障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献します。

軽度知的障害学生に対する高等教育機関等における支援体制に関する研究

大学・短期大学における発達障害のある学生支援ガイドブック

目次と概要(案)
  1. 発達障害とは
    1. こんな学生いませんか?
    2.  (発達障害のある学生が示す困難および特徴的な行動特徴をいくつかを取り上げ、発達障害のある学生に気づくためのポイントや通常の相談だけではうまく対応できない点があることなどについて述べる。 また文部科学省およびDSM-Ⅳなどの定義を取り上げ紹介する。)

      コラム:(1)チェックリスト等判断に関する情報紹介(成人向け)

    3. 小中学校では今
    4.  (文部科学省で行った実態調査の結果と今後の特別支援教育のあり方の骨子、特別支援教育体制整備事業の進み具合を紹介した後、現在及び今後の小中学校における特別支援教育の具体的支援について記述し、 後期中等教育および高等教育機関で今後生じるであろう動きを予測する。)

      コラム:(2)特別支援教育コーディネーター

      (コーディネーターに求められる資質や役割などについて述べ,大学におけるコーディネーションの重要性について論じる。)

    5. 大学でも支援が必要な理由
    6.  (調査結果・海外情報・事例などから,大学に発達障害のある学生が在籍していること,本人と周囲,家族が困っていること,困っている内容などを記述する。これらの困り具合については、本人の努力だけではどうしようもない問題であり、 大学として授業の仕方や環境の調整など具体的な支援が必要なことを指摘する。)

      コラム:(3)海外情報(クイーンズランド大学など)
      (大学での障害学生支援は、学生支援の一環として、実施されていて、専門のスタッフがいること、身体障害と同じほど発達障害の相談もあり、診断や周囲の理解などに課題があることを記述する。)

    7. 大学教員の理解を促すために
    8.  (大学における支援の第一歩として,教職員への理解推進を図ることの重要性とそのための工夫や方法等を事例を交えて,記述する。)

      コラム:(4)法・制度について(障害者差別禁止法など)

      (障害のある学生は、通常の授業にアクセスする権利があり、それが支援されなければ、障害を理由に差別されたと判断される「障害者差別禁止法」について、英国の法令、状況について記述する。大学が取らなければならない具体例を紹介する。関連情報を末尾に整理する。)

  2. 発達障害のある学生に対する支援
    1. 障害のある学生の支援の現状
    2.  (日本の大学や日本福祉大学のこれまでの障害学生支援について記述していただく。大学の組織、学生の組織、学生本人の取り組みについて、大切となる点を指摘していただく。大学での取り組みの課題を述べていただき、発達障害への取り組みについても、学生相談センターとの連携など紹介していただく。 今後、その取り組みを展開していく上で、大切になる点を、これまでの取り組みから指摘していただく。)

      コラム:(1)学生相談センター担当者の声(日本福祉大学)

      学生相談における発達障害学生の相談や支援について、その経験を踏まえ、大切な点をコメントしていただく。

    3. 発達障害のある学生の支援の現状
    4.  (障害学生の支援について、大学が組織として取り組む際に、ポイントとなることを記述する。支援センターや支援室の位置づけ、対応する委員会の在り方、大学の支援方針の明文化が重要なことを指摘する。入学時の対応や支援を要請するためには、本人の自己理解が重要となり、 それを促す取組みについて記述する。大学で障害を充実させていく上で、発達障害学生の支援の充実に向けて、どのような段階を踏むことが必要なのかを記述する。)

      コラム:(2)ユニバーサルデザイン(バリアフリー)、FDなど

      UDとFDについて、大学での支援という視点で、用語の紹介と取り組みについて記述する。

    5. 発達障害のある学生に求められる支援
    6.  (理解の促進,学生生活,授業・試験,対人関係の調整,情緒的問題への対応,コーディネーションなど調査結果からみられた現状で実施されている支援や文献等で紹介されている支援を示し、高等教育機関において必要でありかつ有効と思われる方法について説明する。)

      コラム:(3)海外情報(アルバータ大学など)

      (アルバータ大学等海外の大学における支援の具体例として、学生に対して提供されているサービス全般を含め、専門職員による障害学生の支援や個別教育プログラム、コーディネーション例などを紹介する。)

    7. LDの学生に対する大学での支援の実際
    8.  (LDの学生の相談事例で、授業や試験等を含め、大学生活を送るために提供された支援とポイントについてまとめる。また、これらの相談事例を通じて、現在の大学もしくは今後の支援のあり方に対する課題について考察する。)

    9. ADHDの学生に対する大学での支援の実際
    10.  (ADHDの学生の相談事例で、授業や試験等を含め、大学生活を送るために提供された支援と必要となる支援のポイントについてまとめる。また、これらの相談事例を通じて、現在の大学もしくは今後の支援のあり方に対する課題について考察する。)

      コラム:(4)大学教員の声

      授業に発達障害と考えられる学生がいた場合に、その行動と教員としての理解、対応について、戸惑いと取り得た対応について、そのことについての感想を述べてもらう。

  3. 卒業や就労・進学への支援
    1. 論文作成,卒業に向けた支援
    2.  (発達障害のある学生が卒業に向けて困難を示す事柄についてまとめ、ゼミにおけるディスカッションや卒業論文等の作成に対する課題と支援のポイントについてまとめる。また,現在の大学もしくは今後の支援のあり方に対する課題について考察する。)

      コラム:(1)海外の大学のキャリアカウンセリングなど

      (海外の大学におけるキャリアカウンセリングの全般について簡単に紹介し、発達障害のある学生の場合に実施されているキャリアカウンセリングの事例についてまとめる。)

    3. 就労支援における課題
    4.  (発達障害学生が就労へと移行していく際の課題と支援について、相談担当者の経験を踏まえて、述べていただく。現実に就労してからの課題や必要となる支援、適切な支援がなくて離職してしまう事例、支援があったから仕事が継続できた事例などについても述べていただく。)

      コラム:(2)高齢・障害者雇用支援機構について

      高齢・障害者効用支援機構について、そこでの発達障害者支援の取り組みについて、また学生の支援についての取組を述べてもらう。

    5. 大学における就労に向けた支援の実際
    6.   発達障害の学生からの相談事例について、学生相談の場で就労に向けた支援を実施した事例を紹介し、就労に向けた支援のポイントについてまとめる。また,現在の大学もしくは今後の支援のあり方に対する課題について考察する。)

      コラム:

      (3)NPO法人高等教育支援センター

      (NPO法人高等教育支援センターの取組の紹介と学会や研修会などでの取組、発達障害学生支援の取組、今後の方向性について述べていただく。)

      (4)全国障害学生支援センター

      (全国障害学生支援センターの取組の紹介と相談の経験を踏まえて、発達障害学生支援の取組、今後の方向性について述べていただく。)

  4. これから支援を考えるために
  5.  資料・リソース(文献,親の会等紹介)

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