障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献します。

第3回日韓特殊教育セミナー

第3回日韓特殊教育セミナー

 平成15年2月25日から28日まで、当研究所に於いて第3回日韓特殊教育セミナーが開催された。本セミナーは、独立行政法人国立特殊教育総合研究所(NISE)と韓国国立特殊教育院(KISE)が1995年11月に研究協力協定をしたことに基づき、第1回を当研究所で「日韓の特殊教育の現状と今後の方向」、第2回を韓国国立特殊教育院において「日韓の特殊教育デリバリーシステムの現状と将来の見通し」をテーマに開催され、今回は、韓国から、国立特殊教育院教育研究士 鄭東一氏並びに金慶鎭氏及び大田ソンセヂェファル学校教諭 朴成淑氏の3名を招聘し、「日韓の重度・重複障害教育の現状と今後の方向性」をテーマに開催された。

 26日のセミナー当日は、3つのサブテーマについて、日韓それぞれの発表と質疑応答で構成された。まずテーマ1として「日韓の重度・重複障害教育の現状と課題」(主に教育制度等政策的な内容)について、日本側発表者:石川政孝 重複障害教育研究部主任研究官及び韓国側発表者:鄭東一 国立特殊教育院教育研究士の発表が行われた。次にテーマ2として「日韓の重度・重複障害の教育カリキュラム」について、日本側発表者:大崎博史 重複障害教育研究部研究員及び韓国側発表者:金慶鎮 国立特殊教育院教育研究士の発表が行われた。最後にテーマ3として「日韓の重度・重複障害の授業研究」(指導事例を通して、両国の授業について比較研究)について、日本側発表者:佐久間栄一 国立久里浜養護学校教諭及び韓国側発表者 朴成淑 大田聖生再活学校教諭の発表が行われた。当日は、当研究所職員、国立久里浜養護学校教諭を始め、外部からの参加者を含め60名近い参加者があった。

 限られた時間の中で、研究討議では、重度・重複障害児に関する定義、教育政策、教育方法などについて活発な質疑応答がなされた。日本(NISE)と韓国(KISE) が重度・重複障害教育についてさらにお互いに学び合うことの必要性が確認された。

開会の挨拶をする細村理事長
細村理事長の写真
韓国国立特殊教育院を代表し挨拶する鄭東一教育研究士
鄭東一教育研究士の写真
細村理事長(前列中央),中山理事(前列右から3人目),韓国からの招聘者(前列左の3名)と関係者
韓国からの招聘者と関係者の写真
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