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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第40号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第40号(平成22年 7月号) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NISE ━━━ 【目次】 ■アンケートのお願い ■お知らせ ■NISEトピックス トピックス 研究紹介 ■特別支援教育関連情報 ■研修員だより ■編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■アンケートのお願い ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本研究所では、本メールマガジンをより良いものにしていくための検討を 行っています。このために、今回アンケートを実施しますので是非ご回答よ ろしくお願いいたします。ご回答は、ボタンをクリックするだけでとても簡 単に行えます。 また、今後もメールマガジンで数回の読者の方々へのアンケートをお願い する予定です。お手数とは思いますが、なにとぞご協力をお願いいたします。 ○アンケートはこちら→ 終了しました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★NEWS★ ●特別支援学校進路指導・職業教育担当者研究協議会開催のご案内 本研究所移行支援研究班では、今年度より「特別支援学校高等部・専攻科 における進路指導・職業教育支援プログラムの開発」に着手いたしました。 当研究班では、研究の一環として、平成22年 8月 7日(土)に特別支援学 校高等部及び専攻科の進路指導・職業教育担当者を対象に、進路指導・職業 教育の実践上の現状と課題について情報交換を行うことを目的とした研究協 議会を開催いたします。各校の進路指導・職業教育担当者の皆様のご参加を お待ちしております。 ○特別支援学校進路指導・職業教育担当者研究協議会の詳細はこちら→ http://www.nise.go.jp/blog/2010/06/post_346.html ○研究協議会への参加申し込みはこちら→ 終了しました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■NISEトピックス ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★トピックス★ ●平成21年度に実施した研究において、下記の教材及びデータベースを作成 し、公開しました。 ◇ユニバーサルデザイン版 面積の公式 ユニバーサルデザイン版 面積の公式は、専門研究B「特別支援学校及び 通常の学校に在籍する視覚障害のある児童生徒の教科指導の質の向上に関す る研究」(平成20年度~21年度)の一環として取り組んだ視覚障害(全盲及 び弱視)の児童生徒の指導に携わる指導者向けの小学校算数科ガイドブック の別冊資料として開発しました。 全盲児が触覚を活用して学習するための紫外線硬化樹脂インクによる凸図 及び点字を掲載し、弱視児の視覚活用に配慮してコントラストを強調したデ ザインとラージサイズの文字を掲載しました。本教材はシンプルなユニバー サルデザイン版ですので、視覚障害児童にとどまらず、広く利用していただ くことが可能です。 ○ユニバーサルデザイン版 面積の公式は、本研究所のiライブラリーに展 示する予定です。(問い合わせ先 教育支援部 大内 進) ◇ICF/ICF-CY活用事例文献データベース ICF/ICF-CY活用事例文献データベースは、専門研究A「特別支援教育にお けるICF-CYの活用に関する実際的研究」(平成20年度~21年度)の研 究を進める中で得られた情報を整理し、ICF/ICF-CY活用事例の文献情報を提 供するものです。 ○Webサイトはこちら→ http://www.nise.go.jp/blog/2010/02/icficfcy_3.html ★研究紹介★ ●重点推進研究 「小・中学校等における発達障害のある子どもへの教科教育等の支援に関す る研究」(平成20~21年度) 研究代表者 笹森 洋樹(発達障害教育情報センター・総括研究員) 発達障害のある子どもは、通常の学級における教科学習等において様々な 困難が見られます。学習への不全感は自己評価の低下を招き、二次障害によ る不適応の原因にもなります。本研究では、発達障害のある子どもの通常の 学級における教科教育等の支援の在り方について、授業づくり、学級づくり の視点から研究を行いました。特別支援教育についての知識・技量のある教 員による特別な指導ではなく、多くの教員が日常の授業や学級経営の中で、 大きな負担感なく支援に取り組むことができることに重点を置き、教員の自 己チェックによる「わかる授業づくり」「支持的な学級づくり」を行うため の支援ツール(学級サポートプラン)を教育現場に提供することを目的とし ています。作成に当たり次の4点に考慮しました。(a)ユニバーサルな支援 を見つけられるツールにする。(b)全体を見る視点と個を見る視点の両面を 大切にする。(c)教師自身のふりかえりにより、授業改善が可能になるよう な手がかりを示す。(d)教師の多忙感に配慮し、できるだけ負担感なく簡便 に実施できるものにする。研究報告書には、学級サポートプラン作成の経緯 と研究協力校による実践を載せています。 なお、研究報告書は、後日、研究所Webサイトからも閲覧できる予定です。 ◆ちょっと一息 季節のたより 初夏のたらの芽や鰹が終わりましたが、これからは冷たいソーメン・岩牡 蠣・うなぎ等々、またまた楽しみな季節になります。季節の変化だけでなく、 全国津々浦々に個性的な美味しいものがあります。美味しいものの溢れてい る美しい国に住んでいるメリットを、これからも最大限に活かしていこうと、 堅く心に誓っている今日この頃です。 (発達障害教育情報センター 渥美 義賢 記) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■特別支援教育関連情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「障害者制度改革の推進のための基本的な方向について」が閣議決定され ました。 平成22年 6月29日(火曜日)に「障害者制度改革の推進のための基本的な 方向について」が閣議決定されました。 障害者制度改革については、平成21年12月に、政府において障害者権利条 約の締結に必要な国内法の整備をはじめとする障害者制度の集中的な改革を 行うことを目的とした「障がい者制度改革推進本部」が設置され、同本部及 び同本部に設置された「障がい者制度改革推進会議」(以下、「推進会議」) において、教育関係も含めた主要な論点について検討が行われております。 今回の閣議決定は、推進会議が平成22年 6月 7日にとりまとめた「障害者 制度改革の推進のための基本的な方向(第一次意見)」を踏まえ、制度改革 推進のための基本的方向・今後の進め方についての決定を行ったものです。 文部科学省としては、障害者権利条約の理念を踏まえた教育分野の制度改 革の方向性については、理念だけでなく人的・物的条件整備の在り方もセッ トで検討することが重要と考えており、今後中教審等の場で、学校・教育関 係者を交えた審議検討を進めていきたいと考えています。 ○障害者制度改革の推進のための基本的な方向(第一次意見)はこちらを ご覧下さい。→ http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/pdf/iken1-1.pdf (※内閣府ホームページにリンク) ○閣議決定の全体版はこちらをご覧下さい。→ http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/pdf/kihon.pdf (※内閣府ホームページにリンク) 【参考】障害者制度改革の推進のための基本的な方向について (平成22年 6月29日閣議決定)(抄) (2)教育 ○ 障害のある子どもが障害のない子どもと共に教育を受けるという障害者 権利条約のインクルーシブ教育システム構築の理念を踏まえ、体制面、財政 面も含めた教育制度の在り方について、平成22年度内に障害者基本法の改正 にもかかわる制度改革の基本的方向性についての結論を得るべく検討を行う。 ○ 手話・点字等による教育、発達障害、知的障害等の子どもの特性に応じ た教育を実現するため、手話に通じたろう者を含む教員や点字に通じた視覚 障害者を含む教員等の確保や、教員の専門性向上のための具体的方策の検討 の在り方について、平成24年内を目途にその基本的方向性についての結論を 得る。 (6)虐待防止 ○ 障害者に対する虐待防止制度の構築に向け、推進会議の意見を踏まえ、 速やかに必要な検討を行う。 ※推進会議においては、虐待が行われた場合に通報義務の対象となる施設に 学校を含めるべきとの問題認識を有している。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■研修員だより ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今号は、平成21年度第三期特別支援教育専門研修修了の今田康光先生から お寄せいただきました。 「YELL」 「♪ともに過ごした日々を胸に抱いて 飛び立つよひとりで 次の空へ♪」 現場を離れて辛く長い研修を終えた私たちは、閉講式で急遽「YELL」 を合唱しました。前の晩に何度も練習した混声合唱も嗚咽でハーモニーにな らず、それでも必死に歌い上げたのです。世間ではとっくに中高年と呼ばれ る私にこんな感動する心が残っていたことが信じられないまま、京急久里浜 行きのバスに乗り、佐賀へ帰ってから3ヶ月経ちました。 高等学校に勤務して24年。普通科高校の経験しかない私に、特別支援教育 の研修は全てが未知との遭遇。研修ノートの欄外には初めて聞く言葉が毎日 ピックアップされていきます。「かんもく?」、「PDD?」、「ウイスク?」 周囲を見るとどうやらわかっていないのは自分ひとり?という状況で研修が スタートしたのです。それが閉講式では先の如く号泣。65日間のNISEでの研 修は大げさでなく私の人生を変えた日々でした。 現在勤務する太良高校は不登校、発達障害のある生徒も受け入れて支援し ていく全日制高校として再生されます。NISEの皆様にも今後の高校教育のひ とつの姿として、ぜひ見守っていただきたいと願っています。 今田 康光(佐賀県教育庁 学校再編・新太良高校準備室) ○佐賀県教育庁のWebサイトはこちら→ http://www.pref.saga.lg.jp/web/soshiki-ichiran/kyouiku.html ○佐賀県立太良高等学校のWebサイトはこちら→ http://www3.saga-ed.jp/school/edq10020/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■編集後記 関東地方も梅雨に入り、あじさいの花が目に映る季節となりました。最近 の気温の変化に順応することの難しさを感じておられる方も多いのではない でしょうか。 本号では、より読者の方々に興味深く役立つメールマガジンにするためア ンケートをお願いしました。このアンケートはメールマガジンをより充実し たものにするため、数回お願いすることになると思いますがご協力をお願い します。 今後ともご愛読のほど、よろしくお願いします。 (第40号編集主幹 藤井 茂樹) ○「メールマガジン」へのご意見・ご感想はこちら→ a-koho@nise.go.jp(@を半角にして送信してください。) ○研究所メールマガジンの利用については、こちら→ 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