障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献します。

障害のある児童生徒等の教育の総合的情報提供体制におけるコンテンツの充実・普及方策に関する実際的研究

研究期間
平成17年度~平成18年度
研究代表者
渡邉 章(教育研修情報部総括研究員)
所内研究分担者
中村 均・小野龍智・太田容次・中澤恵江・渡辺哲也・滝川国芳
概要
 当研究所では、これまでに「障害のある子どもの教育の広場」の開設など、研究所Webサイトからの情報発信の充実に努めてきました。今後、より一層の情報提供内容の充実を図るためには、教育センター及び特殊教育センターや盲・聾・養護学校等のニーズに対応した情報コンテンツの充実及びその効果的な普及を行っていく必要があります。  このような認識から、本研究では、教育センター及び特殊教育センターや盲・聾・養護学校等に対する調査を行い、それを踏まえてコンテンツの充実・普及を図ると共に、これらのコンテンツに関する情報提供システムの在り方について、関連機関との密接な連携の下に、検討することを目的としています。
実施計画
平成17年度実施計画
平成18年度実施計画
研究協議会資料(平成17年7月15日)
研究協議会資料1(Power Point)
研究協議会資料2(Power Point)
中間報告資料(平成17年12月19日)
説明資料(Power Point)
研究協議会資料(平成18年12月1日)
研究協議会資料1
研究協議会資料2
その他、関連学会での報告
日本特殊教育学会43回大会ポスター発表(平成17年9月23日~25日 於:金沢大学)
教育委員会,教育センター・特殊教育センター,盲・聾・養護学校のWebサイトによる情報提供に関する調査研究
特殊教育におけるインターネットを利用した情報教育の講習会の試み -教員養成系大学との連携をとおして-
盲・聾・養護学校Webサイトのアクセシビリティ調査
日本特殊教育学会43回大会シンポジウム(同上)
「教員の専門性を高めるためのeラーニングの利用」
[企画趣旨]
 本シンポジウムでは,障害のある子どもの教育に携わる教員の専門性を高めるためにeラーニングをいかに有効に活用していくか,その方向性と課題について検討する。近年,さまざまな機関において,eラーニングを利用した取組が行われるようになってきた。しかし,今後さらに有効な活用が行われるためには,多くの課題について検討する必要がある。
 本シンポジウムでは,まず,全国の教育センター・特殊教育センターにおけるeラーニングの活用状況に関する調査結果を報告し,次に,eラーニングを利用した取組事例を報告する。これらの報告を踏まえて,教員の専門性を高めるために,今後どのようにeラーニングを活用していくことが効果的か,また解決すべき課題は何かについて議論する。
発生頻度の極めて低い障害のための研修システムの開発-盲ろう児童生徒担当教諭モデル講習会-
[企画趣旨]
 「盲ろう」とは、視覚と聴覚に障害を併せ有する状態を示し、重度の情報・コ ミュニケーション障害をもたらす、発生頻度の極めて低い障害である。盲ろう児 童生徒の指導には高い専門性が求められ、国立特殊教育総合研究所の実態調査 (2000年)においても、盲ろう児童生徒を担当する教員の九割以上が、研修を求 めていることが明らかになっている。しかし、盲ろう障害児童生徒は全国に散在 していることから、県レベルでの研修の実施は困難であり、我が国ではまだ実現 されないできた。都道府県単位では専門性の蓄積が難しい発生頻度の低い障害 は、国立特殊教育総合研究所のようなナショナルセンターが対応していく意義が あると考え、この需要に応えるための一歩として盲ろう児童生徒担当教諭向けの モデル講習会を2004年度に実施した。盲ろうにはいくつか特有なニーズをもつサ ブグループがあるため、今回の講習会では、CHARGE症候群による盲ろう児童を担 当する聾学校教諭向けのプログラムと、他の障害も併せ有する盲ろう生徒を担当 する知的障害および肢体不自由養護学校教諭向けのプログラムの2種類を用意した。
 なお、今回の講習会では、研究所で実施することが不可欠な参加型演習等のプ ログラムを中心に来所型研修を二日間行い、事前学習を遠隔講習で実施するとい う新しい構成を試みた。このモデル講習会を受講した教諭3名に、この講習会が もたらした現場の実践への影響の有無、そして講習会への感想と提言を話題提供 して頂く。

日本特殊教育学会44回大会シンポジウム(平成18年9月17日 於:群馬大学)
「教員の専門性向上のためのeラーニング利用の現状と課題」
[企画趣旨]
 これまでの取組において,教員の専門性を高めるためのeラーニングの利用を通じて,その活用の方向性と効果的な活用方法について検討してきた。しかし,その経緯において多くの課題があることも明らかとなってきた。本自主シンポジウムでは,これらのeラーニングを活用していく場合の課題に対して,どう対応していけばよいかに焦点を当てる。すなわち,運営にかかる労力,コンテンツの充実方策,受講者のモティベーションの維持,eラーニングにおける評価等,活用における課題に対し,どのように対応していけばよいのかについて議論する。

ATACカンファレンス2005(平成17年12月3・4日 於:京都国際会館)
Webを利用した盲・聾・養護学校からの情報提供における現状と課題(1)-Webサイトのコンテンツの現状に関する調査報告-
Webを利用した盲・聾・養護学校からの情報提供における現状と課題(2)-Webサイトのアクセシビリティの現状に関する調査報告-
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