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久里浜特別支援学校が臨時休業期間中に行った取組のご紹介

本研究所では隣接する筑波大学附属久里浜特別支援学校(以下、久里浜特別支援学校)との連携を推進しております。
久里浜特別支援学校では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、臨時休業していた期間でも子供に向けて動画を配信したり、web会議システムを利用して各家庭との面談を行ったり、様々な工夫が行われました。今回、久里浜特別支援学校のご協力を頂いて、その取組の一部をご紹介させていただきます。



動画配信サイト「のびのびチャンネル」を通した取組

(筑波大学附属久里浜特別支援学校 情報教育部 加藤敦教諭)

 久里浜特別支援学校では、新型コロナウイルス感染症対策による休校期間中、幼児児童の学習と家庭生活を支援するために、電話やメールによる保護者とのやり取り、課題等の郵送、必要に応じて家庭への訪問、動画配信サイトの開設、オンライン授業等、様々な取組を摸索し、行ってきました。

のびのびチャンネルの動画一覧ページ 特に、年度が替わる時期に休校が長期化する中で、幼児児童、保護者に映像を通して学校や学級、担任のことを知ってもらったり、各家庭での過ごし方や、遊び・学習についての内容や情報を提供したりするために、動画配信サイト「のびのびチャンネル」を開設しました。

 のびのびチャンネルには、「歌」「運動」「絵本」「活動」「健康」「その他」と6つの動画のカテゴリーを設けています。子供たちの興味や関心等を踏まえて、家庭で動画を見て楽しんだり、動画を見ながら親子で一緒に取り組んだりすることができるように、学部や学級、寄宿舎や保健室等でアイディアを出し合って様々な動画を撮影しました。

 のびのびチャンネルを作成するに当たり、子供たちが普段使い慣れている、タブレット端末で閲覧できること、動画のサムネイル(縮小画像)をカテゴリーごとに分けて、ページ上に並べて配置することで、子供が自分で見たい動画を選ぶことができるようにすること等を配慮してページをデザインしました。

 また、保護者の悩みとして挙げられることが多かった、休校期間中の生活リズムの乱れや、子供がタブレット端末等を見ることに長時間、熱中してしまうことなどの悩みに対しては、「のびのびチャンネルの活用の仕方について」というページを設けて提案をしました。

 保護者が家事をしている間、教師が行う絵本の読み聞かせの動画を一人で見て過ごす子、教師が演奏する校歌の動画に合わせて歌って楽しむ子、毎日、決まった時間にダンスの動画を見ながら親子で一緒に運動をした家庭など、各家庭で、様々な活用がされていました。今後も、子供たちの余暇活動の充実につながるように、のびのびチャンネルを通して、提案や情報の発信等ができればと考えます。

教師による絵本の読み聞かせ動画を見ながらまねをしている様子

教師による絵本の読み聞かせの動画を見ながらまねをしている様子



久里浜特別支援学校HP
http://www.kurihama.tsukuba.ac.jp/

のびのびチャンネル
https://nobinobich2020.wixsite.com/general