第29回アジア・太平洋特別支援教育国際セミナー
- 概要
当研究所では12月1日~12月4日の4日間にわたって、第29回アジア・太平洋特別支援教育国際セミナーを実施しました。
同セミナーは、当研究所が昭和56年から開催しているもので、今年は「自閉症教育の現状と課題~共に生きる社会の実現を目ざした自閉症教育の在り方~」をテ-マに、オ-ストラリア・バングラデシュ・中国・インド・インドネシア・日本・韓国・マレ-シア・ネパール・ニュ-ジ-ランド・パキスタン・フィリピン・スリランカ・タイの14カ国の研究者や教育行政官等が参加されました。第1日はプレカンファレンスとして、今年度の開催テーマにそった教育機関として横須賀市立船越小学校とWebサイトを通じた交流会をもち、その後、研究所の施設見学等を行いました。第2日の開会式では、小田理事長の歓迎の挨拶に引き続き、斎藤尚樹文科省特別支援教育課長より挨拶をいただきました。続いて当研究所の発達障害教育情報センター長である渥美義賢が基調講演を行いました。第2日から第4日の午前にかけては、各国代表者による国別の報告が行われ、会議の締めくくりとして総括協議が行われ、各国の自閉症教育の現状や課題、今後の方向性等について活発な討論が行われました。4日間にわたるセミナーには海外からの参加者や研究所職員、文科省、特別支援学校の教職員、大学の職員、研究者、保護者等延べ約220名の参加がありました。
また、併せてNISE障害者週間パネル展2009を開催し、障害のある子どもの教育に携わる関係者だけでなく、広く一般の方にも、障害について理解啓発する場としました。
- セミナーの日程と内容
- 12月1日(火)
プレカンファレンス- 午前 テーマ関連機関 「横須賀市立船越小学校」Webサイトを通じた交流会
- 午後 レジストレーション
研究所見学及びオリエンテーション
- 12月2日(水)
- 午後
- 開会式
- 基調講演 「”自閉症と教育”」
(発達障害教育情報センター長 渥美義賢) - 各国基礎情報に関するプレゼンテーション
(研究所企画部 研究員 柳澤亜希子) - 各国からの報告
(オーストラリア、バングラディシュ、中国)
- 午後
- 12月3日(木)
- 終日 各国からの報告(インド、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ネパール、ニュージーランド、パキスタン、フィリピン)
- 12月4日(金)
- 午前
- 各国からの報告(スリランカ、タイ)
- 総括協議
- 来年度のテーマに向けた各国状況報告
- 閉会式
- 午前
- 各国からの代表者と来賓、研究所役職員
- 横須賀市立船越小学校とのインターネッを通じた交流会の様子(※インフルエンザの流行のため、直接の訪問を見送り、インターネットを通じた交流になりました。)
- セミナーの様子(質問に回答する日本の代表者)
- セミナーの様子(議場全体)