今年度の研究所公開では、「子どもとともに」をテーマに、本研究所における最新の研究成果や取組をわかりやすく紹介するとともに、インクルーシブ教育システム構築に向けて、様々な障害の疑似体験、教材・教具や教育支援機器の展示・実演、障害のある子どもに対する生活環境面での配慮や支援の工夫についての紹介、発達障害の特性に関するミニ講義等、幅広い内容の催しを行い、学校教員、保育士、大学生、保護者や地域の方など、315名の方にご参加いただきました。
 また、今年度の新企画として、「いんくるカフェ」を開催しました。いんくるカフェには、14の大学等から29名の方にご参加いただき、本研究所の宍戸理事長、新谷理事や研究職員と一緒にランチをとりながら、特別支援教育や理想の教員像等について語り合いました。参加された方からは、「普段接する機会のない研究所のスタッフに気軽に質問したり、教員を目指す他大学の学生と様々な情報交換を行ったりすることができ、とても楽しく有意義な時間だった。」といった声が聞かれました。

◇ 日時: 平成26年11月8日(土) 10時~14時
◇ 場所: 国立特別支援教育総合研究所
◇ 費用: 無料
 

 テーマ

  子どもとともに

 (参考)
 これだけはこれからも、そしていつまでも、戒めて欲しいと思うことは、教育に関する議論は、子ども不在の水準で行われてはならないということである。(辻村泰男著 「障害児教育の新動向」より)
 ※辻村泰男先生は、NISEの前身である国立特殊教育総合研究所の初代所長です。

 実施内容

・ミニ講義「発達障害の特性に関する疑似体験」(渥美義賢 発達障害教育情報センター長)
・障害のある子どもが抱える様々な困難の疑似体験
・視覚障害教育のツールとして注目されている3Dプリンターによる造形デモンストレーション
・残響が非常に少ない空間(無響室)の体験
・車いすの乗車体験: 手動車いす、電動車いす、スポーツタイプの車いすなど
発達障害教育情報センター: デジタル教科書や発達障害のある子どもの教育に活用できる教材・教具の展示・実演
iライブラリー: 障害のある子どものためのICTを活用した教育支援機器やソフトウェアの展示・実演
スヌーズレンルーム: 障害のある子どもがくつろげるような心地よい環境づくりの体験
生活支援研究棟: 障害のある子どもに対する生活環境面での身近な配慮や工夫の紹介
図書室: 閲覧室や書庫の自由見学(拡大読書器やアクセシビリティ端末の実演を随時実施します。)
インクルーシブ教育システム構築支援データベース(インクルDB) の紹介
・本研究所の最新の研究成果等の紹介
・知的障害のある生徒による作業製品の展示
・いんくるカフェ 「子どもとともに輝く先生になるために~特別支援教育のことをもっと知ろう!語ろう!」

ミニ講義 疑似体験
▲ ミニ講義 ▲ 疑似体験
残響が非常に少ない空間の体験 車いすの乗車体験
▲ 残響が非常に少ない空間の体験 ▲ 車いすの乗車体験
発達障害教育情報センター教材・教具展示室 iライブラリー
▲ 発達障害教育情報センター ▲ iライブラリー
スヌーズレンルーム 生活支援研究棟
▲ スヌーズレンルーム ▲ 生活支援研究棟
図書室 いんくるカフェ
▲ 図書室 ▲ いんくるカフェ

平成26年度研究所公開ご案内ちらし(PDF)

平成26年度研究所公開「いんくるカフェ」ご案内ちらし(PDF) 

 研究所公開に関する問い合わせ先

独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所
総務部総務企画課広報国際係
〒239-8585 神奈川県横須賀市野比5-1-1
Tel: 046-839-6810
Fax: 046-839-6919
E-mail: a-koho@nise.go.jp

研究所全景

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