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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第48号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 国立特別支援教育総合研究所(NISE)メールマガジン 第48号(平成23年 3月号) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NISE(ナイセ)━━━ ■目次 【1】お知らせ 【2】NISEトピックス 【3】研究紹介 【4】研修員だより 【5】アンケートのお願い 【6】編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★NEWS★ ●世界自閉症啓発デーイベントのご案内 毎年 4月 2日は国連総会で決議された「世界自閉症啓発デー」です。今年 も 4月 2日(土)に灘尾ホール(新霞ヶ関ビル:東京都千代田区)でシンポ ジウムが開催されます。参加申し込み等の詳細は以下のWebサイトをご覧く ださい。 ○世界自閉症啓発デー2011公式サイトはこちら→ http://www.worldautismawarenessday.jp/ ※このシンポジウムを開催する「世界自閉症啓発デー日本実行委員会」には、 本研究所も共催団体として参画しており、複数名の研究所職員が委員として 開催にあたって協力を行っております。 ◆世界自閉症啓発デーin横須賀のご案内 上記シンポジウムの他、世界自閉症啓発デーにちなみ、我が国で唯一の自 閉症を対象とした学校である筑波大学附属久里浜特別支援学校と国立特別支 援教育総合研究所の合同で、共に所在地である横須賀市における啓発イベン トとして「世界自閉症啓発デー2011 in 横須賀」を開催いたします。 皆様どうぞふるって御参加ください。 世界自閉症啓発デー2011 in 横須賀 ~自閉症の世界を知ろうよ~ [日時]: 4月16日(土) 13:00~16:30 [会場]:横須賀市立横須賀総合高等学校 SEAホール [主催]:国立特別支援教育総合研究所 筑波大学附属久里浜特別支援学校 [共催]:横須賀地区自閉症児・者親の会「たんぽぽの会」 筑波大学附属久里浜特別支援学校PTA [後援]:横須賀市、横須賀市教育委員会 [主なプログラム] ・映画「ぼくはうみがみたくなりました」上映 ひとりの自閉症の青年とその周囲の人々が織りなすヒューマンドラマです。 ・「自閉症の世界を知ろうよ」 映画の解説 自閉症のある子どもたちの学校「筑波大学附属久里浜特別支援学校」の紹 介 ・自閉症のある方からのメッセージ [申込方法] 氏名、電話番号、FAX番号を明記の上、FAXにてお申し込みいただくか、 Webサイトからお申し込みください。 ○申込FAX番号はこちら→ 046-839-6938 ○申込Webサイトはこちら→ http://www.nise.go.jp/waad/event.html ※申し込みは 3月 4日(金)から受け付けます。 [その他] ・参加費は無料です。 ・定員は280名です。定員になり次第締め切らせていただきます。 ・会場に駐車場は用意しておりませんので、公共の交通機関をご利用くださ い。 ●第11回日韓特別支援教育セミナー参加のご案内 平成23年 3月10日(木)、本研究所において第11回日韓特別支援教育セミ ナーを開催します。当初の申込受付期間は終了しましたが、より多くの方に 参加いただきたく、引き続き申込を受け付けております。皆様の参加をお待 ちしております。 ◆第11回開催テーマ 障害のある子どもの教育におけるICTの活用 ◆日程 平成23年 3月10日(木) 10:30~17:50 ◆会場 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 (神奈川県横須賀市野比5-1-1) 研修棟 大研修室 ○セミナーの詳細や参加の方法はこちら→ http://www.nise.go.jp/blog/2011/02/post_424.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】NISEトピックス ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★トピックス★ ●平成22年度国立特別支援教育総合研究所セミナーIIの報告 渥美 義賢 (発達障害教育情報センター長 セミナーII 実施ワーキンググループ長) 本研究所では、平成22年度国立特別支援教育総合研究所セミナーIIを 2月 28日(月)に、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて開催いた しました。