研究期間

平成19年度~平成20年度

研究代表者

後上 鐵夫

所内研究分担者

藤井茂樹,小林倫代,横尾俊,植木田潤

概要

 本研究は、外国に在住する障害のある日本人子弟に対し、教育相談支援や教育支援を行う体制や支援の実態を調査することを目的としています。当研究所の教育相談では、特別支援教育についての理解が広がる中、障害のある子どもについての海外生活や学校生活の在り方、帰国にあたっての移行に関する相談、教員からの指導方法に関する相談が増えてきています。平成17・18年度には、科学研究費による実地調査およびアンケート調査を実施してきましたが、日本人学校の特別支援学級の設置および通級による指導の状況は、年度により大きく異なることが明らかになってきています。
 そこで、本研究においては現在、海外で生活している邦人で障害のある子どもを育てている保護者や、本人、あるいは教育機関関係者を対象として、必要とされている情報や技術、教育支援方法等を提供するとともに、障害のある子どもへの継続した支援と、教育関係機関間でのサポートシステムやネットワークの実態について調査を行います。この調査研究を推進することで、教育関係者の資質向上を図ると共に、その成果に基づいて当研究所内に、在外邦人等への教育相談支援体制と国内および海外のおもだった機関とのネットワークを構築すると共に海外に派遣する企業等への支援方法の検討に資することを目的とします。

 

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