 「あなたへのニュースお届けします!-news-2-you 日本語版-」
□第1分科会 「特別支援教育が本当につなぐもの -教科教育に焦点を当てて-」- 話題提供
- 「特別支援教育と学校経営」
- 藤井 茂樹 (国立特別支援教育総合研究所教育支援研究部 総括研究員)
- 「小・中学校の授業の中に特別支援教育のめざすものは今までなかったのか-算数科・数学科-」
- 小松 晃子 氏(京都市教育委員会指導部総合育成支援課 指導主事)
- 「ユニバーサルな教科教育を目指す試み」
- 福田 孝志 氏(鹿児島県立大島養護学校 校長)
- 提言
- 「障害のある子どもを支える新たな教育文化の創造」
- 西牧 謙吾 (国立特別支援教育総合研究所教育支援研究部 上席総括研究員)
□第2分科会 「発達障害のある子どもの早期からの支援」-現在とこれから-- 研究成果報告
- プロジェクト研究「発達障害のある子どもの早期からの総合支援システムに関する研究」について
- 渥美 義賢 (国立特別支援教育総合研究所教育支援研究部 上席総括研究員)
- 実践報告
- 「幼稚園(保育所)における支援の実際」
- 塩崎 政江 氏(群馬県総合教育センター幼児教育センター センター長)
- 「特別支援学校における障害のある乳幼児への相談支援活動について」
- 西山 博 氏(千葉県立八日市場特別支援学校 教諭)
- 「諸外国における支援システムから学べること」
- 棟方 哲弥 (国立特別支援教育総合研究所企画部 総括研究員)
□第3分科会 「知的障害教育におけるこれからの職業教育、進路指導の在り方-キャリア教育の視点から-」- 研究成果報告
- 「国立特別支援教育総合研究所の研究成果」
- 木村 宣孝 (国立特別支援教育総合研究所教育支援研究部 総括研究員)
- 実践報告
- 「千葉県立特別支援学校流山高等学園の実践から」
- 松見 和樹 氏(千葉県立特別支援学校流山高等学園 教諭)
- 「京都市立白河総合支援学校の実践から」
- 柴山 泰介 氏(京都市立白河総合支援学校 副教頭)
- 指定討論
- 宮崎 英憲 氏(東洋大学文学部 教授)
■開催にあたってのパンフレットはこちら(既に終了しています)