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平成17年度自閉症教育推進指導者講習会講義等内容

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<講義>

講義題目等 講師氏名(所属・職名) 講義内容
筑波大学附属久里浜養護学校における自閉症教育 西川公司
(筑波大学附属久里浜養護学校・校長)
荒川正敏
(   同   ・教諭)
 筑波大学附属久里浜養護学校における自閉症教育の実践を、教育方針、学校経営、教育課程、自閉症に特化した指導方法・教育環境の整備等の観点から解説する。
自閉症教育におけるアセスメントと個別の指導計画 齊藤宇開
(教育支援研究部・研究員)
 筑波大学附属久里浜養護学校において実施されている「評価のための個別セッション」の方法及びそれに基づく個別の指導計画、実際の指導課題の選択について、解説する。
後半では、班別に分かれ、「授業の実践演習」で担当する事例についてビデオ録画された個別セッションを基に具体例を検討する。
自閉症のある子どもの早期療育 幸田栄
(横浜市中部地域療育センター・心理主任)
 横浜市における地域療育機関での療育について知り、自閉症のある子どもの就学前の療育と学校教育との連携の在り方を考える。
自閉症のある人の就労・生活支援 関水実
(社会福祉法人横浜やまびこの里・仲町台センター長)
 横浜市の自閉症親の会が母体となって1989年に認可された社会福祉法人「横浜やまびこの里」のさまざまな取り組みについて知り、自閉症のある人の就労・地域生活支援と学校教育との連携の在り方を考える。
自閉症教育における教育課程 渡邊倫
(北海道教育大学附属養護学校・教諭)
高畠佳江
(富山大学人間発達科学部附属養護学校・教諭)
 自閉症プロジェクト研究の協力校2校における実践についての話題提供を受け、自閉症の特性に応じた教育課程の在り方について考える機会とし、翌日の課題別協議にむすびつける。
学校コンサルテーションと小・中学校支援 肥後祥治
(熊本大学教育学部・助教授)
 自閉症のある児童生徒を抱える学級・学校に対する外部専門家の支援の在り方を具体的に解説する。
これからの自閉症教 育のために 小塩允護
(教育支援研究部・総合研究官)
 講習会のまとめとして、講義や演習、協議等の内容を振り返り、自閉症教育をめぐる課題を整理するとともにこれからの方向性を論じる。

<授業の実践演習等(於:筑波大学附属久里浜養護学校)>

 わが国で唯一の自閉症学校として発足した筑波大学附属久里浜養護学校における自閉症教育の実際について、実地に研修する。特に、11月24日(木)から28日(月)の3日間、午前を「授業の実践演習」として班別に各教室の授業に参加し、午後を「班別協議」として体験した授業実践について記録に基づき分析し、翌日の授業改善を目指すための方策を協議する。

配属教室 担当研究職員
小学部1年1組 内田俊行(教育支援研究部・研究員)
小学部2年1組 木村宣孝(教育支援研究部・総括主任研究官)
小学部2年2組 齊藤宇開(教育支援研究部・研究員)
小学部3年1組 徳永豊(企画部・総括主任研究官)
小学部4年1組 小澤至賢(教育相談センター・主任研究官)
小学部5・6年1組 佐藤克敏(教育支援研究部・主任研究官)
なお、配属教室には、担当研究職員のほか、他の実施グループメンバーが支援する。

 

題目 内容
授業の実践演習オリエンテーション 「授業の実践演習」で参加する教室ごとに分かれ、各教室の在籍児童の実態、日課、授業のねらい等について教室担当教員から説明を受け、「授業の実践演習」で各受講者が分担する役割や具体的手順を協議する。
久里浜養護学校における自閉症教育(実地研修) わが国で唯一の自閉症学校として発足した筑波大学附属久里浜養護学校における自閉症教育の実際を日課の流れに沿って実地研修し、その教育の在り方を考える機会とするともに、受講者が配属する各教室(小学部1年1組、同2年1組、同2年2組、同3年1組、同4年1組、同5・6年1組の6教室)の指導の概要を理解する。
授業の実践演習1~3 班別協議:
受講者と研究所研究職員、教室担当教員が、担当事例ごとに「授業の実践演習」での記録に基づいて授業実践を振り返り、指導内容、教材・教具、指導方法、環境整備、関わり等の視点から、翌日の授業改善の方策を具体的に立てる。
(2日目以降はその方策の効果を評価する。)
全体協議:
3日間の実践演習と班別協議から得られた知見のポイントを班ごとに報告し、それらを基に報告することで、各班の知見を全体で共有する。
(各班報告20分、質疑5分、全体のまとめ15分程度を予定)

<課題別協議>

題目 内容
各地域における自閉症教育をめぐる現状と課題(班別)  受講者から事前に提出されたレポート
(1)自閉症教育に関する現状と課題について(特に教育課程、指導内容・方法に視点を当てて)
(2)上記(1)に基づいて、現在、改善・工夫を行っている事柄について
を基に、概ね6つの程度の課題を設定し、課題毎に班編制された受講者が各地域における各課題をめぐる現状を協議して整理し、課題解決のための方策をとりまとめる。
課題別協議のまとめ(全体) 課題別協議で整理した現状と課題解決のための方策を報告しあい、それらを基に協議することで自閉症教育をめぐる今後の方向性について考え方を共有する。
(各班報告15分、質疑10分、まとめ15分程度を予定)
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