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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第188号

メールマガジン

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      国立特別支援教育総合研究所(特総研)メールマガジン
         第188号(令和4年11月号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NISE(ナイセ)━━━
■目次
【お知らせ】
・令和5年度特別研究員(地域連携型)の公募について
・インクルDBセミナーのご案内
【NISEトピックス】
・高等学校における通級による指導に関わる指導者研究協議会の終了報告
【連載コーナー】
・「特別研究員」だより[第4回]
【高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ】
・「働く広場」11月号のご案内
【NISE’sコンテンツ】
・聴覚障害教育の充実と発展に向けて
【アンケートのお願い】

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【1】お知らせ
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●令和5年度特別研究員(地域連携型)の公募について

 特総研では、都道府県・指定都市の教育委員会から派遣された特別支援教
育に関わる教職員を「特別研究員(地域連携型)」として1年間受け入れて
います。特別研究員(地域連携型)は1年間研究所に勤務しながら、特総研
が実施する重点課題研究又は障害種別特定研究の各研究チームの一員として
研究に参画いただくとともに、各地域の課題解決に向けた研究に取り組んで
いただきます。令和5年度は、令和3年度からの継続課題を含む重点課題研
究を4課題、障害種別特定研究1課題を実施する予定です。
 令和5年度特別研究員(地域連携型)の募集については、都道府県・指定
都市へご案内するとともに、特総研ホームページにも後日詳細を掲載する予
定です。どうぞご確認ください。

●インクルDBセミナーのご案内

 特総研では「インクルDB(インクルーシブ教育システム構築支援データ
ベース)」を運用しています。インクルDBの「実践事例データベース」では
590件の実践事例を公開しており、子供の実態から、どのような基礎的環境
整備や合理的配慮が有効かについて参考となる事例を掲載しています。また、
事例の詳細資料をダウンロードできます。今年度はインクルDBについて理解
を深め、合理的配慮や基礎的環境整備に関する幼児児童生徒の事例を検索し
たり、学校や地域での研修等に活用したりできるようにすることを目的とし
たオンラインによるセミナーを開催します。
 参加をご希望の際は、お申込みが必要となります。詳細は、特総研Webサ
イトをご確認ください。

 実施日:令和4年12月7日(水)16:00~17:00
 実施方法:Zoomウェビナーによるオンラインセミナー
 対象:全国の幼稚園等・小学校・中学校・高等学校及び特別支援学校にて
    幼児児童生徒等の支援に関わっている特別支援教育コーディネー
    ターを始めとする教職員、教育委員会・教育センターの職員、及び
    基礎的環境整備や合理的配慮、インクルDBに関心のある方
 定員:最大500名(先着順)

○インクルDBセミナーの詳細は、こちら→
 https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/inclusive_center/event/R04incluDB

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【2】NISEトピックス
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●高等学校における通級による指導に関わる指導者研究協議会の終了報告

 平成30年に高等学校においても「通級による指導」が制度化され、全ての
高等学校が特別支援教育の対象となりました。特総研では、インクルーシブ
教育システムの充実に向け、各都道府県等において高等学校における通級に
よる指導に関わる体制整備や校内体制を推進する指導的立場にある教職員に
よる研究協議等を通じ、各地域の高等学校における通級による指導の充実を
図ることを目的とした研究協議会を開催しています。令和4年度の協議会は、
9月1日、2日にオンラインで開催し、全国から高等学校における通級によ
る指導に関わる指導主事(30名)及び担当教員(50名)の参加がありました。
 協議会前には、文部科学省による行政説明や、特総研による研究紹介の事
前動画を視聴できる特設サイトを開設しました。また、参加者には、事前レ
ポートとして日頃の取組の振り返りや成果と課題を整理し、提出していただ
きました。
 1日目は、兵庫県、宮城県の教育委員会及び高等学校からの取組紹介、事
前レポートを活用した班別協議を行いました(指導主事・教員のグループ
〈13班〉)。兵庫県教育委員会からは、「通級指導担当教員の専門性向上に
係る取組」、宮城県教育総合センターからは、「高校通級スタートパック」
についての取組紹介がありました。
 2日目は、指導主事が「通級担当者の専門性の向上に係る取組」、担当教
員が「校内の特別支援教育の推進や、次の担当教諭への引継ぎ」をテーマと
した協議を行い、協議内容を共有しました。その後、協議会全体の振り返り
(個別)、近隣の地域からの参加者で編成したグループによる情報交換を行
い、文部科学省特別支援教育調査官による講評がありました。
 高等学校における通級による指導が制度化されてから5年となり、各都道
府県・指定都市では、地域の実情を踏まえた教育委員会の施策や、高等学校
の実践が広がっています。人事交流による担当者の異動も始まっており、通
級による指導の導入に加え、継続・継承のための検討が課題となっています。
今後も協議会の開催を通して高等学校における特別支援教育の推進に寄与で
きるよう努めていきたいと考えています。
                実施ワーキンググループ長:井上 秀和

