デジタル教科書・教材及びICTの活用に関する基礎調査・研究 [中期特定研究]
研究代表者
金森克浩
研究分担者
棟方哲弥、田中良広、中村 均、梅田真理、土井幸輝
所内研究協力者
齊藤由美子、久保山茂樹、横尾 俊、植木田潤
所外研究協力者(50音順)
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上野一彦氏(大学入試センター)
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梅垣正宏氏(ユーディット)
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太田容次氏(滋賀県立三雲養護学校)
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近藤武夫氏(東京大学)
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坂井聡氏(香川大学)
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中野泰志氏(慶応大学)
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丹羽登氏(文部科学省)
所外研究アドバイザー
- バーンズ亀山静子(ニューヨーク州認定スクールサイコロジスト)
研究班
ICT・AT班
概要
本研究では、障害のある子どもが教育にアクセスするための重要なツールとなるICTの活用に向けて、その中核となるデジタル教科書・教材の活用についてのガイドライン(試案)を作成し、併せて、ICTを活用した教育の改善について必要な基礎的情報収集を行います。
研究の進め方としては、早急にガイドラインを策定する必要があるデジタル教科書・教材に関する研究と、それ以外のICT活用に関する研究を並列的に進めることとします。それぞれの研究は以下のとおりです。
・デジタル教科書・教材に関する研究について
海外の先進的な事例調査、国内のアンケート調査、関係者との協議を行うことにより、障害のある子どもに対応するデジタル教科書・教材のガイドライン(試案)を作成します。
・ICT活用に関する研究について
先進的な学校への実地調査、学校、大学等からの研究協力者との研究協議等により、各障害におけるICTの教育的活用の内容や方法、ICTを活用した授業改善、ICTを活用した特別支援教育の専門性の向上に関する情報を収集・分析し基礎的な資料をまとめます。
本研究の成果物としては、以下の2点について取りまとめます。
(1) デジタル教科書のガイドライン(試案)
(2) 特別支援教育におけるICTの教育的活用の内容や方法・授業改善・特別支援教育の専門性の向上に関する基礎的な資料
これらのうち、(1)のガイドライン(試案)については、教科書・教材を開発する関係機関等への情報提供も行います。
研究方法
本研究ではデジタル教科書・教材に関する研究と、特別支援教育におけるICT活用に関する研究を並列的に進めた。以下はそれぞれの研究方法である。また,相互に内容的な重なりもある。
「デジタル教科書・教材に関する研究」
- 関係する文献やWeb等の調査
- 市販されているデジタル教科書や海外のソフトの調査
- 海外の先進的な事例に関する調査(本報告書では前年度の海外調査及びWebや国内でおこなわれたセミナーなどでの情報収集)
- 国内の特別支援学校や小学校等に訪問しての聞き取り調査
- 研究協力者との研究協議会(3回)
- 関係する学会,セミナー等への参加と情報収集(ATACカンファレンス,LD学会,日本特殊教育学会等)
- 所内研究分担者での定例会議での検討
- デジタル教科書ガイドライン(試案)の作成
「ICT活用に関する研究」
- 関係する文献やWeb等の調査
- 市販の教育ソフトや支援ソフト,支援機器の調査
- 先進的な学校への実地調査
- 研究協力者との研究協議会(3回)
- 所内研究分担者での定例会議
- 各障害におけるICTの教育的活用の内容や方法,ICTを活用した授業改善,ICTを活用した特別支援教育の専門性の向上に関する情報を収集・分析した基礎的な資料のまとめ。
