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      国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジン
         第64号(平成24年7月号)
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■目次
【1】お知らせ
【2】NISEトピックス
【3】連載コーナー
【4】特別支援教育関連情報
【5】研修員だより
【6】アンケートのお願い
【7】編集後記
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【1】お知らせ
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●研究成果報告書サマリー集をWebサイトに掲載しました
 研究成果をよりわかりやすく普及してゆくため、その年度に終了する研究
課題の成果等を簡潔にまとめた、「研究成果報告書サマリー集」を本研究所
Webサイトに掲載しました。このサマリー集をご覧いただくことで、研究所
における研究活動全体を俯瞰いただくとともに、これを手掛かりとして、必
要に応じ、研究所のWebサイトから各研究成果報告書を閲覧、ダウンロード
いただくことを考えております。
 なお、各研究成果報告書は7月末ごろに掲載する予定です。

 ○研究成果報告書サマリー集はこちら→
  https://www.nise.go.jp/cms/7,6887,32,133.html
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【2】NISEトピックス
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★トピックス★ 
●企画部の活動紹介
                西牧 謙吾(企画部 上席総括研究員)

 本研究所の企画部では、次のような業務を行っています。
・研究に関する総合的な企画及び立案・調整
・障害のある子どもの教育に関する政策課題、関係法制及び行財政政策に関
 する調査・分析
・研究所の業務に関する評価の企画及び立案
・研究所が実施する調査の全体計画の立案及び調整
・特別支援教育に関する基本データ調査の企画・実施・分析
・諸外国の障害のある子どもの教育に関する調査・分析
 これらの中で、特別支援教育に関する基本データ調査の企画・実施・分析
に関しては、毎年度実施している「全国小・中学校特別支援学級及び通級指
導教室、特別支援学校の設置に関する調査」の上に、全国特別支援学校長会
が行う調査との情報共有を進め、本研究所として整備すべき統計資料の体系
化を進めています。今年度は、弱視特別支援学級及び弱視通級指導教室全国
実態調査、知的障害特別支援学級全国実態調査等も予定されています。調査
対象となった学校等におかれましては、調査の意義をご理解くださり、ご協
力方よろしくお願い申し上げます。
 企画部組織は、企画部長(現在は理事が兼務)以下、3人の上席総括研究
員が総合企画調整、評価・国際調査及び調査を担当しています。評価・国際
調査担当及び調査担当は、それぞれ教育情報部長、教育支援部長が兼務をし
ています。
 企画部の業務は、教育支援部、教育研修・事業部、教育情報部の業務とも
関連が深く、連携を取りながら日常業務を推進しています。
 
★海外情報の紹介★
●医療機器・福祉機器の開発研究やヘルスプロモーションに寄与する基礎研
究に関する国際会議での発表報告
                   土井 幸輝(教育情報部 研究員)

 平成24年5月26~31日に中国北京市で開催された医用生体工学の国際会議
に参加しました。本会議の中では、医療機器・福祉機器の開発研究やヘルス
プロモーションに寄与する基礎研究等様々な発表がなされました。福祉関連
では、点字ブロックに関する基礎研究や白杖の開発研究、指点字によるコミ
ュニケーション支援システムなど、数多くの研究発表が行われました。
 筆者は、本研究所と早稲田大学の共同研究として取り組んでいる視覚障害
者と晴眼者が一つの印刷物の情報共有を可能にする触知図・点字の製作シス
テム開発の経緯とそのシステムを用いて試作した教材を紹介するための研究
発表の機会を得ることができました。
 具体的な発表内容は、無色透明な紫外線硬化樹脂インクを任意の位置に付
すことが可能で、従来法(スクリーン印刷方式)のような製版工程を含まな
い触知図・点字の新規製作システムの開発事例の紹介でした。この装置は、
触知図や点字の仕上がりがよく、従来よりも製作時間を短くすることが可能
です。欧州を中心に、医薬品などの包装容器への点字併記が義務付けられる
動きがあるため、筆者が開発した製版工程を含まない触知図・点字製作シス
テムに対して、参加者から高い評価を得ることができました。
 また、独自に試作した視覚特別支援学校の触知図・点字付きパンフレット
や点字学習帳を参加者に紹介することができました。これらの試作品では、
墨字の上に触読性が高い無色透明な触知図・点字を併記し、音声ナビゲーシ
ョン機能も搭載しています。参加者のうち,視覚障害のある方からもない方
からも、本試作品は触り心地がよく、高い利便性を備えているとのコメント
を多数いただくことができました。
 今後は、当該領域の関係者と協力して同様な教材の作成を手掛けていく予
定です。

