障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献します。

特別支援教育と脳科学セミナー

平成19年度 特別支援教育と脳科学 第1回セミナー

◆セミナー修了報告と参加へのお礼
 特別支援教育と脳科学セミナーは、平成20年3月8日(土)にSYDホール(代々木)にて、 会場が満席となる参加者を得て、概ね成功裡に開催することができました。 内容には高度でむずかしい点もありましたが、シンポジウムをはじめ、 各講演について活発な質疑応答がなされました。
 講師やシンポジスト、参加者のご協力に深く感謝いたします。
 今回のセミナーでは、参加申し込みが主催者の予想をはるかに越え、 早々に参加申し込みの受付を終了したこと、時間の都合で質問を 打ち切らざるをえなかったことなど、今後の開催にあたって反省し 改善すべき課題も明らかになりました。
 これらの課題を改善して、同様のセミナーを平成20年度も行って いきたいと考えております。その節は、皆様のご参加をお待ちしております。

シンポジウムの様子
◆セミナーの趣旨
脳科学の研究は近年著しい進歩を遂げつつあります。その成果を教育に活かすことと、教育に活かせる脳科学研究を進めることが、我が国の政策として示されています。一方で脳科学に関する、必ずしも十分な科学的根拠を持たない情報や、十分な検証がなされていない情報の流布も少なくない現況があります。
 この状況を踏まえ、国立特別支援教育総合研究所では特別支援教育と脳科学に関する最新の正確な情報を分かりやすく提供するとともに、特別支援教育と関連した脳科学の発展を推進していく活動の一環として本セミナーを企画しました。
◆プログラム
【第1部】自閉症の脳科学と支援(10:00~13:20)
  1. セミナーの趣旨「教育と脳科学の橋渡し(bridging)と今後の展望」
     講演者:西牧 謙吾(国立特別支援教育総合研究所)
  2. 講演「自閉症の遺伝子研究」
     講演者:定方 哲史(理化学研究所 脳科学総合研究センター)
  3. 講演「自閉症の脳機能画像研究」
     講演者:桑原 斉(東京大学 医学部)
  4. シンポジウム「自閉症の理解・支援と脳科学―医療臨床と教育と保護者の立場から―」
     シンポジスト:定方 哲史(理化学研究所 脳科学総合研究センター)
     桑原 斉(東京大学 医学部)
     今井 忠(日本自閉症協会 東京都支部)
     大倉 勇史(梅が丘病院)
     齋藤 宇開(国立特別支援教育総合研究所)
【第2部】脳機能画像研究の可能性(14:20~16:20)
  1. 講演「乳幼児教育の脳科学」
     講演者:多賀 厳太郎(東京大学大学院 教育学研究科)
  2. 講演「リハビリの脳科学」
     講演者:宮井 一郎(森之宮病院)
【ハンズオンセミナー】近赤外線分光法(NIRS)による脳機能画像研究の実際(16:35~18:00)
  • NIRSによる脳機能画像研究の方法(株式会社日立メディコより,装置のデモと解説)
  • NIRSを用いた共同研究に向けての検討会

平成20年度 特別支援教育と脳科学セミナー

PDF版はこちら

◆趣 旨
 脳科学の研究は近年著しい進歩を遂げつつあります。その成果を教育に活かすことと、 教育に活かせる脳科学研究を進めることが、我が国の政策として示されています。一方で脳科学に 関する、必ずしも十分な科学的根拠を持たない情報や、十分な検証がなされていない情報の流布も 少なくない現況があります。
 この状況を踏まえ、国立特別支援教育総合研究所では特別支援教育と脳科学に関する最新の正確な 情報を分かりやすく提供するとともに、特別支援教育と関連した脳科学の発展を推進していく活動の 一環として本セミナーを企画しました。
 近年最も注目されている脳科学の研究分野である分子生物学とヒトの脳機能画像研究の第一人者より、 自閉症に関する最新の脳科学の研究成果を講演していただきます。さらにそれを基に教育・医療・ 保護者の立場から、日頃の疑問点を専門家に聞くと同時に、自閉症のある人をどのように教育・治療・ 養育するかの課題に直面している立場から、脳科学が現在及び将来どのように役立つのか、そうなる ような研究のためには関係者がどのように協力していけるのか、について話し合います。平成20年度から 世界自閉症啓発デーが制定されたこともあり、時期を得た話題だと思います。
◆主 催
国立特別支援教育総合研究所 ( 要事前登録 : 参加無料 )
   参加申込書はこちら  (申込を締め切りました。多数のご応募ありがとうございました。)
◆定 員
200名
◆日 時
平成20年11月8日(土) 午前10:00 開始 (9:30より受付開始)
◆場 所
国立オリンピック記念青少年総合センター   国際交流棟  国際会議室
  • 住所 :〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3番1号
  • TEL  :03-3469-2525
国立オリンピック記念青少年総合センターへの地図
◆プログラム
【第1部】 自閉症の脳科学と支援(10:00〜12:55)
10:00セミナーの趣旨 教育と脳科学の橋渡し(bridging)と今後の展望
     西牧 謙吾 (国立特別支援教育総合研究所)
10:10自閉症の分子遺伝学的研究の展望
     渥美 義賢 (国立特別支援教育総合研究所)
     
  • 遺伝分子生物学の基礎的情報、自閉症の遺伝分子生物学的研究の現状についての全般的な 情報と講演者の最新の研究成果を報告します。
11:00自閉症の脳機能画像研究
     桑原 斉 (東京大学医学部附属病院精神神経科)
     
  • 自閉症の脳機能画像研究の全般的な研究成果を含めて、NIRSを用いた講演者の最新の 脳機能画像学的研究成果を報告します。
12:05自閉症の理解・支援と脳科学―医療臨床と教育と保護者の立場から―
     桑原 斉 (東京大学医学部附属病院精神神経科)、
     今井 忠 (日本自閉症協会東京都支部)、
     渥美 義賢 (国立特別支援教育総合研究所)、
     小澤 至賢 (国立特別支援教育総合研究所
     
  • 教育・医療・保護者の立場から、日頃の疑問点を専門家に聞いて正確な情報を共有することを 目的の一つとしています。さらに、自閉症のある人をどのように教育・治療・養育するかの課題に 直面している立場から、脳科学が現在及び将来どのように役立つのか、そうなるような研究のためには 関係者がどのように協力していけるのか、について会場の参加者を交えて話し合います。
12:55昼休み・昼食
【第2部】 脳機能画像研究の可能性(14:00〜16:20)
14:00 乳幼児教育の脳科学
     多賀厳太郎 (東京大学大学院教育学研究科)
  • 講演者の乳幼児の学習に関する研究成果を中心にNIRSを用いた乳幼児の早期教育に関する 脳機能画像学的研究の可能性について報告します。
15:00リハビリの脳科学
     宮井一郎 (森之宮病院)
     
  • 運動障害のリハビリによる機能回復と関連した脳機能についての講演者のNIRSを用いた 脳機能画像学的研究成果を報告してもらうと共に、運動時におけるNIRS記録の方法について報告 します。
16:20終了
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