第28回アジア・太平洋特別支援教育国際セミナー
概要
当研究所では12月1日~12月4日の4日間にわたって、第28回アジア・太平洋特別支援教育国際セミナーを実施しました。
同セミナ-は、当研究所が日本ユネスコ国内委員会との共催で昭和56年から開催しているもので、今年は「学校における特別な学級、リソースルーム等が果たす役割~子ども一人一人の教育的ニーズへの対応と共生社会の形成に向けて~」をテ-マに、オ−ストラリア・バングラディシュ・中国・インドネシア・日本・韓国・マレーシア・ネパール・ニュージーランド・フィリピン・スリランカの11カ国(航空事情で、急遽2カ国参加できなくなった)の研究者や教育行政官等が参加されました。1日はプレカンファランスとして、今年度の開催テーマにそった場所として鎌倉市立御成小学校を訪問・見学すると共に、研究所の施設見学等を行いました。2日の開会式では、小田理事長の挨拶に引き続き、新谷喜之文科省特別支援教育企画官より挨拶をいただきました。続いて兵庫教育大学大学院教授 柘植雅義氏により「“通常学級における指導”と“取り出し指導”~それぞれの充実と両者の融合~」をテ-マとした基調講演が行われました。2日から4日の午前にかけては、各国代表者による国別の報告が行われ、4日の最後には、会議の締めくくりとして、総括協議が行われました。4日間にわたるセミナーには海外からの参加者や研究所職員、全国の大学・特別支援教育諸学校の職員、保護者等延べ約270名の参加がありました。
また、併せてNISE障害者週間パネル展2008を開催し、障害のある子どもの教育に携わる関係者だけでなく、広く一般の方にも、障害について理解していただきました。
セミナーの日程と内容
12月1日(月曜日)
プレカンファランス
- 午前 テーマ関連機関 「鎌倉市立御成小学校」見学
- 午後 レジストレーション
研究所見学及びオリエンテーション
12月2日(火曜日)
- 午後
- 開会式
- 基調講演 「“通常学級における指導”と“取り出し指導”~それぞれの充実と両者の融合~」
(兵庫教育大学大学院 教授 柘植雅義氏) - 各国基礎情報に関するプレゼンテーション
(研究所企画部 総括研究員 田中良広) - 各国からの報告
(オーストラリア、バングラディシュ、中国)
12月3日(水曜日)
- 終日 各国からの報告(インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ネパール、ニュージーランド、パキスタン、フィリピン)
12月4日(木曜日)
- 午前
- 各国からの報告(スリランカ、タイ)
- 総括協議
- 来年度のテーマに向けた各国状況報告
- 閉会式
※パキスタン、タイ報告は、研究所研究員がレポートを代読しました。
各国からの代表者と研究所職員
各国からの報告
セミナーの様子(質問をするネパールの代表者)
セミナーの様子
