研究代表者

土井幸輝

共同研究機関

早稲田大学

研究分担者

大内 進,澤田真弓,中村 均,金森克浩

関連する研究班

情報・支援機器班,視覚班

概要

 現在,「情報格差の改善」,「情報のユニバーサル・デザイン(アクセシブル・デザイン)」の観点から,視覚障害の有無に関わらず共用できる各種教材等の作成が徐々に進みつつあります。その背景には,特殊なインクを用いて墨字と点字・線図の併記を可能にする印刷技術の進展が大きく関係しています。具体的には,無色透明な紫外線硬化樹脂インクを用いたスクリーン印刷方式による触知図や点字が様々な印刷物に適用されつつあります。しかし,その印刷方式の特性上,細か線図の表現ができないことやインクの盛り上がりが必ずしも十分ではないため触読しにくい触知図や点字も見られることなど,多くの改善が必要であると指摘されています。また,スクリーン製版という大掛かりな工程があるがために,一人一人の子どものニーズに合わせた少量の教材を作成する際には必ずしも適した方法ではないという指摘もあります。
そこで本研究では上述の背景を踏まえ,スクリーン製版の工程を含まない触知図・点字の製法を提案すると共に,印刷後の仕上がりの改善を目指します。具体的には,無色透明な紫外線硬化樹脂インクを用いた触知図・点字に関する新規製作システムを開発し,それらの触読性評価に関する定量的な実験を行います。
なお,本研究を通じて,アクセシブル・デザインの視点での本研究所のパンフレットの作成を手がけ,具体的に教材の作成も検討していきます。また,成果物は本研究所のiライブラリにも展示する計画で進めていきます。本研究により,共用可能な教材の普及につなげていきたいと考えております。

研究成果

(1)研究成果の要点

  研究成果スナップショット

(2)研究成果の詳細

  研究成果報告書

このページの上へ