障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献します。

国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 創刊号

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     国立特別支援教育総合研究所メールマガジン
        創刊号  2007.4.2
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【目次】
■研究所メールマガジンの創刊にあたって
■研究所からのお知らせ
■研究所の研究活動
■特別支援教育トピックス
■研修員だより
■編集後記

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■研究所メールマガジンの創刊にあたって
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 我が国における障害のある幼児児童生徒の教育は、盲・聾・養護学校や特
殊学級といった特別な場で行う「特殊教育」から、障害のある幼児児童生徒
の自立や社会参加に向けた主体的な取り組みを支援するという視点に立ち、
幼児児童生徒一人一人の教育的なニーズを把握し、その持てる力を高め、生
活や学習上の困難を改善・克服するために適切な指導や必要な支援を行う
「特別支援教育」へと、大きく舵を切りました。
  平成18年6月の学校教育法等の一部改正により、特別支援教育が制度化さ
れるとともに、我が研究所も平成19年4月からは「独立行政法人国立特別支
援教育総合研究所」と名称変更いたしました。
 これからは、我が国唯一の特別支援教育のナショナルセンターとして、こ
れまで以上に、特別支援教育の充実・発展に寄与できるよう、国の政策的課
題や教育現場のニーズに対応した研究活動や研修事業等の一層の充実を図っ
ていく所存です。
 本研究所のメールマガジンは、特別支援教育に係る情報や研究所でのプロ
ジェクト研究等の成果、研究活動等の情報、研修やセミナー等の情報など、
様々な情報を提供することで、皆様とともに特別支援教育を推進していくた
めの一助となればと願っております。
 ご愛読の程よろしくお願いいたします。

          独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 理事長 小田 豊 

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■研究所からのお知らせ
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●研究所の名前が変わりました

 独立行政法人国立特殊教育総合研究所は、平成19年4月1日より、名称を
「独立行政法人国立特別支援教育総合研究所」に変更しました。これに伴い、
研究所では以下のことが変わりました。

 ◆特別支援教育のナショナルセンターに!
 ミッション・ビジョンや業務についても、これまでの「特殊教育」から
「特別支援教育」に移行しました。これからは、我が国の特別支援教育のナ
ショナルセンターとして、より一層、障害のある子どもの教育に関する研究
活動や研修事業などの充実を図り、障害のある子ども一人一人の教育的ニー
ズに対応した教育の実現に貢献して参ります。

 ◆研究所ロゴマークリニューアル!
 研究所ロゴマークが変わりました。新しいロゴマークは本研究所のイメー
ジとミッションを盛り込んだものです。研究所Webサイトでご覧になれます。

  ○こちら→http://www.nise.go.jp/

 ◆バス停名称が変わります
 研究所前のバス停が、「国立特別支援教育総合研究所」に変わりました。

 京浜急行バスのサイトから、バスの時刻表を検索することができます。

  ○バスの時刻表はこちら→http://www.keikyu-bus.co.jp

●平成19年度研修事業

 平成19年度の研修事業について、研修一覧・実施要項を更新しましたので
お知らせします。これらの研修は、各都道府県教育委員会等からの推薦に基
づき、受講者の決定を行っています。

  ○平成19年度研修一覧はこちら→
   http://www.nise.go.jp/blog/kensyu.html
        (本件問合先:総務部研修情報課 a-kenshu@nise.go.jp)

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■研究所の研究活動
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 このコーナーでは、研究所の研究活動について紹介します。
 今回は、2つのプロジェクト研究をご紹介します。

●プロジェクト研究「拡大教科書作成システムの開発とその教育効果の実証
的研究」(平成16年度~18年度)

 視覚に障害のある児童生徒の教育に当たっては、児童生徒一人一人の見え
方に合った教材・教具の提供が重要です。これまでも当研究所において、一
人一人の見え方の特性を踏まえた「拡大教科書」の作成方法の研究を行って
きました。今期の研究では、これまでのノウハウを生かしながら、小学校用
の社会、理科、中学校用の社会(地理・歴史・公民)、理科(第1分野・第
2分野)の拡大教科書を編集・作成し、さらに編集・作成の効率化を目指し
た支援ソフトウェアの開発、色覚障害者を含めた色の配慮事項の検討、他障
害における「拡大教科書」活用の可能性について取り組んできました。

