研究所の研究活動について
1.はじめに
平成19年度まで,本研究所の研究活動は,プロジェクト研究,課題別研究など6区分に分類して実施してきました。プロジェクト研究では横断的テーマを取り上げ,研究スタッフの規模や予算計画の大きなもの,さらに政策的重要性の高いものに取り組んできました。課題別研究では主に障害種別に対応した研究を行ってきました。
一方,研究活動については,その重要性や緊急性からより精選して重点的に進めたり,障害種別に限らず諸科学の発展や社会の変化に対応して取り組んだりすることが時代的要請として強く求められてきています。
このため,本研究所における研究活動については,平成20年度から研究計画立案や研究の実施母体となる「研究班」制を導入して,研究体制の再構築を図ることにしました。研究種別についても,研究の性格の明確化,重点化を図ることとして,以下のように5区分9種に再編しました。
2.研究区分・研究種別
研究区分 | 研究種別 |
基幹研究 | 重点推進研究 |
専門研究A | |
専門研究B | |
専門研究C | |
専門研究D | |
外部資金研究 | 科研費等研究 |
受託研究 | 受託研究 |
共同研究 | 共同研究 |
調査研究 | 調査研究 |
3.研究の性質
(1)基幹研究
- ①重点推進研究
- 専門研究の内,重要性及び緊急性という観点から重点的に推進する研究です。
- ②専門研究A
- ③専門研究B
- 障害種別等に対応した専門的研究であり,主として,重複障害研究系,感覚障害・言語障害研究系,運動障害・健康障害研究系,知的障害・発達障害研究系の各班が実施母体となって実施されます。
- ④専門研究C
- 業務上必要な研究で、かつ全所的に取り組むことが求められる研究で,関係業務部の所員を中心に,他の所員の協力も得て行われる研究です。
- ⑤専門研究D
- 上に該当しない先端的,試験的,萌芽的研究です。
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障害種別によらない研究で、特別支援教育推進のための総合的研究、障害種別の共通テーマの研究などで,主として,特別支援教育研究系や重複障害研究系の研究班が実施母体となって実施されます。
- 科学研究費等の外部資金を獲得して行う研究です。
- 外部から委託を受けて行う研究です。
- 本研究所において実施されている実際的・総合的研究と大学や大学共同利用機関,医療・福祉機関等において実施されている基礎的・理論的な研究を融合する研究です。
- 企画部,教育支援部,教育研修情報部,教育相談部,発達障害教育情報センターは,上記の専門研究の他に,業務遂行上必要な様々な調査及び研究を行います。
4.研究班
中長期的展望に立った研究を推進するために,各種の研究の母体となる研究班があります。
研究班は、横断的テーマやその専門性を勘案して,5研究系で13の研究班を設置しています。
このほか,必要に応じ、特定テーマ又は班を超える複合的テーマや各班に共通するテーマなどについては,関係班による共同研究体制や一定の時限制(5年程度)による研究班(調査班)等を設置することにしています。
研究班 | 主な研究内容 | |
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特別支援教育研究系 | ○障害のある子どもの教育の在り方に関する研究班 (在り方班) |
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○特別支援教育の推進に関する研究班 (推進班) |
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○障害のある子どもの就学、進学、就労等支援及び高等教育支援に関する研究班 (移行支援班) |
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○情報化及び教育支援機器に関する研究班 (情報・支援機器班) |
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重複障害研究系 | ○重複障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (重複班) |
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感覚障害・言語障害研究系 | ○視覚に障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (視覚班) |
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○聴覚に障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (聴覚班) |
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○言語に障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班(言語班) |
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運動障害・健康障害研究系 | ○肢体不自由のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (肢体不自由班) |
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○病弱・身体虚弱等にある子どもの特別支援教育に関する研究班 (病弱班) |
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知的障害・発達障害研究系 | ○知的障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (知的班) |
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○自閉症のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (自閉症班) |
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○発達障害(LD・ADHD・高機能自閉症等)のある子ども又は情緒障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (発達・情緒班) |
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