第10回韓日特殊教育セミナー
概要
平成22年2月9日(火曜日)、韓国国立特殊教育院(KNISE)において、第10回韓日特殊教育セミナーが開催された。本セミナーは、独立行政法人国立特別支援教育総合研究所(NISE)と韓国国立特殊教育院(KNISE)が1995年11月に研究協力協定を締結したことに基づき、平成12年度(2000年度)から毎年1回、日韓が交互に開催されてきた日韓の特殊教育(特別支援教育)に関する国際セミナーである。
今回は、日本から、本研究所の藤本裕人総括研究員、井上昌士総括研究員、そして田中良広総括研究員の3名が参加し、メインテーマを「韓日の障害のある子どものための教科書の開発過程とその内容」として開催された。そして、このメインテーマのもとに3つのサブテーマを設定し、日本側、韓国側のそれぞれが発表を行い、研究協議が行われた。
韓国国立特殊教育院では、本セミナーを特殊教育担当教員のための研修の一貫としても捉えていることから、当日は、特殊学校の管理職、特殊学級担当教員、また大学関係者など、約50名の参加者が熱心に発表を聞き、それに対する質疑応答が行わた。特に、日本側からの発表には活発な質問が寄せられ、関心の高さを伺わせた。
メインテ-マ
韓日の障害のある子どものための教科書の開発過程とその内容
サブテーマ
- 韓日における障害のある子どもの教科書制度の概要
- 韓日における知的障害のある子どものための教科書について
- 韓日における視覚障害のある子どものための学習教材の開発制度について
日程
平成22年2月9日(火曜日) 第10回韓日特殊教育セミナー
- 開会挨拶 韓国国立特殊教育院 院長 李 孝子氏
- テーマ1 発表
- 日本における障害のある子どもの教科書制度の概要
国立特別支援教育総合研究所 企画部 総括研究員 藤本裕人 - 韓国における特殊教育教科書体制の概要
韓国国立特殊教育院教育課程・平生教育研究チーム長 鄭 仁淑氏
- 日本における障害のある子どもの教科書制度の概要
- テーマ2 発表
- 日本における知的障害のある子どものための教科書について
国立特別支援教育総合研究所 教育支援部 総括研究員 井上昌士 - 韓国における知的障害学生用教科書体制:科学科教科書を中心に
韓国教員大学校 教授 鄭 東栄氏
- 日本における知的障害のある子どものための教科書について
- テーマ3 発表
- 日本における視覚障害のある子どものための学習教材の開発制度
国立特別支援教育総合研究所 企画部 総括研究員 田中良広 - 韓国における視覚障害児のための指導―学習資料開発システム
ヨンドン大学校 教授 朴 重輝氏
- 日本における視覚障害のある子どものための学習教材の開発制度
- 各テーマに関する質疑応答、協議
- 閉会挨拶 韓国国立特殊教育院 院長 李 孝子氏
韓国国立特殊教育院(KNISE)にて
左から井上昌士総括研究員、藤本裕人総括研究員、田中良広総括研究員
資料
韓国国立特殊教育院(KNISE)編著
「第10回日韓特殊教育セミナー 韓日の障害のある子どものための教科書の開発過程とその内容」 [3124KB pdfファイル]
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