運動に重度の障害のある子どもの意思表出支援に関する研究
研究の概要
身体の動きに重篤な制約がある子どもは、社会参加のための重要な要素である「ことば」「身振り」等、意思伝達の表現方法や様式に不自由があるため、 指導者、保護者、周りの支援者等から彼らが有する内的能力が過小評価され、子どもの学習意欲や表現意欲をかえってそぐような関わりが行われることが多い。 そこで、本研究所において開発研究された、子どもの意思表出の支援方法STA(表出援助法:ソフトタッチアシスタンス))の展開も含み、 特に肢体不自由を伴ういわゆる重度・重複障害児といわれる子どもの身体の動きを表現として捉えることを通し、内的な能力評価と支援のあり方について、 実践をとおして明らかにしていく。
今年度は2年間にわたる研究成果を基軸として教育現場に還元すべくガイドブックの作成を行うことにしている。
(研究協力機関)
- 平成14年度
- なし
- 平成15年度
- 北海道手稲養護学校
福島県立大笹生養護学校
(研究協力者)
- 平成15年度まで
-
山下皓三 (国立特殊教育総合研究所 名誉所員)
鳴海宏司 (宮城県立養護学校 岩沼高等学園 教頭)
河野哲也 (玉川大学 人間学科 助教授)
松下高広 (北海道白糠養護学校 教頭)