このセミナーの目的は、本研究所が実施している研究活動等諸活 動の内容とその成果を広く普及することにあります。 本年度は、特別支援教育制度が実施され4年が経過しようとしている現在、 その現状と課題を受け止め、質的に向上させるための手だてを検討すべき時 期にあるとの認識から、「特別支援教育の展開と質的向上を目指して―国立 特別支援教育総合研究所の研究活動の成果から―」というテーマを掲げ、本 研究所が取り組んできました以下の四つの研究を報告しました。 午前の全体会では、「障害のある子どもへの一貫した支援システムに関す る研究-早期から社会参加に至る発達障害支援の確立と検証-」から、一人 ひとりの特性を踏まえた支援を発達段階にあわせ、一貫性と継続性をもたせ て行っていくための方策等について研究成果が紹介され、その課題や展望、 実現されるための手だて等について議論されました。 午後は三つの分科会が行われ、第1分科会では、「特別支援学校の特性を 踏まえた学校評価の在り方に関する実際的研究」から、研究報告、各学校で の事例の紹介、学校評価の活用についての議論がなされました。第2分科会 では、「知的障害者である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校に在籍 する児童生徒の増加の実態と教育的対応に関する研究」から、調査を踏まえ た実態の報告及び課題の整理がなされ、教育的対応について議論されました。 第3分科会では、「小・中学校における発達障害のある子どもへの教科教育 等の支援に関する研究」から、一人ひとりの子どもに対する多様で公平な評 価を求めて、試験における配慮をいかに考え実施していったらよいかについ て、内外における実態や、実践の報告とともにガイドラインが提案され、議 論されました。 また、平成21年度に終了した研究、13課題についてポスター形式で成果報 告を行い、参加者と直接意見交換することができました。 本セミナーには、全国各地から600名を超える方々の参加がありました。 特別支援学校関係者の他、通常学校の先生方、福祉関係者、保護者等と幅広 い立場からの参加があり、関心の広がりを感じました。このセミナーを機会 にみなさまの学校等での特別支援教育がさらに充実・発展していくことを願 っております。 本セミナーの記録については、後日、本研究所Webサイトに掲載しますの で、是非ご覧下さい。 ●各地で開催されるNISE職員の参加する研究会等の紹介 「発達障害者支援フォーラムin横浜~学齢期・思春期の本人、家族に必要な 支援を考える~」の開催 社会福祉法人新生会及び社会福祉法人青い鳥の主催により標記のフォーラ ムが開催され、本研究所の柘植雅義上席総括研究員が基調講演を行います。 開 催 日 平成23年 4月 9日(土)10:00~16:40 場 所 関内ホール 大ホール ○詳細はWebサイトをご覧ください。こちら→ http://www.shinseikai-y.jp/01_news_201101_01.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】研究紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●専門研究A 障害の重度化と多様化に対応するアシスティブ・テクノロジー の活用と評価に関する研究(平成21~22年度) 研究代表者 棟方 哲弥(企画部・総括研究員) 本研究所では、特別支援教育における支援機器等の活用を推進するために 「障害のある子どもたちのための情報機器設備ハンドブック」や「情報関連 支援機器等展示室iライブラリー」などの情報提供のためのWebサイトを構築 しています。その一方で、担任の先生が変わると支援機器が使われなくなる 様子や、学年や学部が変わるとそれまで使われてきた支援機器が使われなく なる様子、その機器を使うこと自体が指導や活動の目的となる様子などが聞 かれます。そこで本研究では、新学習指導要領による授業が行われる時期に 合わせて、全障害種別の特別支援学校から先進的な8校と研究協力者を依頼 し、公募によるパートナー機関3校とともに、障害の重度化と多様化に対応 するアシスティブ・テクノロジー(支援機器や教材・教具とその利用技術ま でを含む。)について、個別の指導計画への位置付けや支援機器を利用した 教育の効果について49事例を検討してきました。年度内には「特別支援学校 におけるアシスティブ・テクノロジー活用ケースブック」を刊行する予定で す。 ○本研究課題のWebサイトはこちら→ http://www.nise.go.jp/blog/2009/05/post_215.html ○文部科学省「教育の情報化に関する手引」掲載リンク集はこちら→ (上記の研究所のWebサイトなども紹介されています。) http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/1296898.