障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献します。
特別支援教育におけるICF-CYの活用に関する研究-活用のための方法試案の実証と普及を中心に-
- 研究代表者
- 徳永亜希雄
- 研究分担者
- 松村勘由,金子 健,菊地一文
- 研究協力者
- 小松幸恵,大内 進,横尾 俊,大城政之
- 研究班
- 在り方班(研究班長 松村勘由)
- 概要
- WHO(世界保健機関)のICF(国際生活機能分類)については,「特別支援学校
学習指導要領解説(2009)」でその活用の必要性が言及され,ICF-CY(同児童版)
の日本語訳も同年に刊行されました。本研究所の調査(2009)では全国の特別支援
学校の約21%において何らかの形でICF又はICF-CYが活用されていることが示
されました。その一方で活用のための方法の検討の必要性等も指摘されていること
を踏まえ,本研究所では
専門研究A「特別支援教育におけるICF-CYの活用に
関する実際的研究(平成20~21年度)」において、特別支援教育実践の改善・充実
に資するICF-CY活用のための方法試案とそのためのツールの開発を進めてきました。
同研究の成果報告書は以下からご覧になれます。
http://www.nise.go.jp/blog/2000/01/b-245.html
- 本研究では,同試案等の実証を行い,より活用しやすい方法の提案をするとともに,
幅広い普及を図ることを目的として実施します。
上記の活用方法試案とツールについて,これまで研究協力を得てきた学校等や前述の
調査でICF又はICF-CYを活用していると回答のあった特別支援学校等に協力を依頼し,
実地調査及び質問紙を通して実証を行い,その結果を踏まえて試案等の改善を図ります。
また,さらにより多くの学校等で実証を重ね,より使いやすい方法等の開発を行います。
なお,本研究におけるICF-CY活用とは,学校のみならず,本人・家族・関係職種等の連携
のもとでの指導と支援における活用もその範囲として想定しています。
実証された方法を提案することを通して,上記の調査結果の中で指摘された,
ICF-CY活用の方法に関する学校現場のニーズに応えることができると考えられます。
併せて,学校内のみならず,関係者間の連携のもとでの指導と支援を支えるツールである
個別の教育支援計画の改善・充実にも寄与できると考えられます。なお,得られた研究成果は
成果報告書や本研究所のWebサイト等を通して公開し,幅広く普及を行います。
- 研究協力者(氏名と所属、50音順、以下同じ)
- 大関 毅氏(茨城県立協和養護学校)
- 加福 千佳子氏(青森県立弘前第一養護学校)
- 川口 ときわ氏(静岡県立中央特別支援学校)
- 小林 幸子氏(静岡県立富士特別支援学校)
- 齊藤 博之氏(山形県立上山高等養護学校)
- 佐藤 久夫氏(日本社会事業大学)
- 下尾 直子氏(洗足こども短期大学)
- 田中 浩二氏(のあ保育園)
- 逵 直美氏(三重大学教育学部附属特別支援学校)
- 富山 比呂志氏(茨城県立つくば養護学校)
- 丹羽 登氏(文部科学省初等中等教育局特別支援教育課)
- 溝端 英二氏(和歌山県立紀伊コスモス支援学校)
- 研究協力機関
- 青森県立青森若葉養護学校
- 秋田県立秋田きらり支援学校
- 東京都立墨東特別支援学校
- 静岡県立西部特別支援学校
- 取り組み紹介
-
日本特殊教育学会第48回大会(2010.9)において、「I CF-CYチェックリスト開発の試み―個々の「学習上又は生活上の困難」を把握するためにー」を発表しました。
発表レジュメの一部修正版はこちらからご覧になれます。
- ICF/ICF-CY活用事例文献データベース
- ICF/ICF-CY活用事例文献データベースを掲載しています。
- 特別支援教育におけるICF及びICF-CY活用に関するよくある質問と答え(FAQ)
- 特別支援教育におけるICF及びICF-CY活用に関するよくある質問と答え(FAQ) を掲載しています。
- 特別支援学校におけるICF及びICF-CYについての認知度、活用状況等に関する調査
- 調査のまとめ(最終報告)を掲載しています。
-
平成21年度セミナーⅡ(2010.2.)の全体会において「特別支援教育におけるICF(国際生活機能分類)活用の実際~一人一人のニーズ等を踏まえた指導と支援の充実のために~」として研究成果の報告を行いました。
関連資料等はこちらです。
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