 ○詳細はこちら→http://www.nise.go.jp/blog/2005/03/post_109.html

 ○具体的な作成方法はこちら→
  http://www.nise.go.jp/kenshuka/josa/kankobutsu/pub_c/c-43.html

 ○実際の拡大教科書はこちら→
  http://www.tenji.ne.jp/kakudai/annai.html

●プロジェクト研究「小・中学校における特別支援教育への理解と対応の充
実に向けた総合的研究」(平成18年度~19年度)

 本研究は、小・中学校における特別支援教育体制の整備・充実のための総
合的な支援ツールの開発を目的としています。小・中学校の特別支援教育体
制については、校内委員会の設置や実態把握、コーディネーターの指名など、
8割から9割以上の学校で実施されています。しかし、個別の指導計画、個
別の教育支援計画、巡回指導員の活用など、具体的な支援の実現に関する取
組については3割から6割程度に留まっている現状です。
 これらの現状を踏まえ、各小・中学校で必要とされる知見はもとより、小・
中学校における特別支援教育を支える市区町村教育委員会、特別支援学校の
センター的機能等の取組に関する知見を収集・整理し、それらの情報をまと
め、総合的な支援ツールとして、各地域、各学校に提供することを計画して
います。

 ○関連情報はこちら→
  http://www.nise.go.jp/blog/2006/06/post_582.html

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■特別支援教育トピックス
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 このコーナーでは、特別支援教育に関するトピックスについてお知らせし
ます。

●学校教育法等の一部を改正する法律(平成18年法律第80号)等の施行につ
 いて

  平成18年6月に特別支援教育を推進するための学校教育法等の一部改正が
行われ、平成19年4月1日に施行されました。この法改正を踏まえ、学校教
育法施行令等の関係政省令などが改正され、平成19年3月23日に学校教育法
等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令(平成
19年政令第55号)、平成19年3月30日に学校教育法等の一部を改正する法律
の施行に伴う関係政令の整備等に関する省令(平成19年文部科学省令第5号)
などが公布され、改正法と同じく4月1日に施行されました。

 ○改正法の内容等は、文部科学省の以下のページでご覧になれます。
  また、政省令等については、掲載作業が終わり次第ご覧になれます。
  詳細は、こちら→
  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main.htm

●「発達障害」の用語の使用について
     (平成19年3月15日 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課)

  文部科学省初等中等教育局特別支援教育課においては、これまでの「LD、
ADHD、高機能自閉症等」との表記について、国民のわかりやすさや、他
省庁との連携のしやすさ等の理由から、下記のとおり整理した上で、発達障
害者支援法の定義による「発達障害」との表記に換えることとしましたので
お知らせします。

1.今後、当課の文書で使用する用語については、原則として「発達障害」
  と表記する。また、その用語の示す障害の範囲は、発達障害者支援法の
  定義による。
2.上記1の「発達障害」の範囲は、以前から「LD、ADHD、高機能自
  閉症等」と表現していた障害の範囲と比較すると、高機能のみならず自
  閉症全般を含むなどより広いものとなるが、高機能以外の自閉症者につ
  いては、以前から、また今後とも特別支援教育の対象であることに変化
  はない。
3.上記により「発達障害」のある幼児児童生徒は、通常の学級以外にも在
  籍することとなるが、当該幼児児童生徒が、どの学校種、学級に就学す
  べきかについては、法令に基づき適切に判断されるべきものである。
4.「軽度発達障害」の表記は、その意味する範囲が必ずしも明確ではない
  こと等の理由から、今後当課においては原則として使用しない。
5.学術的な発達障害と行政政策上の発達障害とは一致しない。また、調査
  の対象など正確さが求められる場合には、必要に応じて障害種を列記す
  ることなどを妨げるものではない。

 ○文部科学省の「特別支援教育に関すること」のページが更新されました。
  詳細は、こちら→
  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main.htm

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■研修員だより
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 このコーナーでは、研究所に研修に来られたた方々に、さまざまな情報提
供を行っていきます。研修員経験者からの寄稿も歓迎します。

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■ 編集後記

 研究所メールマガジンの創刊号をお届けします。編集メンバーで議論しな
がら作ってきました。今後、月1回の頻度で研究所メールマガジンを刊行し
ていきます。これから、このメールマガジンを通じて、研究所からさまざま
な情報をお届けしていきたいと思います。ご期待ください。

 ○「メールマガジン」へのご意見・ご感想をお寄せください。
  こちら→ a-koho@nise.go.jp

 ○研究所メールマガジンの利用については、こちら→
   http://www.nise.go.jp/magazine/policy.html

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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 創刊号
          発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内
           国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部
                 メールアドレス:a-koho @nise.go.jp
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