障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献します。

第5回日韓特殊教育セミナ-

 平成17年1月27日(木)、当研究所において、第5回日韓特殊教育セミナ-が開催され た。本セミナ-は、独立行政法人国立特殊教育総合研究所(NISE)と韓国国立特殊教 育院(KISE)が1995年11月に研究協力協定を結んだことに基づき、毎年開催さ れているものである。今回は、韓国から、国立特殊教育院院長・金容郁氏、同院教育研究 士/情報技術部門長・金鍾武氏及び慶南惠林学校教諭・金基榮氏の3名をお迎えし、「日韓 の特殊教育情報化の現状と今後の方向」をテ-マに発表が行われた。

 27日のセミナ-当日は、3つのサブテ-マについて、日韓それぞれの発表と質疑応答で 構成された。まずテ-マ1として、「日韓の特殊教育情報化政策の方向性」(主に教育制度 等政策的な内容)について日本側発表者:中村均 教育研修情報部総合研究官及び韓国側 発表者:金容郁 国立特殊教育院院長の発表が行われた。次にテ-マ2として、「特殊教育 情報化におけるNISE/KISEの役割と機能」について、日本側発表者:渡邊章 教 育研修情報部総括主任研究官及び韓国側発表者:金鍾武 国立特殊教育院教育研究士/情 報技術部門長の発表が行われた。最後にテ-マ3として「特殊教育現場における情報手段 活用(Assistive Technology)」について、日本側発表者:大杉成喜 教育研修情報部主任 研究官及び韓国側発表者:金基榮 慶南惠林学校教諭の発表が行われた。当日は、当研究 所職員、筑波大学附属久里浜養護学校教諭を始め、外部からの参加者を含め30名近い参 加者があった。

 今回は、27日のセミナ-当日前に、当研究所及び隣接する筑波大学附属久里浜養護学校 を始め、光明養護学校(東京都)、横浜市立盲学校といずれも今回のセミナ-のテ-マにふ さわしい取り組みがなされている学校見学を取り入れたことにより、セミナ-当日もより 活発な議論が交わされた。今回のセミナ-は、それぞれの発表を通し、特殊教育情報化に おけるお互いの現状を正確に把握することによって、より具体的で強固な協力体制を敷い ていく土台となった。


開会の挨拶をする細村理事長
細村理事長の写真
テ-マ1について発表をされる金容郁韓国国立特殊教育院長
金容郁韓国国立特殊教育院長の写真
韓国からの参加者及び研究所職員
(前列:左から千田総合研究官、中村総合研究官、細村理事長、金容郁韓国国立特殊教育 院長、金鍾武韓国国立特殊教育院教育研究士/IT部門長、金基榮慶南惠林學校教諭 後列:筑波大学附属久里浜養護学校職員と研究所職員)
韓国からの参加者及び研究所職員の写真
iライブラリ-の見学をする韓国からの参加者
iライブラリ-の見学をする韓国からの参加者の写真
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