研究代表者

大内進

共同研究機関

千葉工業大学

研究分担者

金子健

概要

 視覚障害教育では、立体教材の活用が大変重要です。近年、普及型3次元造型装置の開発が進み、手軽に立体物が造型できる環境が整いつつあり、視覚障害教育の学校現場でも、その導入が模索され始めています。これにより、これまで具現化することが困難であった立体教材を簡便に自作することが可能となり、また、一人一人の児童生徒のニーズ等に応じてカスタマイズすることもできるようになります。こうした利便性から今後装置の導入が進んでいくものと予想されます。こうした装置が活用されることは望ましいことですが、他方、触覚活用を前提とした教材という観点からは、触知覚特性に応じた十分な配慮や工夫がなされていく必要があります。
 

 本研究は、普及型3次元造型装置で造型した教材について、その形状や大きさ、質感、材質などの観点から触覚による認知特性を評価することにより、教材を造型する際に考慮すべき点や工夫が望まれる点を具体的に提案することを目的として実施します。これらの研究成果をもとにして、視覚障害教育に携わる教員向けに造型用3次元データの作製に関するマニュアルを作成し、学校現場に寄与することも目指しています。

 

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