平成18年度第一期短期研修講義等内容(共通講義)
視覚障害教育コース・聴覚障害教育コース・言語障害教育コース・情緒障害教育コース
共通講義等(各期共通内容)
講義題目等 | 講師氏名(所属・職名) | 講義内容 |
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理事長講話 |
小田豊 (国立特殊教育総合研究所・理事長) |
学校教育の課題について |
学校における安全管理 | 湯川秀樹 (文部科学省初等中等教育局幼児教育課・幼児教育調査官) |
学校における障害児の健康と安全について |
図書室利用案内 | 総務部研修情報課情報サービス係 | 研究所図書室の利用方法について、実際に閲覧室、書庫を案内しつつ、説明を行う。 |
コンピューター端末の利用実習 | 総務部研修情報課情報管理係 | 研究所固有のコンピュータ端末の利用について説明会を行い,実際に操作することにより、スムーズな端末利用を行えるよう実習する。 |
特別支援教育行政の現状と課題 | (文部科学省初等中等教育局特別支援教育課) | 特別支援教育行政の現状と課題について講義し、特別支援教育の理念と基本的な考え方、その背景など、特別支援教育施策の理解を深める。 |
特別支援教育の取り組み | 藤本 裕人 (企画部・総括研究員) 松村 勘由 (教育研修情報部・総括研究員) 渥美 義賢 (教育支援研究部・上席総括研究員) 西牧 謙吾 (教育支援研究部・上席総括研究員) |
これからの特別支援教育は、従来の特殊教育の対象者だけでなく、小・中学校で学習するLD、ADHD、高機能自閉症等の軽度発達障害を含めた障害のある児童生徒をどのように支援するかということが重要な課題となっている。ここでは、「小・中学校に在籍する特別な配慮を必要とする児童生徒の指導に関する研究」「特別支援教育コーディネーターに関する実際的研究」「小・中学校における障害のある子どもへの教育の支援体制に関する研究」「「個別の教育支援計画」の策定に関する実際的研究」の各プロジェクト研究の成果を踏まえ、「軽度発達障害児への支援」「特別支援教室(仮称)の体制」「個別の教育支援計画の活用」「特別支援教育コーディネーターの役割」について、「特別支援教室(仮称)」構想の在り方と関連付けて協議し、今後の特別支援教育を展望する。 |
重複障害教育の現状と課題 | 後上鐵夫 (企画部・上席総括研究員) |
重複障害教育とは何かを、ヘレン・ケラーとサリバン先生との教育の営みを概括しながら考える。また、特別支援教育の流れの中で、取り組むべきこととこれまで果たしてきた役割を整理して、今後の課題について考える。 |
障害のある人の余暇活動とスポーツ | 橋谷俊胤 (NPO法人PWL事業部 FIDスポーツ研究室・室長) |
余暇活動とスポーツの身体的な活動は、興味を持って取り組むようになると精神をリラックスさせたり、リフレッシュさせたりすることが可能となる。上手に運動の手ほどきをし、安全にできるようになると必ずまたやってみたい思いになるだろう。 |
障害のある子どもと人権 | 野沢和弘 (全日本手をつなぐ育成会・人権擁護委員会) |
知的障害のある人の権利擁護に関する基本的な考え方を論述するとともに、各地で取り組まれている権利擁護システムづくり等、知的障害のある人の人権をめぐる動きを紹介し、その在り方を考える。 |
教育と福祉・医療・労働の連携 | 西牧謙吾 (教育支援研究部・上席総括研究員) |
障害のある子どもの教育は、対象とする障害の種類や程度を拡大しながら充実発展してきた。現在進行中の特殊教育から特別支援教育への転換は、マクロの視点からみれば、教育改革の流れとノーマライゼーションの理念に基づく障害福祉の進展の上にある。福祉・医療・労働など、広く社会保障制度の構造改革を理解することで、改めて「外」からみた21世紀の特別支援教育の在り方を考える。 |
重複障害教育の教育課程 | 大崎博史 (企画部・主任研究員) |
法令や学習指導要領上の特例等を解説し、重複障害のある子どもの教育課程編成のあり方に関する基本的な考え方、留意点等を述べる。また、現行の学習指導要領の自立活動のとらえ方についても概説する。さらに、今後の特別支援教育に向けた、子ども一人一人の教育的ニーズに応じた教育課程とは何かについても考える。 |
学校教育における医療的ケア | 大崎 博史 (企画部・主任研究員) |
盲・聾・養護学校における医療的ケアを実施するための体制整備の全国的な動向について述べるとともに、実際に学校教育で医療的ケアがどのように実施されているのかを紹介し、実施上の課題点等についてまとめる。また、学校で医療的ケアを実施することは子どもにとってどのような教育的意義があるのかを考える。 |
特別な教育的ニーズと情報機器活用 | 渡邉正裕 (教育研修情報部・研究員) |
文部科学省の「情報教育の手引」をもとに特別な教育ニーズのある子どもたちへの情報化と支援について概説する。アシスティブ・テクノロジー(AT:支援技術)について具体的な機器や利用について紹介するとともに、「障害者・高齢者等情報処理機器アクセシビリティ」について考察する。 |