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【3】連載コーナー
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●「特別研究員」だより[第4回]

 前号に引き続き、特総研が取り組む重点課題研究又は障害種別特定研究の
各チームの一員として研究に参画し、各地域の課題の解決に向けた研究に取
り組んでいる特別研究員の先生方から、活動を紹介していただきます。

「障害のある子どもの就学先決定の手続きに関する研究」
        特別研究員 杉山 奈実子(静岡県立静岡北特別支援学校)

 東京湾を行き交う船を見ながら研究を進める日々が折り返し地点を通過し
ました。横須賀市周辺の魅力を探求でき、さらに久里浜地区のバレーボール
チームに所属して地元の方と交流することで、地域にもなじんできたように
思います。
 私の所属する重点課題研究就学チームは、より良い就学先決定の手続きを
実現するため、特色ある取組をしている全国の市区町村へ訪問し、インタビ
ュー調査を進めています。私自身も調査に同行し、教育委員会の方などから
就学前後の切れ目ない支援を行うための取組についてお話を伺うことができ
ました。
 個人研究では、地元地域で就学先決定の手続きを行ってきた保護者と子ど
もを対象に調査を行いました。就学先決定の際の思いを赤裸々に話していた
だけました。特別研究員としての立場であるからこそ聞けた内容であり、貴
重な調査ができたと実感しています。これらの情報をしっかりとまとめ、子
ども達が健やかに学んでいける環境を作れるよう、少しでも貢献できればと
思っています。

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【4】高齢・障害・求職者雇用支援機構からのお知らせ
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●「働く広場」11月号のご案内

 「働く広場」は、障害者雇用に取り組む企業事例を中心に、身近な障害者
雇用問題を取り上げた月刊誌です。成人期を迎えた障害者の働き方や、障害
者雇用を進める先進的な取組のヒントとして、ご覧ください。

○11月号(10月25日発行)の掲載内容
 地域との連携によりノーマライゼーションの実践に取り組む特例子会社へ
の取材記事、職場内支援体制の課題と対応についての連載記事 ほか

○最新号URL
 https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/index.html

*このご案内は教育現場と就労をつなぐために掲載しております。

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【5】NISE’sコンテンツ
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●聴覚障害教育の充実と発展に向けて

 このコーナーでは、特総研が提供するコンテンツやツール、研究成果物又
は特総研が作成に携わったコンテンツ等を紹介します。
 今回は、「難聴児の切れ目ない支援体制構築と更なる支援の推進に向けた
研修パッケージ」及び「聴覚障害教育Q&A50~聴覚に障害のある子どもの指
導・支援~」について紹介します。

 特総研の聴覚班では、難聴児の切れ目ない支援体制構築と更なる支援の推
進に向けた研修パッケージを作成し、特総研Webサイトで公表しています。
この研修パッケージは、令和2年度に実施した「難聴児の切れ目ない支援体
制構築と更なる支援の推進に向けた全国研修会」の講義資料とリーフレット、
実践報告集、乳幼児教育相談Q&Aをまとめたものです。難聴児の乳幼児期か
ら学齢期までの切れ目ない支援体制と更なる支援の推進の一助になることを
願っております。
 また、平成28年作成の「聴覚障害教育Q&A50~聴覚に障害のある子どもの
指導・支援~」は、初めて聴覚障害の指導に当たる小・中学校の先生や聾学
校の先生の参考となるように、主な指導場面を抽出して、Q&A形式で紹介す
るQ&A集です。
 特総研Webサイトでは、聴覚障害教育にかかわる情報を専門性やニーズに
応じて提供しています。是非、ご活用ください。

○難聴児の切れ目ない支援体制構築と更なる支援の推進に向けた研修パッケ
 ージ→
 https://www.nise.go.jp/nc/study/others/disability_list/hearing/package
○聴覚障害教育Q&A50~聴覚に障害のある子どもの指導・支援~→
 https://www.nise.go.jp/nc/wysiwyg/file/download/1/3999

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【6】アンケートのお願い
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 今号の記事について、以下のアンケートにご回答いただきたく、ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。
 
○アンケートはこちら→
 https://www.nise.go.jp/limesurvey/index.php?sid=82514&lang=ja
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次号も是非ご覧ください。
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国立特別支援教育総合研究所メールマガジン 第188号(令和4年11月号)
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