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】研修員だより ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今号は、平成22年度第二期特別支援教育専門研修修了の小田太郎先生から お寄せいただきました。 「今ここに生きること」 小田 太郎(京都府与謝野町立山田小学校) 子どもたち、学校を変えるため…。そのための研修だと思っていた。 最初の週末、京急久里浜駅前、昔ながらの本屋に立ち寄った。パッと目に 入った雑誌。偶然開いたページに「学ぶことは外に求めることではない。内 面を探ること。自分自身をよく知ることである」と記してあった。出逢うべ くして出逢った、私と世界との約束…。 講義でたくさんのお話を聴いた。無数のスライドを見た。本も読んだ。で も今、自分の身体に残っているのは、最新の用語でも画期的な技法でもない。 講師、研究所の先生方、職員の皆さん、全国の先生方の考え方、生き様を目 の前で、肌で感じたことが全て…。 先日、神社の節分祭で中3になった教え子と再会した。高校受験直前の彼 と、言葉のキャッチボール…。別れ際、「先生、何かまるくなったね」と言 ってくれた。不安なはずの表情は笑顔になっていた。出逢う人に自分がどう 反応するか。それを楽しもうとする私が、今ここにいる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【5】アンケートのお願い ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の ほどよろしくお願いいたします。 ○アンケートはこちら→ http://www.nise.go.jp/enquete/fm/haisin/maga48 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【6】編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先日、三浦市(神奈川県)で行われた映画「ぼくはうみがみたくなりまし た(ぼくうみ)」の上映会に行ってきました。ご存じの方も多いと思います が、研究所にほど近い三浦市が舞台の自閉症を取り上げた映画です。撮影地 初の上映会だったそうで、制作者のみなさん(原作者 山下久仁明、監督 福田是久、主演 伊藤祐貴)による座談会やサイン会などのイベントもあり、 すごく楽しむことができました。 実は、この映画をみるのは2回目です。初めてみたときは、自閉症の青年 を演じた伊藤さんのすばらしい演技に感嘆しましたが、原作者の山下さんが 「みればみるほど味がでてくる映画」といわれたとおり、今回は1回目とは 全く違う感動を覚えました。 この映画は「お知らせ」のコーナーでもお伝えした世界自閉症啓発デーin 横須賀でも上映されることになっています。今度で私は3回目になりますが、 どんな世界が味わえるのか今から楽しみです。 なお、 4月 2日は世界自閉症啓発デーです。この機会にみなさんも、ぜひ、 今一度自閉症のある方たちと向き合って、新しい何かを見つけてみてはいか がでしょうか? (第48号編集主幹 玉木 宗久) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■次号のメールマガジンは・・・ ●トピック 平成23年度の研究活動について ●研究紹介 専門研究A 特別支援学校における支援のシステムの充実に向けた総合的 研究-特別支援教育体制の取組の状況とその改善に向けた課題に関する調査 研究-(平成22年度) 以上の記事を予定しております。是非ご覧ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 毎年 4月 2日は国連で定めた世界自閉症啓発デー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「メールマガジン」へのご意見・ご感想はこちら 国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第48号(平成23年 3月号) 発行元 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所内 国立特別支援教育総合研究所メールマガジン編集部 E-mail a-koho[アットマーク]nise.go.jp ([アットマーク]を@にして送信してください。) ○研究所メールマガジンの利用(登録、解除、バックナンバーを含む)に ついてはこちら→ http://www.nise.go.jp/magazine/policy.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━