 ○共同研究「墨字と併記可能な点字・触図作製技術を用いた視覚障害児・
  者用アクセシブルデザイン教材の作製」の詳細はこちら→
  https://www.nise.go.jp/cms/8,3712,18,101.html
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【3】連載コーナー
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●特別支援教育に役立つアシスティブ・テクノロジー
            ICT・AT班 棟方 哲弥(企画部 総括研究員)

 第4回 特別支援教育に役立つ支援機器の紹介
     -その1:コンピュータへのアクセス-

 今回から4回にわたり特別支援教育に役立つ支援機器の紹介を進めます。
コンピュータは学校の授業で利用され、家庭でも日常生活に欠かせないツー
ルとなっています。その一方で、障害のある人がこれを利用する場合にはさ
まざまな工夫が必要となります。これらの情報を東京大学の『エイティース
クウェアード』、国立特別支援教育総合研究所の『支援機器等映像マニュア
ル』、『iライブラリー』、保健福祉広報協会の『福祉機器製品検索』、テ
クノエイド協会の『福祉用具情報システム』から紹介します。さらに、コン
ピュータや携帯端末のOSの新しいアクセシビリティ機能、本研究所の『特別
支援学校におけるアシスティブ・テクノロジーケースブック』の事例を合わ
せて紹介します。

 ・・・・・・続きはこちら→
  https://www.nise.go.jp/cms/6,6905,13,257.html

 ・・・・・・全10回の連載内容はこちらのリンクへ→
  https://www.nise.go.jp/cms/6,6204,13,257.html
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【4】特別支援教育関連情報
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●平成24年度「心の輪を広げる体験作文」「障害者週間のポスター」の募集
について
                内閣府政策統括官(共生社会政策担当)

 障害の有無にかかわらず、誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う「共
生社会」を目指し、障害のある人に対する理解の促進を図るため、「心の輪
を広げる体験作文」と、「障害者週間のポスター」を募集します。
 
◆心の輪を広げる体験作文
 募集テーマ: 出会い、ふれあい、心の輪 ~障害のある人とない人との
        心のふれあい 体験を広げよう~
 応募資格: 小学生以上(特別支援学校の小学部、中学部及び高等部の児
       童生徒を含む。)
 
◆障害者週間のポスター
 募集テーマ: 障害の有無にかかわらず誰もが能力を発揮して安全に安心
        して生活できる社会の実現(高齢者や子育て中の人なども
        含め、皆が互いの違いを認め、支え合う社会について描く
        ことも可。)
 応募資格: 小学生及び中学生(特別支援学校の小学部及び中学部の児童
       生徒を含む。)
 
◆応募期間: 平成24年7月2日(月)から各都道府県又は指定都市が定める
       日まで(必着)

 ○今年度の募集要項及び過去の入賞作品等詳細につきましては、こちらを
  ご覧ください→
  http://www8.cao.go.jp/shougai/kou-kei/index-kk.html#sakubun
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【5】研修員だより
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 今号は、平成23年度第三期特別支援教育専門研修修了の永松眞奈美先生か
らお寄せいただきました。

専門研修での出会いを糧に
                     佐賀県立盲学校 永松眞奈美
 職場の上司や仲間に支えられ、家族に背中を押され、私が国立特別支援教
育総合研究所の専門研修に参加したのは、半年前のことです。不安1割、期
待9割の私でしたが、参加してみて満足度120%の毎日でした。研究所内外
のそうそうたる講師の先生方は、わかりやすい言葉と資料で講義・演習をし
てくださり、目から鱗が落ちるような、良き学びの毎日でした。また、研究
熱心で心優しい同期の仲間たちにも出会えました。その仲間たちにいろいろ
な場面で支えてもらいました。その仲間たちや先生方と、いろいろな話をし
ていくうちに、知識のインプットだけでなく、本来自分が持っていた力を引
き出していただいたような気がします。しかし、これからが正念場です。「
行って良かった専門研修」から「行かせて良かった専門研修」と、ひとりで
も職場の上司や仲間に言ってもらえるような私になりたいです。

 ○佐賀県立盲学校のWebサイトはこちら→
  http://www3.saga-ed.jp/school/edq10045/
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【6】アンケートのお願い
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 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。

 ○アンケートはこちら→
 https://www.nise.go.jp/enquete/fm/haisin/maga64
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【7】編集後記
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 今年は、6月としては異例の台風の上陸も記憶に新しいところです。大雨
や台風の被害に遭われた地域の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
 梅雨から夏にかけての気候の変化に伴い、例年体調を崩してしまう方もお
られると存じますので、どうかご自愛ください。
 今後とも本研究所のメールマガジンご愛読のほど、よろしくお願い申し上
げます。
                    (第64号編集主幹 土井幸輝)
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 次号も是非ご覧ください。
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 発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
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([アットマーク]を@にして送信してください。)
 
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